セーチェノフ1829~1905 (265)

最終更新日:2002年05月10日 船戸和弥のホームページ

哲学事典(森 宏一編集、青木書店 1981増補版)から引用:括弧内は参照頁。

 ロシアの生理学者、唯物論的心理学者。これらの科学をロシアに確立した屈指の学者。ペテルグラードの外科医学大学とモスクワ大学の教授を経て、1904年カガクアカデミの名誉会員、その哲学的、社会―政治的見解はロシアの革命的民主主義者、とくにチェルヌィシューフスキーの影響の基にあった。かれの研究上の指導原理は、世界の物質的統一性、決定論、発生的研究方法であり、中枢神経系とくに脳の活動に反射原理をひろげ、動物および人間の心理活動の反射理論の発端となり、パーブロフの高等神経活動の学説を生み出すのに道をひらいた。感覚反射から思考への移りゆきや思考の本性についての問題などの解明で、唯物論的認識論に多くの寄与をした。