了解Verstehen (506)

最終更新日:2002年05月10日 船戸和弥のホームページ

哲学事典(森 宏一編集、青木書店 1981増補版)から引用:括弧内は参照頁。

 理解ともいう。ディルタイがこの語に一定の規定をあたえて、かれが自然科学にたいして他の科学領域とした精神科学における認識の方法と領域としたものをさす。かれによれば、言語、文字、身振りなど、感覚的にあたえられるものを通して、これを表現する精神の内部を観察者が追体験によって認識する作用、つまり、他の精神が体験し表現したことを、主観が自己の体験(追体験)としてとらえなおして、他の(客観の)精神の働きを認識することをいうのである。このことを基礎づけたのが、かれの記述的分析的心理学と称されるものである。