エネルギー保存の法則

最終更新日:2002年05月09日 船戸和弥のホームページ

哲学事典(森 宏一編集、青木書店 1981 増補版)(p31)から引用

 エネルギーには、運動のエネルギー・位置のエネルギー・熱エネルギー・電気的エネルギーなど多くの形態があるが、これらは相互に転換することができ、その総和は一定である。これをエネルギー保存の法則といい、1840 年代にマイヤー(Julius R. von Mayer, 1814~78, ドイツの生理学者、物理学者)とヘルムホルツ(Hermann L.E. von Helmholtz, 1821~94,ドイツの生理学者、物理学者)によって確立されたもので、自然法則のなかでもっとも基礎的なもののひとつ。原子核のベータ崩壊において、見かけ上エネルギーが保存されないため、ボーア(Niels H.D.bohr, 1885~1962,デンマークの物理学者)は1930年に、原子核内ではエネルギーは保存されないとする理論を唱えたが、パウリ(Wolfgang Pauli, 1900~58,スイスの理論物理学者)は、エネルギーは保存されて、観測にかかりにくい未知の粒子ニュートリノが放出されるのだと考え、現在ではこの考えの正しいことが確かめられている。