想像imagination (277)

最終更新日:2002年05月09日 船戸和弥のホームページ

哲学事典(森 宏一編集、青木書店 1981増補版)から引用:括弧内は参照頁。

 現実からえられたものであるが、いま源には実在しない印象をもとにして、意識に新たな、感覚的な、または思考による、心像をつくること人びとを実在するものから引きはなす夢としての空想と区別される健全な想像は、社会の要求とむすびつくものであって、人びとに生活を知り、これを返るための助けをする。たとえば、科学者は想像の働きに助けられて、仮説をたてたり、モデルを工夫したりするし、芸術家にとっては、芸術的に意味のある像を生き生きとよびだし、かれの、実在するものについての認識の能力をあらわすものとなる。生活において、あるべきものごとについて心に創り出される理想というものをまた、想像の産物であり、これが人びとを前進させる力となる。こうした想像の働きは、たんなる想像から区別することが必要である。