社会ファシズムsocial-fascism (198-9)

最終更新日:2002年05月10日 船戸和弥のホームページ

哲学事典(森 宏一編集、青木書店 1981増補版)から引用:括弧内は参照頁。

 社会主義を表面に標榜しながら、実際にはファシズムの運動、その支配に加担した一部の社会民主主義者の主張やその行動についていう。かれらは、反ファシズムの統一戦線の結成を妨害し、イタリアのファシズムの支配、ドイツのナチスの支配をえさせたし、また日本でも天皇制のもとでの日本型ファシズムの成立に協力した。現在、日本の労働者運動をおこなっている人びとのうちには、この傾向をもつものもなお在存しているといえるし、その思想的影響のもとにあるその後の世代の人々もないとはいえない。しかし同時に、社会民主主義の立場にいる人たちは、すべてファシズムに加担するととらえるのは誤りである。