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Angiology(脈管学)Angiologia みゃくかんがく

Cardiovascular system; Circulatory system(心脈管系;心臓血管系;心血管系;循環系)Systema cardiovasculare しんみゃくかんけい;しんぞうけっかんけい;しんけっかんけい;じゅんかんけい Feneis: 402 10

[A12_0_00_000] →(心血管系は身体内部における「物質運搬の交通網」である。血管系、リンパ系が区別される。これらの管系のなかを通って物質が身体の一部から他部に運搬されるので、心血管系のことをまた循環系ともいう。体液循環の原動力をなすものが心臓である。)

General terms(一般用語(心臓血管系の))Nomina generalia いっぱんようご(しんぞうけっかんけいの)  [A12_0_00_000_2]

Blood vessel(血管)Vas sanguineum けっかん

[A12_0_00_001] →(血管には動脈、静脈および毛細血管があり、その構造にはかなりの差異がある。共通の基本構成として、内膜、中膜および外膜を考えるが、毛細血管はほとんど内膜のみからなる。内膜は最内層の被覆で、内皮とよばれる単層のきわめて扁平な内皮細胞と、これを支持する基底板および結合組織からなる。内皮細胞の長軸は一般に血管の縦方向に一致している。中膜は中間の筋層で、主として輪状に配列する平滑筋細胞からなる。筋層は変異が大きい。発達の程度が血管の種類により異なり、毛細血管では筋層を欠く。筋細胞の走向にも差がある。外膜は外層の結合組織である。大血管では壁が厚く、その栄養は内腔からの拡散のみでは十分でないので、脈管の脈管という小動脈が分布する。この小動脈は外膜内で毛細血管網を形成し、ときに中膜にまで侵入することもある。血管壁の構成は血管の大きさに一致して連続的に移行する。動脈系では弾性型、筋型(分配型)および細動脈の順で移行する。動脈が小さくなるにつれ、弾性線維の量が減り、平滑筋要素がより顕著になる。弾性線維は弾性型動脈では中膜にきわめてよく発達し、多層の弾性有窓膜をなすが、筋型動脈では中膜の弾性要素は減少し、内膜と中膜、中膜と外膜の境界にそれぞれ内・外弾性膜をなす。細動脈では、径が小さくなるにつれ、まず外弾性膜が失われ、ついで内弾性膜が消失する。外膜も周囲結合組織と区別できなくなる。静脈径では動脈系に比して、弾性線維および筋要素の発達が悪い。静脈系には血液の逆流を防ぐため弁がある。弁は内膜の薄い半月板状の突出で、通常対をなし、直径2mm異常の静脈のみに存在する。とくに四肢の静脈に発達している。)

Collateral vessel(側副血管;側副脈管)Vas collaterale そくふくけっかん;そくふくみゃくかん Feneis: 402 11

[A12_0_00_026] →(側副脈管は本幹と平行して走る動脈枝。)

Anastomotic vessel(吻合血管;吻合脈管)Vas anastomoticum ふんごうけっかん;ふんごうみゃくかん Feneis: 402 12

[A12_0_00_024] →(吻合脈管は動脈間、静脈間、またはリンパ管間の流通性結合をはたしている間。)

Vascular plexus(血管叢;脈管叢)Plexus vasculosus けっかんそう;みゃくかんそう Feneis: 402 13

[A12_0_00_010] →(脈管叢は身体の一部の血管(動脈または静脈)の間の多数の吻合によってつくられる脈管の網状構造。)

Rete mirabile; Wonder net(怪網)Rete mirabile かいもう Feneis: 402 14

[A12_0_00_013] →(怪網はおもな毛細血管領域の前の動脈脚に挿入された毛細血管網(動脈性怪網、例:腎臓の糸球体の毛細血管)あるいはその後の静脈脚に挿入された毛細血管網(静脈性怪網、例:肝臓の毛細血管)のことをいう。)

Artery(動脈)Arteria どうみゃく Feneis: 402 15

[A12_0_00_003] →(大動脈と心臓に近い動脈は不連続な心臓の血液駆出量(拍出量stroke volume)の影響をまともに受ける。拍出量の一部は収縮期の間、まずはじめ大動脈に貯留され、血管壁の弾性線維網はそのため引きのばされる。拡張期には弾性線維が貯えたエネルギーを血流に与えることによって血流は前進させられ末梢へと送られて行く。このようにして、血液は連続的に流れることになる(空気室説windkessel theory)。血圧はこの時、収縮期の120mmHgと拡張期の80mmHgの間を変動する(血圧振幅または脈圧pulse or differential blood pressure = 40mmHg)。脈波pulse waveはここにはじまり、まず4m/sで大動脈に沿って走るが、この速さは主に血管壁の弾性ならびに血管壁の厚さの血管の直径に対する比に関連する。下腿では脈波は血管壁の弾性が減少するにつれて、脈波の速さは約10m/sにも達する。)

Arteriole; Small artery(小動脈;細動脈)Arteriola しょうどうみゃく;さいどうみゃく Feneis: 402 16

[A12_0_00_005] →(小動脈はわずか1-2層の平滑筋層のみからなる中層(筋層)をもつ細い動脈。毛細血管網に連続する直前の終動脈。)

Arteriolovenular anastomosis; Arteriovenous anastomosis(動静脈吻合;動脈静脈吻合)Anastomosis arteriolovenularis; Anastomosis arteriovenosa どうじょうみゃくふんごう Feneis: 402 17

[A12_0_00_002] →(動静脈吻合は毛細血管を通じないで、直接大きな径の連絡管により動脈が静脈につながることをいう。動静脈吻合は体の多くの部位に存在し、とくに手掌、足底および指の皮膚、爪床などにみられることは古くから知られている。吻合枝は動脈や細動脈から側枝としておこり、迂曲ないし直線の走行をとり、静脈ないし細静脈と連結する。吻合部は中膜および外膜が厚くなっており、中膜では平滑筋が発達している。この部位の平滑筋細胞はしばしば特殊化し上皮様細胞の像を呈する。平滑筋層は交感神経系からの神経終末を豊富に受けている。多かれ少なかれ括約筋としての役割をもつと考えられる。吻合枝が閉じれば、血液は毛細血管を通ることになり、他方、筋が弛緩して開けば、血液は毛細血管を避け、直接細静脈にそそぐ。したがって、動静脈吻合は組織への血液の供給を調節する重要な構造と考えられる。)

Arterial plexus(動脈網)Rete arteriosum どうみゃくもう Feneis: 402 18

[A12_0_00_012] →(動脈網は毛細管になる直前の小動脈間の吻合により形成される血管網。)

Arterial circle(動脈輪)Circulus arteriosus どうみゃくりん  [A12_0_00_006]

Vascular circle; Circular connection of vessels(血管輪)Circulus vasculosus けっかんりん

[A12_0_00_007] →(血管輪は上・下紅唇動脈がつくる口の周囲の動脈輪。)

Articular vascular plexus(関節血管網)Rete vasculosum articulare かんせつけっかんもう Feneis: 402 19

[A12_0_00_014] →(関節血管網は関節の周辺に存在する血管網で関節なら通常どこにでも存在する。これによって関節がどのような位置にあるかに関係なく、関節より先への血液供給が側副路によって保証される。)

Nutrient artery(栄養動脈)Arteria nutricia; Arteria nutriens えいようどうみゃく

[A12_0_00_004] →(栄養動脈は管状骨の骨髄腔に血液を送る血管。)

Sinusoid; Sinus(洞様血管;類洞;洞)Vas sinusoideum どうようけっかん;るいどう Feneis: 402 35

[A12_0_00_027] →(類洞は洞様毛細血管ともいう。肝小葉の内部で肝細胞板の間隙に分布する毛細血管。吻合分枝して全体として網状を呈する。1層の薄い内皮臍傍よりなる壁で限界されるが、一般毛細血管より径が大きく類洞と呼ばれる。肝動脈枝と門脈枝は小葉の周辺において類洞へ移行し、動脈血と門脈血が混ざり合い類洞内を小葉中心方向へ流れ中心静脈にそそぐ。この間、ガス交換や栄養分の授受を行い、解毒作用や産生された血清蛋白を受ける。肝細胞板との間には類洞周囲隙が存在し、血液の液性成分は内皮細胞にある大小の孔を通って類洞周囲隙と交流巣売る。類洞内腔には貪食性のKupffer細胞がみられる。類洞壁の外側にはビタミンAを取り込む類洞周囲脂質細胞が付着している。)

Vein(静脈)Vena じょうみゃく Feneis: 402 20

[A12_0_00_030] →(心臓へ血液を運ぶ血管。静脈の静脈壁は多くの場合動脈壁よりも薄く内圧も低いのに、内腔はよく保たれる。それには周囲の組織圧が大切な役割を演ずる。静脈中の血流抵抗と心臓への圧勾配はともに小さい。静脈中の血液の働きの最も重要な原動力は筋ポンプであって、動静脈連結および呼吸もこれを助ける。①筋ポンプは運動器の間隙や裂隙を走る静脈の壁は、運動器の筋の収縮の際に圧平され、静脈内容は袋状の静脈弁によって動く向きがきまり、心臓の方向へ動かされる。②動静脈連結は中等大または細い動脈とともに走る、たいていは2本の伴行静脈は、結合組織により動脈壁にしばりつけられているため、その脈波が静脈内腔を押し狭める。これによって生じる静脈内での血液の移動は、静脈弁があるために心臓へ向けられる。動静脈連結はしかし静脈血の動きに決定的な役割を演ずるものではない。③呼吸、胸郭内の陰圧は大静脈に伝えられ、心臓への血液還流にとって好都合に作用する。)

Cutaneous vein(皮静脈;皮下静脈;皮下の静脈)Vena cutanea ひじょうみゃく;ひかじょうみゃく;ひかのじょうみゃく Feneis: 402 21

[A12_0_00_032] →(皮静脈は皮下組織を走り深静脈へ流入する多数の静脈。四肢において顕著な走系を形成し、通常は動脈に伴行しない。)

Superficial vein(浅静脈)Vena superficialis せんじょうみゃく Feneis: 402 24 [A12_0_00_036]

Deep vein(深静脈)Vena profunda しんじょうみゃく Feneis: 402 23 [A12_0_00_035]

Vena comitans; Accompanying vein(伴行静脈)Vena comitans ばんこうじょうみゃく Feneis: 402 22

[A12_0_00_031] →(伴行静脈は他の構造と伴行する静脈。)

Venule(小静脈;細静脈)Venula しょうじょうみゃく;さいじょうみゃく Feneis: 402 25

[A12_0_00_037] →(毛細血管につながる静脈の小枝)

Venous valve(静脈弁)Valvula venosa じょうみゃくべん Feneis: 402 27

[A12_0_00_023] →(静脈弁は血液の逆流を防ぐための静脈の内層のひだ。)

Venous plexus(静脈叢)Plexus venosus じょうみゃくそう Feneis: 402 28

[A12_0_00_011] →(静脈叢は多数の吻合からなる脈管網状構造。)

Venous plexus(静脈網)Rete venosum じょうみゃくもう Feneis: 402 29 [A12_0_00_015]

Sinus venosus; Sinus of valve(静脈洞)Sinus venosus じょうみゃくどう Feneis: 402 30

[A12_0_00_016] →(静脈洞は普通の静脈壁をもたない。)

Emissary vein(導出静脈)Vena emissaria どうしゅつじょうみゃく Feneis: 402 31

[A12_0_00_033] →(導出静脈は頭蓋骨の小孔を通る小静脈であり、頭蓋内の硬膜静脈洞と頭蓋外の静脈を連絡する。)

Nutrient vein(栄養静脈)Vena nutrica; Vena nutriens えいようじょうみゃく  [A12_0_00_034]

Capillary; Blood capillary(毛細管;毛細血管)Vas capillare もうさいけっかん;もうさいかん Feneis: 402 32

[A12_0_00_025] →(毛細血管は、細動脈と細静脈の間にあって、多くの分枝、吻合を繰り返し、組織中を網目状に走行する、非常に細い血管である。その直径は8~10μmで、赤血球より幾分大きい程度である。毛細血管壁は内腔をつつむ1~3個の内皮細胞と、その外側にまばらに分布する周皮細胞とから構成されている。細動脈から毛細血管への移行は、中膜における平滑筋細胞の有無により、はっきりと区別されるが、毛細血管から細静脈への移行は徐々に生じ、両者を明確に区別することは困難である。多くの分枝吻合により、毛細血管網における血管表面積は、非常な増大を示す。表面積の増大とともに、血流に対する抵抗も大となり、血液はこの部位を、非常にゆっくり流れることになる。大動脈では血液は、平均320mm/sで流れるのに対し、毛細血管ではその約1/1000程度の速さでしかない。血液はゆっくりと流れながら、増大した血管内腔面に十分ふれ、薄い血管壁を介して、十分な物質交換を行うことになる。毛細血管壁の構造は、光顕による観察から、すべて同じと考えられていたが、電顕的には、主として内皮細胞の違いから、さらに3つに分けられることがわかった。それらは、連続型毛細血管、有窓型毛細血管、洞様毛細血管である。①連続型毛細血管continuous capillaryは最も普通にみられる毛細血管である。筋肉や結合組織、脳など、体の多くの部位に分布する。内皮細胞の核は核の部位でのみ厚く、その周囲は、連続した薄い細胞質よりなる。その厚さは通常0.1~0.2μm程度である。細胞質には細胞膜の陥入や、これらが中へ落ち込んで生じたと思われ60~70nm径の小胞がほとんどみられないものもある。血管壁の浸透性と関係があるようである。細胞と細胞の連結部では、細胞膜は一定の間隙を隔てて、まっすぐに、あるいはジグザグにかみ合っている。内腔側には閉鎖結合もみられる。またこの連結部には、内腔に向かって突出する、内皮細胞のヒダが時に観察される。これは辺縁ヒダmarginal foldとよばれるが、その機能については明確でない。基底膜は、内皮細胞の外側を完全におおっている。②有窓型毛細血管fenestrated capillaryは、内皮細胞の核部以外の、周囲に伸びる細胞質は連続型のものよりもっと薄く、かつ、その部位に、直径60~80nm程度の多くの孔が存在する。時にはもっと大きな径を示すものもある。腎臓、内分泌腺、超粘膜など、物質透過の盛んな部位に多く見られる。腎糸球体における毛細血管では、孔は、血管腔側と基底側の間を完全に通過するが、普通は、孔の途中に非常に薄い1層の隔膜が横切り、孔を閉ざしている。この隔膜の性質および機能については明らかでない。物質透過の際のフィルターの役割を果たしているのかも知れない。孔は、一定間隔に規則正しく配列するが、内皮細胞全体に一様に分布するのではなく、幾分細胞質の厚い、全く孔の存在しない部位が帯状に伸び、細胞表面を幾つかに区切っている。孔の分布の状態、数は組織により多様である。内皮細胞の外側にある基底膜は、連続型の場合と同様、孔に関係なく全体をつつむ。③洞様毛細血管は類洞ともよばれ、内皮細胞は器官を作る実質細胞に沿うようにして並び、したがって、その横断像は必ずしもまるくなく、不規則な形を示す。太さは多様であるが、他の型の毛細血管に比べ、かなり広い管腔をもち、その中を血液は、ゆっくりと流れることができる。内皮細胞には、その細胞質を貫通する、かなり大きな孔を有するものや、かなり開いた細胞間隙を示すものがあって、それらの部位を、巨大な物質も容易に通過することができる。基底膜はあまり発達せず、不連続な物やあるいは全く欠くもものもある。洞様毛細血管は、肝臓、脾臓、骨髄などでしられるが、内皮細胞は、各組織に固有の形態を示す。④毛細血管の透過性と構造との関係は毛細血管およびこれにつづく細静脈は、血管壁を通して、血液と組織の間で物質交換を行う部位である。心臓から毛細血管に至るまでの動脈、そして心臓へと戻る静脈は、いわば血液の通路であり、毛細血管網および細静脈の領域において初めて、血液循環の本質的な機能が含まれることになる。毛細血管では、内腔表面積は非常に増大し、総表面積が6,000m2、横断面績の総和は、大動脈のほぼ800倍にも相当するという。血液はこの広い内宮面にふれながら、うすい内皮細胞と、基底膜を通して、物質の交換を行うことになる。水や電解質など低分子物質は、これらの部位を静水圧や浸透圧、濃度勾配の差によって、自由に通過しうるが、これだけでは、組織を維持するのに十分とはいえない。蛋白質のような高分子物質は、直接膜を通過することはできず、これらが膜を通過するためには、特殊な機構が必要である。)

Lymphatic vessel(リンパ管)Vas lymphaticum りんぱかん Feneis: 254 05, 402 33

[A12_0_00_038] →(リンパ管はリンパを運ぶ管で、相互に吻合している。血管とは別個の組織液の流出路をなす。リンパ管は盲端をなす毛細リンパ管ではじまり、集合して太いリンパ管となり、最終的には静脈に開口する。リンパ管の構造は同大の静脈に似るが、中にリンパという透明な液体を入れ、赤血球を欠き、主としてリンパ球からなる白血球主数を含むことで区別できる。毛細リンパ管は毛細血管に比べて、透過性が高い。内皮細胞間の接着がゆるく連続した基底板を欠き、周皮細胞を有しない。リンパ管も血管同様、内膜、中膜およびが外膜の層構造を示すが、かなり大きいリンパ管でも壁に平滑筋を欠くことが多い。管径が100~200μmになってようやく平滑筋が出現するという。外膜の弾性線維は40μm以上ののリンパ管に存在する。小および中等大のリンパ管には多数の小弁が特徴的である。リンパ管が大きくなるにつれ、内皮細胞間の隙間がみられないくなり、基底板も連続的になる。大きいリンパ管の外膜には毛細血管が分布し、神経線維もみられる。)

Lymphatic valvule(リンパ管弁)Valvula lymphatica りんぱかんべん Feneis: 402 34

[A12_0_00_042] →(リンパ管弁はリンパ管にみられる繊細な半月弁で、通常、対をなしており、樹脈弁に構造が似ていて管壁に近接して存在する。)

Lymphatic plexus(リンパ叢;リンパ管叢)Plexus lymphaticus りんぱそう;りんぱかんそう Feneis: 254 06

[A12_0_00_041] →(リンパ管叢は1本以上の比較的大きなリンパ管にはいる、通常は弁のないリンパ毛細管の網工。)

Lymphatic capillary(毛細リンパ管)Vas lymphocapillare もうさいりんぱかん Feneis: 254 03

[A12_0_00_044] →(毛細リンパ管は盲嚢の様式ではじまる。すなわち毛細リンパ管は細胞管腔への持続的な開口を持たない。しかし無窓の内皮細胞の間には一過性に間隙が現れて、組織液の流入や比較的大きな粒子(例えば腸絨毛中の脂肪小球)の入り込みも可能となる。毛細リンパ管が開くのは誘導リンパ管である。)

Lymph node(リンパ節)Nodus lymphoideus; Nodus lymphaticus; Lymphonodus りんぱせつ Feneis: 402 37 [A12_0_00_044_1]

Lymphatic nodule (follicle)(リンパ小節)Nodus (Folliculus) lymphaticus りんぱしょうせつ Feneis: 402 38 [A12_0_00_044_2]

Cistern(槽)Cisterna そう Feneis: 402 39

[A12_0_00_008] →(槽はリンパ管拡大部。)

Tunica externa(外膜)Tunica externa がいまく Feneis: 402 40

[A12_0_00_017] →(外膜は縦走ないし斜走する弾性線維や膠原線維、線維芽細胞等の、結合組織性部よりなる。それらは中膜に近い内層では密に、外層では疎に分布する。特に、多くの動脈の場合、中膜に接する部位に弾性線維が密に集まり、外弾性板external elastic laminaを作っている。静脈では特に太いものでは、この層にかなり発達した縦走平滑筋をもつ。外膜には栄養血管やリンパ管、有髄および無髄線維も認めることもができる。無髄神経線維は血管運動神経であり、中膜には進入せず、中膜最外層の平滑筋表面に終わる。最外層平滑筋で受けた運動刺激は、その後、筋細胞間のギャップ結合を経て、全層の平滑筋に伝達するものと考えられている。有髄神経線維は、求心性の知覚線維である。外膜の最外層にはあきらかな境界はなく、疎性結合組織により、徐々に隣接器官に移行する。)

Tunica media(中膜)Tunica media ちゅうまく Feneis: 402 42

[A12_0_00_019] →(中膜は血管の種類や存在部による変異が、最も多く見られる層である。基本的には、輪走ないしラセン状に相応する平滑筋線維と、膠原線維、弾性線維、糖蛋白などの結合組織成分よりなる。弾性線維には、互いに結合し厚い膜状となるものもある。それらの膜のところどころには、孔がみられ、有窓弾性板と呼ばれる。この部位の栄養は、血管内腔を流れる血液からの拡散によってまかなわれるが、物質はこの有窓弾性板の孔を通り、血管壁内部に存在する細胞にまで到達する。しかし静脈では、血液中の酸素や栄養物が乏しく、細胞を養うに充分でないので、太いものでは、中膜に栄養血管を持つこともある。中膜には線維芽細胞は存在しない。この部分にみられる結合組織成分は、平滑筋細胞により産生される。)

Tunica intima(内膜)Tunica intima ないまく Feneis: 402 41

[A12_0_00_018] →(内膜は表面をおおう1層の内皮細胞と、その下の、膠原線維や細網線維などわずかな疎性結合組織成分を有する。内皮下層よりなる。内皮下層には時に縦走する平滑筋細胞を認めることもある。動脈や太い静脈では、内膜の最も深層に、弾性線維が互いに連結し膜状となった、内弾性があり、中膜と境している。固定組織標本では、固定作用により中膜平滑筋が収縮し、そのために、内皮や内弾性などの内膜構成は、波うってみえることが多い。)

Vasa vasorum(脈管の脈管;脈管の血管;血管の血管)Vasa vasorum みゃっかのみゃっかん;みゃくかんのけっかん Feneis: 402 43

[A12_0_00_028] →(大動脈などの大血管は壁が厚く、内腔を流れる血液からもらう栄養だけでは不十分である。このため、別の血管が壁内に進入して栄養補給にあずかっている(影響血管)。これを脈管の血管といい、心臓の冠状動脈のその一種である。(イラスト解剖学))

Vessels of nerves(神経の脈管;神経脈管)Vasa nervorum しんけいのみゃくかん;しんけいみゃくかん Feneis: 402 44

[A12_0_00_029] →(神経の脈管は神経に分布する血管。)

Blood(血液)Haema; Sanguis けつえき Feneis: 402 45

[A12_0_00_009] →(血液は閉鎖管系をなす血管の中を循環する赤色の液体である。その総量はヒトで約5リットル、体重の約7%(1/13)に相当する。血液は液性の媒体である淡黄色、透明な血漿と、その中に浮遊している有形成分とからなる。有形成分は大部分血球で、赤血球、白血球、血小板などに大別され、白血球は数種に分類される。血液は胎生期の間葉(mesenchyme)に由来枝、血漿を細胞間質と考えると、液性の細胞間質をもつ特殊な結合組織といえる。血液の赤い色は赤血球の血色素(hemoglobin)によるもので、動脈血は血色素と結合する酸素に富み鮮紅色を呈し、静脈血は酸素に乏しく暗赤色を呈する。血液の比重は1.055~1.066、pH7.2~7.4で弱アルカリ性である。血液の作用として、①肺から各部体組織へ酸素を運搬し、体組織より肺へ炭酸ガスを運搬する、②消化管より吸収された栄養素を体組織へ運搬し、代謝産物を処理臓器へ運搬する、③各種内分泌腺より分泌されるホルモンを標的臓器へ運搬する、④血液凝固因子を含み、血小板とともに出血に際し、血栓を形成し止血する。⑤細菌、毒素その他の抗原に対する抗体を含み、抗原抗体反応の場となり生体を防御する。⑥体内の温度を一定に保つ、などがある。)

Lymph(リンパ;リンパ液)Lympha りんぱ Feneis: 402 46

[A12_0_00_043] →(リンパ管内を流れる透明な液体。リンパ管のはじまりがどのようになっているかにつては不明な点もあるが、ともかく結合組織の中を流れる組織液がリンパ管に入ると、リンパとよばれるものになる。リンパは細胞成分と血漿の超瀘過液である。毛細血管をこえて出た液は再び血管系にもどるが、一般に産生量は吸収量を上回る。リンパはこの過剰な血管外液に由来する。水、電解質およびいろいろな稜の蛋白質(2~5%)を含む。リンパの産生は毛細血管透過性の増加、静脈圧の増加、および結晶の膠質浸透圧の減少にによって増加する。毛細リンパ管による排出能力を超えて、組織にリンパが貯留すると、組織の膨化がおこり、浮腫edemaとなる。細胞外腔から集められ、頚部で静脈にそそぐ。小腸から吸収された脂肪滴を多量に含むリンパはミルク様を呈し、とくに乳糜とよばれる。)

最終更新日: 16/07/20

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