目次骨格系関節系筋肉系消化器系呼吸器系胸郭泌尿器系生殖器系腹腔と骨盤腔内分泌腺心脈管系リンパ系神経系感覚器外皮

Liver(肝臓)Hepar かんぞう Feneis: 128 22

[A05_8_01_001] →(肝臓は身体内の最大の腺であり多様な機能を営むが、それを①胆汁の生産と分泌(腸管内へ)を行う、②炭水化物、脂肪、蛋白の代謝活動、③胃腸管から血液中に進入した最近や異物を細くする、とう3点に要約することができる。(1)位置と形状:肝臓は右上腹部ある巨大な消化腺で、重さは男で1,400g、女で1,200gほどある。色は暗赤褐色で、これは充満する血液によるものである。肝臓の表面が平滑で光沢に富むのは腹膜(の臓側葉)におおわれているからである。肝臓の上面は横隔膜の下面に接して丸く膨らみ、横隔面と呼ばれる。横隔膜上の心臓に対応して、浅い心圧痕をみる。からだの正中にほぼ相当して、横隔面を大きい右半と小さい左半に二分する肝鎌状間膜が走る。これは肝臓の表面を被う腹膜が左右から翻転しながら寄り合い、その間に線維性の結合組織をいれるもので、肝臓を横隔膜から吊り下げる役をしている。このようにして横隔膜と肝臓は平滑な腹膜で自由に滑り動くようになっているが、後部のせまい領域では、両者が線維性結合組織によって密着して活動性に欠ける。肝臓表面のこの領域を無漿膜野(裸の領域Area nuda--腹膜に包まれていない--の意)という。無漿膜野は前方へ細く張り出して肝鎌状間膜につづき、左右へ細く伸びて左三角間膜と右三角間膜になる。左三角間膜の端は、肝臓の左上端を横隔膜につなぐ索をなして線維付属(Appendix fibrosa hepatis)とよばれる。肝臓の上面と下面の境界は前方でうすくするどい縁をなし、下縁(または前縁)とよばれる。上腹部を斜め右下方へ走る一線をなし、触診することができる。これと右肋骨弓の交点に胆嚢の底が腹壁直下に頭を出している。下縁の正中部には肝円索切痕とよぶ切れこみがあって、肝鎌状間膜をはさんでいる。肝臓の下面は上腹部の内臓に面するので、臓側面とよばれる。ここには矢状方向に走る2条のくぼみと、それを横に結ぶくぼみがHの字をなしている。Hの左縦線は前方の半分が肝円索をいえる肝円索裂、後方の半分が静脈管索をいれる静脈管索裂である。Hの右の縦線には前方に、胆嚢の上面をおさめる胆嚢窩があり、後方に大静脈をおさめる大静脈溝がある。H字の横線に当たる溝は肝門で、門脈、固有肝動脈、肝管のほか多数のリンパ管と若干の神経が通っている。肝鎌状間膜、肝円索裂、静脈管索裂によって、肝臓は大きい右葉と小さい左葉に分けられる。肝臓の臓側面では、右葉(広義)が胆嚢窩、大静脈溝、肝門によって狭義の右葉、中央前方の方形葉、中央後方の尾状葉に分けられる。尾状葉は全科法へ乳頭突起を出し、前右方へ、肝門の後縁に沿って尾状突起を出す。乳頭突起に対峙して左葉から小綱隆起が張り出し、両者の間に小綱をはさむ。(2)肝臓の構築:肝臓の表面は大部分腹膜をかぶり、その下に線維性の結合組織がある。この結合組織は大血管とともに肝臓内に侵入し、血管周囲線維鞘をつくる。ギリソン鞘(Glisson's sheath)ともよばれる。肝臓の実質は径1mm前後の短六(ないし五)角柱の肝小葉を構造単位として成り立っているが、肝門からはいる肝固有動脈と門脈の枝はグリソン鞘を伴って、この肝小葉の稜線(三つの肝小葉の合するところ)に沿って走るこの動静脈を小葉間動・静脈とよぶ。肝小葉の角柱の中心を貫いて中心静脈という太い毛細血管が走り、その周囲に肝細胞の板が放射状に配列する。肝細胞板(hepatic cell plates)は分岐し、吻合し、あなをもち、すきまに洞様毛細血管(sinusoidal capillaries)をいれている。小葉間動静脈の枝は小葉の洞様毛細血管に注ぎ、中心静脈から、小葉下静脈(Vena sublobularis)とよばれる小静脈を経て下大静脈へと流れていく。肝細胞板の中に、肝細胞のあいだを縫って走る細管系が毛細胆管(bile capillary)であって、肝細胞の産生する胆汁を運ぶものである。毛細胆管は肝小葉のへりで小葉間胆管とよばれる小導管に注ぎ、グリソン鞘の中を合流しつつ肝門へ向かう。(3)肝臓と血管:肝臓は門脈の番人というべき器官である。すなわち消化管から送られてくる血液中に余分の糖分があればグリコゲンとして貯え、有害物質があれば分解、解毒する。脾臓から送られる破壊血液のヘモグロビンをビリルビンに変えて胆汁中に排泄する。門間区によって運ばれてくる膵臓のホルモンは、肝細胞でのグリコゲンの産生とブドウ糖への分解を調節する。しかし、門脈血は酸素に乏しい静脈血であるから、肝臓は動脈血を固有動脈にあおがねばならない。胎生期においては、臍から前腹壁を上行して肝臓の下面に達する臍静脈(Vena umbilicalis)が、肝門で門脈と合して、そのまま肝臓の下面を後方へ走り、下大静脈に注ぐ。細静脈と下大静脈のこの短絡路を静脈管またはアランチウス(Arantius)の管と称する。生後、胎生期の循環路は閉鎖し、結合組織索として残る。臍静脈の遺残が肝円索、静脈管の遺残が静脈管索である。 (解剖学事典 朝倉書店より引用) 肝臓の生理 肝臓は重要な機能を営む器官であり、肝臓を楔状すると12時間前後で低血糖で死亡するといわれている(動物実験では70%の肝切除でも数週で機能が正常になるといわれている)。)

Diaphragmatic surface of liver(横隔面(肝臓の))Facies diaphragmatica hepatis おうかくめん(かんぞうの) Feneis: 128 23

[A05_8_01_002] →(肝臓の横隔面は横隔膜へ向く面。上面のみでなく前面・右側面ともなり、大部分が腹膜で被われる。この面で肝臓は腹膜ヒダ(肝鎌状間膜)によって左葉と右葉とに分けられる。左葉は薄く小さく全体の約1/5であるのに対して、右葉は厚く大きく肝臓の約4/5を占める。横隔面の後部には、中央に垂直に走る深い溝がある。この溝には下大静脈がはいりこみ、大静脈溝といわれる。横隔面の後部で、大動脈孔の右側には、腹膜に被われないで横隔膜(腱中心)に直接し癒着する部がある。この部は右方に頂点を向ける不正三角形を呈し、無漿膜野(裸野)と呼ばれる。)

Superior part of diaphragmatic surface of liver(上部(肝臓の横隔面の))Pars superior (Facies diaphragmatica hepatis) じょうぶ(かんぞうのおうかくめんの) Feneis: 128 24

[A05_8_01_003] →(肝臓の横隔面の上部は横隔面のうち上方を向く面。)

Cardiac impression on diaphragmatic surface of liver(心圧痕(肝臓の横隔面の))Impressio cardiaca faciei diaphragmaticae hepatis しんあつこん(かんぞうのおうかくめんの) Feneis: 128 25

[A05_8_01_004] →(肝臓の横隔面の心圧痕は下大静脈の左前方にある浅い凹みで、心臓によりできる。)

Anterior part of diaphragmatic surface of liver(前部(肝臓の横隔面の))Pars anterior faciei diaphragmaticae hepatis ぜんぶ(かんぞうのおうかくめんの) Feneis: 128 26

[A05_8_01_005] →(肝臓の横隔面の前部は前方へ向く横隔面の部分。)

Right part of diaphragmatic surface of liver(右部(肝臓の横隔面の))Pars dextra (Facies diaphragmatica hepatis) うぶ(かんぞうおうかくめんの) Feneis: 128 27

[A05_8_01_006] →(肝臓の横隔面の右部は右へ向く横隔面の部分。)

Posterior part of diaphragmatic surface of liver(後部(肝臓の横隔面の))Pars posterior (Facies diaphragmatica hepatis) こうぶ(かんぞうのおうかくめんの) Feneis: 128 28

[A05_8_01_007] →(肝臓の横隔面の後部は後方へ向く横隔面の部分。)

Bare area of diaphragmatic surface of liver(無漿膜野(肝臓の横隔面の))Area nuda faciei diaphragmaticae hepatis むしょうまくや(かんぞうのおうかくめんの) Feneis: 128 29

[A05_8_01_008] →(肝臓の横隔面の無漿膜野は腹膜で被われてない横隔面の部分。)

Groove for vena cava(大静脈溝;下大静脈窩)Sulcus venae cavae; Fossa venae cavae caudalis だいじょうみゃくこう;かだいじょうみゃくか Feneis: 128 30

[A05_8_01_009] →(大静脈溝は大静脈をいれる深い溝。)

Fissure for ligamentum venosum(静脈管索裂;静脈管索部(矢状裂の))Fissura ligamenti venosi; Pars chordae ductus venosi じょうみゃくかんさくれつ;じょうみゃくかんさくぶ(しじょうれつの) Feneis: 128 31

[A05_8_01_010] →(静脈管索裂は尾状葉と右葉の間で、肝門から下静脈へいたる溝で、静脈管索をいれる。)

Ligamentum venosum(静脈管索)Ligamentum venosum じょうみゃくかんさくArantius, Ligament of Feneis: 130 05

[A05_8_01_011] →(左葉に分布する門脈の枝からは、静脈間索という白い結合組織の索が出て、尾状葉と左葉の間にある溝の中を走って左側の肝静脈に連絡している。この索は静脈管ductus venousus(アランチウス管Arantius' duct)の遺残である。アランチウス Arantius, Giulio Cesare (Arantio) (1530-1589)イタリアの医学者・解剖学者。ボローニア大学の外科・内科・解剖学の教授。胎児の解剖書"De humano foetu" (1571刊)で心臓の卵円孔、動脈管、静脈間を記す。アランチウス小体(心臓の弁尖につく軟骨)を記述。また彼は骨盤異常を最初に記述した(1583年)。)

Ductus venous(静脈管)Ductus venous じょうみゃくかん

[A05_8_01_011_1]→胎児循環において胎盤からの血液は、肝臓の下へ向かう臍静脈に入り、ごく一部は肝臓に達するが、大部分は肝臓に沿った迂回路で下大静脈に達する短絡路。出世後は、閉鎖して脈管索をつくる。 臍静脈の血液を受け、肝門の左を下大静脈へと送る。肝臓で代謝する必要のない胎盤からの血液を早く心臓におくるための短絡路である。出生後は閉塞して静脈管索としてのこる。静脈管はイタリアのJ.C.Arantius (1530~1589)によって記載された。(イラスト解剖学)

Visceral surface of liver(臓側面;内臓面(肝臓の))Facies visceralis hepatis ぞうそくめん;ないぞうめん(かんぞうの) Feneis: 130 01

[A05_8_01_012] →(肝臓の臓側面は後下面で、いろいろの臓器に接するので、それに応じて浅い凹み(圧痕)がみられる。左側、すなわち左葉の下面には胃による胃圧痕、食道による食道圧痕がある。右側(右葉の下面)には、十二指腸・右結腸曲・右腎臓・副腎に接する十二指腸圧痕・結腸圧痕・腎圧痕・副腎圧痕がある。臓側面の中葉、すなわち右葉の左端部には、H状の溝がある。Hの横棒にあたる凹みは肝門で、肝臓に出入りする脈管(肝動脈・門脈・リンパ管)・神経・肝管が通るところである。Hの左脚にあたる縦溝は左葉と右葉との境界になる深い矢状裂で、前部は肝円索裂といわれ肝円索をいれ、後部は静脈間索裂で静脈間索をいれる。Hの右脚にあたる縦溝は浅い凹みで、前部は胆嚢窩で胆嚢をいれ、後部は下大静脈をいれる大静脈溝である。H状の溝で囲まれ、肝門の前方にある長方形の部は方形葉といわれ、胃の幽門と十二指腸の始部とに接する。肝門の後方にある部は小さく不規則形で、尾状葉といわれ、横隔膜・網嚢の上部に面する。尾状葉は前方に乳頭突起を出し、右前方には尾状突起を出して右葉に連なる。尾状葉は尾のような尾状突起をもつので、そのように名づけられた。)

Fossa for gallbladder(胆嚢窩)Fossa vesicae biliaris felleae たんのうか Feneis: 130 02

[A05_8_01_013] →(胆嚢窩は肝臓の臓側面にある胆嚢をいれる凹み。)

Fissure for ligamentum teres; Fissure for round ligament(肝円索裂;臍静脈索部(矢状裂の))Fissura ligamenti teretis; Pars chordae venae umbilicalis かんえんさくれつ;さいじょうみゃくさくぶ Feneis: 130 03

[A05_8_01_014] →(肝円索裂は肝臓の臓側面にあり、肝円索をいれる溝。)

Right sagittal fissure(右矢状裂;右矢状窩)Fissura sagittalis dextrae; Fossae sagittales dextrae しじょうれつ;さしじょうれつ [A05_8_01_014a]→
Left sagittal fissure(矢状裂;左矢状裂;左矢状窩)Fissura sagittalis (sinistra); Fossae sagittales sinistra しじょうれつ;さしじょうれつ [A05_8_01_014b]→
Round ligament of liver(肝円索;臍静脈索)Ligamentum teres hepatis; Chorda venae umbilicalis かんえんさく;さいじょうみゃくさく Feneis: 130 04

[A05_8_01_015] →(肝円索は胎生期の臍静脈(胎盤から臍帯を通って肝臓に向かい、静脈管を経て下大静脈に注ぐ)の遺残である線維索で、臍から肝臓の下縁に至り、肝臓下面で肝門の左側(肝円索裂)を走る。肝円索とともに細い静脈(臍傍静脈vv.paraumbilicales)が走る。この小静脈は一方では門脈と、他方では臍輪を経て前腹壁の皮静脈と交通する。したがって、肝硬変や門脈閉塞で門脈循環が障害されると、側副路となる。)

Porta hepatis; Hepatic hilus; Hilus of liver(肝門)Porta hepatis かんもん Feneis: 130 06

[A05_8_01_016] →(肝門は肝臓の臓側面の中央、つまり尾状葉および方形葉の間にある横裂。肝臓に出入りする脈管(門脈、肝動脈、リンパ管)、肝神経叢、肝管が通っている。)

Omental tuberosity of liver(小網隆起(肝臓の))Tuber omentale hepatis しょうもうりゅうき(かんぞうの) Feneis: 130 07

[A05_8_01_017] →(肝臓の小綱隆起は静脈管索の左側にある左葉の隆起部分。)

Oesophageal impression on liver(食道圧痕(肝臓の))Impressio oesophagea hepatis しょくどうあっこん(かんぞうの) Feneis: 130 08

[A05_8_01_018] →(肝臓の食道圧痕は左葉にあり、食道に圧されてできた溝。)

Gastric impression on liver(胃圧痕(肝臓の))Impressio gastrica hepatis いあつこん(かんぞうの) Feneis: 130 09

[A05_8_01_019] →(肝臓の胃圧痕は肝臓の左葉の臓側面にある胃による圧痕である。)

Duodenal impression on liver(十二指腸圧痕)Impressio duodenalis hepatis じゅうにしちょうあっこん Feneis: 130 10

[A05_8_01_020] →(十二指腸圧痕は胆嚢頚近くの右側にあり、十二指腸による圧痕。)

Colic impression on liver(結腸圧痕(肝臓の))Impressio colica hepatis けっちょうあっこん(かんぞうの) Feneis: 130 11

[A05_8_01_021] →(結腸圧痕は胆嚢の右側、右肝葉にある結腸の圧痕。)

Renal impression on liver(腎圧痕(肝臓の))Impressio renalis hepatis じんあっこん(かんぞうの) Feneis: 130 12

[A05_8_01_022] →(肝臓の腎圧痕は右腎が右葉臓側面につく圧痕。)

Suprarenal Impression on liver(副腎圧痕;副腎圧痕;腎上体圧痕(肝臓の))Impressio suprarenalis hepatis ふくじんあっこん;ふくじんあっこん;じんじょうたいあっこん(かんぞうの) Feneis: 130 13

[A05_8_01_023] →(副腎圧痕は下大静脈に近くその右方、無漿膜野にある右副腎の圧痕。)

Inferior border of liver; Inferior margin of liver(下縁;前縁(肝臓の))Margo inferior hepatis; Margo ventralis かえん(かんぞうの) Feneis: 130 15

[A05_8_01_024] →(肝臓の下縁は横隔面と臓側面の間の縁。右肋骨弓に沿って第9肋軟骨の尖端まで左方に上行し、ついで胸骨剣状突起の約2横指下方を横走し、左側の第5肋間に至る。)

Notch for ligamentum teres(肝円索切痕;肝切痕)Incisura ligamenti teretis; Incisura hepatis かんえんさくせっこん;かんせっこん Feneis: 130 16

[A05_8_01_025] →(肝円索切痕は下縁にある切痕で、肝円索が通る。)

Lobes of liver(肝葉)Lobi hepatis かんよう Feneis: 130 17 [A05_8_01_025_1]

Right lobe of liver(右葉(肝臓の))Lobus hepatis dexter; Lobus dexter (Hepar) うよう(かんぞうの) Feneis: 130 18

[A05_8_01_026] →(肝臓の右葉は厚く大きく肝臓の約4/5を占める。左葉との境は下大静脈と胆嚢底をむすぶ線に一致する。)

Anterior segment of liver(前区(肝臓の))Segmentum anterius ぜんく(かんぞうの) Feneis: 130 19 [A05_8_01_026_1]
Posterior segment of liver(後区(肝臓の))Segmentum posterius こうく(かんぞうの) Feneis: 130 20 [A05_8_01_026_2]

Left lobe of liver(左葉(肝臓の))Lobus hepatis sinister; Lobus sinister (Hepar) さよう(かんぞうの) Feneis: 130 21

[A05_8_01_027] →(その右境界は下大静脈と胆嚢底をむすぶ線に一致する。(Feneis))

Medial segment(内側区(肝臓の))Segmentum mediale ないそくく(かんぞうの) Feneis: 130 22 [A05_8_01_027_1]
Quadrate part(方形部)Pars quadrata ほうけいぶ Feneis: 130 23 [A05_8_01_027_2]
Fibrous appendix of liver(線維付着;線維付属;肝線維付属(肝臓の))Appendix fibrosa hepatis せんいふちゃく;せんいふぞく;かんせんいふぞく(かんぞうの) Feneis: 130 14

[A05_8_01_028] →(肝臓の線維付属は左葉の上端に時たまある結合組織性尖頭状付属。)

Lateral segment(外側区(肝臓の))Segmentum laterale がいそくく(かんぞうの) Feneis: 130 24 [A05_8_01_028_1]

Quadrate lobe of liver(方形葉(肝臓の))Lobus quadratus hepatis ほうけいよう(かんぞうの) Feneis: 130 25

[A05_8_01_029] →(肝臓の方形葉は胆嚢、肝円索、肝門の間にある肝葉。)

Caudate lobe of liver(尾状葉(肝臓の))Lobus caudatus hepatis びじょうよう(かんぞうの)Spiegelian lobe Feneis: 130 26

[A05_8_01_030] →(肝臓の尾状葉は下大静脈と静脈管索の間にある肝葉。)

Papillary process of caudate lobe of liver(乳頭突起(肝臓の尾状葉の))Processus papillaris lobi caudati hepatis にゅうとうとっき(かんぞうのびじょうようの) Feneis: 130 27

[A05_8_01_031] →(肝臓の尾状葉の乳頭突起は下方へ突出した尾状葉部分。)

Caudate process of caudate lobe of liver(尾状突起(肝臓の尾状葉の))Processus caudatus lobi caudati hepatis びじょうとっき(かんぞうのびじょうようの) Feneis: 130 28

[A05_8_01_032] →(肝臓の尾状葉の尾状突起は肝門の上方にあり、尾状葉と右葉との間の実質性の結合部分。)

Hepatic segmentation: lobes parts divisions and segments; Segmentation of liver(肝区域:葉;部;区域)Segmentatio hepatis: lobi partes divisiones et segmenta かんくいき;よう;ぶ;くとくいき Feneis:

[A05_8_01_033] →(肝臓の外表面からの両葉の区分は、肝臓の内部での血管と胆管の左右の分枝の流域には必ずしも一致していない。また外科的に肝臓の部分切除を行なう際に必要なので、肝臓は更に細かい肝区域に区分される。肝区域の区分法としては、Starzl(1975)やCouinaud(1957)の方法も用いられる。いずれも3本の肝静脈(右肝静脈の1本と、左肝静脈が分岐して2本)が各肝区域の間の主な境界となり、各々の中心部分へ門脈と固有肝動脈の枝が入るという。また外科の臨床で肝臓を左右の両半に分ける境界として重要視されるのは下大静脈の右縁から胆嚢を結ぶRex-Cantie線で、これは方形葉を含む内側区域と前区域間の境界線に相当する。すなわち、狭義の右葉とそれ以外の部分の境となる。Healey & Schroyの分類によれば、Rex-Cantlie線を左右の肝葉境界として、右葉は横隔万の前部に相当する前区域(anterior segment)と後部より臓側面に至る後区域(posterior segment)とに分けられ、左葉は鎌状間膜と肝円索により内側区域(medial segment)と外側区域(lateral segment)に分けられる。これらの4区域はさらにそれぞれ上部と下部の亜区域に細分され、この他、尾状葉を左部、右部、突起部(caudate process)の3部に分け全体で肝は11の領域に細分されている。)

Umbilical fissure(臍裂)Fissura umbilicalis せいれつ

[A05_8_01_034] →(左肝部を鎌状間膜を境として内側区域と外側区域に二分する分類は広く実地臨床上もちいれれており、鋳型標本の観察でも左区域裂(left segmental fissure)として認められる。一方、これを門脈の肝内分枝からみると、この部位は門脈左枝の臍部(pars umbilicalis)に相当し、臍部の右側枝により内側区域が、またその左側枝により外側区域が形成され、前方は肝円索裂、後方は静脈管索裂に相当しており、これらが肝表面での指標となっている。)

Main portal fissure(主門裂)Fissura portalis principalis しゅもんれつ

[A05_8_01_035] →(左右肝葉境界Main lobar fissure(直訳すると主葉裂となるが比較的走行以上の少ない門脈の肝内分布に従って区域に分けているので主葉裂では左葉と右葉の分けている臍裂と間違えるのでTAでのMain portal fissureは非常に良い名称だと思う)ともよばれる(胆嚢窩と下大動脈を結ぶ線をRex-Cantlie線)。現在用いられている肝の区域解剖学の代表的なものは、Healey & Schroy(Healey JE, Schroy PC: Anatomy of the biliary ducts within the human liver. Arch Surg 66: 559-616, 1953)およびCouinaud(Couinaud C: Lobes et segments hepatiques Notes sur larchitecture anatomique et chirurgical du fole. La Presse Medicale 62: 709-712, 1954)の分類である。最近の画像診断法の甲状は、肝内脈管系の第2次、第3次分枝の術前および術中における立体的把握を可能にしており、亜区域レベルでの区域境界も実際に把握できるようになっている。それに伴って従来のHealeyらやCouinaudの分類に対する再検討が必要になっている。Healey & Schroyの分類によれば、Rex-Cantlie線を左右の肝葉境界として、右葉は横隔膜面の前部に相当する前区域(anterior segment)と後部より臓側面に至る後区域(posterior segment)とに分けられ、左葉は鎌状間膜と肝円索により内側区域(medial segment)と外側区域(lateral segment)に分けられる。これらの4区域はさらにそれぞれ上部と下部の亜区域に細分され、この他、尾状葉を左部、右部、突起部(caudate process)の3部に分け、全体で肝は11の領域に細分されている。一方、Couinaudの分類によれば、肝の左右境界はHealeyらと同様Rex-Cantlie線に相当し、まず尾状葉は独立したⅠ区域とし、まず尾状葉は独立したⅠ区域とし、他は臓側面から見て反時計回転、前面からみて時計回転でⅠ~Ⅷの領域に細分している。Healeyらの内側区域についてはCouinaudはこれを上下に分けることなく、左傍正中葉として領域Ⅳとしており、またCouinaudらは尾状葉も細分していない。)

Right portal fissure(右門裂)Fissura portalis dextra うもんれつ

[A05_8_01_036] →(右門裂はRight segmental fissure(右肝部を肝に流入するグリソン系脈管群の第2次分枝である前枝、後枝の支配領域の境界)とよばれ、直訳すると右区域裂となる。この右門裂に従ってそれぞれ前区域、後区域に区分することは、HealeyやCouinaudをはじめとして多くの研究者のほぼ一致した分類法である。そこで、主門裂とともに左右の右門列により肝を大きく4区域に分ける立場から見ると左肝部では鎌状間膜と肝円索が通る臍静脈窩および静脈間索が通る静脈間窩が内側区域と外側区域の境界である臍裂(左区域裂)にほぼ一致しており、肝表面における内側区域と外側区域との境界をしている。右肝部の前区域と後区域の境界は鋳型標本では、右門裂としてあきらかに区別できるが、肝表面には明らかな指標となるものがない。)

Left liver; Left part of liver(左肝部;左肝臓;左部(肝臓の))Pars hepatis sinistra さかんぶ;さかんぞう;さぶ(かんぞうの) Feneis:

[A05_8_01_037] →(肝臓の左肝部は主門裂より左にある肝臓の左部である。(Left portal lobe))

Left lateral division of liver(左外側区(肝臓の))Divisio lateralis sinistra hepatis さがいいそくく(かんぞうの) Feneis:

[A05_8_01_038] →(肝臓の左外側区は左肝部の外側区でCouinaudの分類ではⅡ区域とⅢ区域をあわせた区域のことである。)

Left posterior lateral segment of liver; Segment II(左外側後区域;Ⅱ区域(肝臓の))Segmentum posterius laterale sinistrum; Segmentum hepatis II さがいそくこうくいき;2くいき(かんぞうの) Feneis:

[A05_8_01_039] →(Healey & Schroyの分類では左外側後区域、Couinaudの分類ではⅡ区域としている。肝臓を壁側面つまり前面よりみると左外側上区域となり、外科の教科書には広く採用されているのでここでも採用した。)

Left anterior lateral segment of liver; Segment hepatis III(左外側前区域;Ⅲ区域(肝臓の))Segmentum anterius laterale sinistrum; Segmentum III さがいそくぜんくいき;3くいき(かんぞうの) Feneis:

[A05_8_01_040] →(Healey & Schroyの分類では左外側前区域、Couinaudの分類ではⅢ区域としている。肝臓を壁側面つまり前面よりみると左外側下区域となり、外科の教科書には広く採用されているのでここでも採用した。)

Left medial division of liver(左内側区(肝臓の))Divisio medialis sinistra hepatis さないそくく(かんぞうの) Feneis:

[A05_8_01_041] →(肝臓の左内側区は左肝臓の内側区でCouinaudの分類ではⅣ区域のことである。)

Left medial segment of liver; Segmentum heptatis IV(左内側区域;Ⅳ区域(肝臓の))Segmentum mediale sinistrum hepatis; Segmentum heptatis IV さないそくくいき;4くいき(かんぞうの) Feneis:

[A05_8_01_042] →(肝臓の左内側区域は左肝臓の内側区でCouinaudの分類ではⅣ区域のことである。)

Posterior liver; Posterior part of liver; Caudate lobe of liver(肝後部;尾状葉(肝臓の))Pars posterior hepatis; Lobus caudatus かんこうぶ;びじょうよう(かんぞうの) Feneis: 130 26

[A05_8_01_043] →(肝臓の尾状葉は肝門部に接近しており、容易に肝門部を占拠する癌の浸潤を受けやすく、近年肝門部癌の手術に際してその根治性を高めるために尾状葉の合併切除が行われるようになり注目をあつめているが、その脈管支配については十分な検索が行われていなかった。尾状葉は左側優位ではあるが、左右両側のグリソン系脈管支配を受けており、その範囲は、左側は静脈管索裂、前方は肝門部グリソン系脈管群、後方は後大静脈により教科isれ、その大部分は下大静脈の左前方にあるが、さらに下大静脈の左後方に回り込んでいるものある。尾状葉はまた肝門部脈管群と下大静脈との間を通って右方へ突出し、下大静脈右縁を越えて尾状葉突起を形成している。尾状葉突起は非常に薄く退縮したものから大きく発達したものまで、その大きさは多様である。さらに尾状葉突起の右側縁、すなわち右肝部との境界は不明瞭であり、また尾状葉の下大静脈に沿った頭側縁、すなわち内側区域との境界も不明瞭である。)

Posterior segment of liver; Caudate lobe; Segment I(後区域;尾状葉;Ⅰ区域(肝臓の))Segmentum posterius hepatis; Lobus caudatus; Segmentum hepatis I こうくいき;びじょうよう;1くいき(かんぞうの) Feneis:

[A05_8_01_044] →(肝臓の尾状葉は肝門の後方にあるので肝臓の後区域ともよばれる。Couinaudの分類では尾状葉は独立したⅠ区域としている。)

Right liver; Right part of liver(右肝部;右肝臓;右部(肝臓の))Pars hepatis dextra うかんぶ;うかんぞう;うぶ(かんぞうの) Feneis:

[A05_8_01_045] →(肝臓の右肝部は主門裂より右にある肝臓の右部である。(Right portal lobe))

Right medial division of liver(右内側区(肝臓の))Divisio medialis dextra hepatis うないそくく(かんぞうの) Feneis:

[A05_8_01_046] →(肝臓の右内側区は肝臓の右肝部の内側区である。Couinaudの分類ではⅤ区域とⅧ区域を合わせたもの。)

Anterior medial segment of liver; Segment V(右内側前区域;区域V(肝臓の))Segmentum anterius mediale dextrum heptatis; Segmentum hepatis V ないそくぜんくいき;くいき5(かんぞうの) Feneis:

[A05_8_01_047] →(Healey & Schroyの分類では右内側前区域、Couinaudの分類ではⅤ区域としている。肝臓を壁側面つまり前面よりみると右肝部の内側区の下部になる。)

Posterior medial segment of liver; Segment VIII(右内側後区域;区域VIII(肝臓の))Segmentum posterius mediale dextrum hepatis; Segmentum hepatis VIII うないそくこうくいき;くいき8(かんぞうの) Feneis:

[A05_8_01_048] →(Healey & Schroyの分類では右内側後区域、Couinaudの分類ではⅧ区域としている。肝臓を壁側面つまり前面よりみると右肝部の内側区の上部になる。)

Right lateral division of liver(右外側区(肝臓の))Divisio lateralis dextra hepatis みぎがいそくく(かんぞうの) Feneis:

[A05_8_01_049] →(肝臓の右外側区は肝臓の右肝部の外側区である。Couinaudの分類ではⅥ区域とⅦ区域を合わせたもの。)

Anterior lateral segment of liver; Segment VI(右外側前区域;区域Ⅵ(肝臓の))Segmentum anterius laterale dextrum hepatis; Segmentum hepatis VI うがいそくぜんくいき;くいき6(かんぞうの) Feneis:

[A05_8_01_050] →(Healey & Schroyの分類では右外側前区域、Couinaudの分類ではⅥ区域としている。肝臓を壁側面つまり前面よりみると右肝部の外側区の下部になる。)

Posterior lateral segment of liver; Segment VII(右外側後区域;区域VII(肝臓の))Segmentum posterius laterale dextrum heptatis; Segmentum hepatis VII うがいそくこうくいき;くいき7(かんぞうの) Feneis:

[A05_8_01_051] →(Healey & Schroyの分類では後外側後上区域、肝臓の表面からの葉区分では外側後区域、Couinaudの分類ではⅦ区域としている。肝臓を壁側面つまり前面よりみると右肝部の外側区の上部になる。)

Serosa of liver; Serous coat of liver(漿膜(肝臓の))Tunica serosa hepatis しょうまく(かんぞうの) Feneis: 130 29

[A05_8_01_052] →(肝臓の漿膜は肝臓表面のうち、後面の三角形の無漿膜野と胆嚢が直接している小領域を除く、残りの全面をおおう臓側腹膜単層扁平上皮からなる腹膜被覆。)

Subserosa of liver; Subserous layer of liver(漿膜下組織(肝臓の))Tela subserosa hepatis しょうまくかそしき(かんぞうの) Feneis: 130 30

[A05_8_01_053] →(肝臓の漿膜下組織は漿膜下にある結合組織。)

Fibrous capsule of liver(線維膜(肝臓の))Tunica fibrosa hepatis せんいまく(かんぞうの) Feneis: 130 31

[A05_8_01_054] →(肝臓の線維膜は肝臓の移動性のない結合組織性被膜。中でも腹膜に被われない無漿膜野で著明。)

Perivascular fibrous capsule of liver(線維鞘[血管周囲](Glisson鞘)(肝臓の))Capsula fibrosa perivascularis hepatis せんいしょう[けっかんしゅうい](Glissonしょう)(かんぞうの)Glisson's capsule Feneis: 132 02

[A05_8_01_055] →(グリソン鞘ともよばれる。肝小葉間結合組織が、肝門部から肝臓を出入りする門脈、肝動脈、胆管、リンパ管、神経を包み込んで、これら脈管と神経の枝分かれに従っていき、肝小葉の結合組織となったものをいう。グリソン鞘に包まれている肝管、門脈、固有肝動脈それぞれの枝は3つ組または門脈三分岐と総称される。またグリソン鞘を構成する結合組織は、肝門部では肝臓の表面の線維膜に移行する。イギリスの内科医Francis Glisson (1597-1677)により、1642年に報告されたが、その2年前、Johannis Walaeiがすでに報告していたといわれる。)

Lobules of liver(肝小葉)Lobuli hepatis かんしょうよう Feneis: 132 01

[A05_8_01_056] →(肝小葉は肝実質と血管は小さな肝臓の多角形の組織学的概念的単位で、肝静脈の1つの終末枝である中心静脈の周囲に存在する肝細胞集団からなり、周辺部には門脈枝、肝動脈、胆管がある。これら肝構造単位はどの導通路を構造単位の中心と考えるかによって、肝小葉であったり門脈小葉であったりする。強靱な肝臓被膜から肝臓内へ、海綿状の繊細な結合組織が入っていく。これを足場としてこの中には、血管と胆管が走っており、結合組織の網目の中に肝上皮が横たわっている。肝臓の表面には数mm大の多角形の肝小葉がみえる。肝小葉は多角形の表面をもつ(西洋)ナシの形をしており、大きさは断面で1~1.5mm、長さは約2mmである。これらの血管は肝小葉まわりで血管網を作るために枝を出す。この血管網から小葉へ枝が入っていき、これらの枝は門脈の血液を洞様血管へ導きいれる(小葉の周辺部は中心部より酸素の供給がよい)。基底部の(「ナシの柄」に相当する)からは中心静脈が出ていく。しかし、各小葉間の境界は、ルーペを使ってもそれほど明瞭ではない。これは小葉間を埋める結合組織すなわちグリソン鞘が人間ではあまり発達していないためである。ブタでは非常に明瞭。)

Interlobular arteries of liver(小葉間動脈;小葉間動脈枝(肝臓の))Arteriae interlobulares; Arteriae interlobulares hepatis; Rami arteriosi interlobulares しょうようかんじょうみゃく;しょうようかんどうみゃくし(かんぞうの) Feneis: 132 03

[A05_8_01_057] →(肝臓の小葉間動脈は肝小葉間の固有肝動脈の枝。)

Interlobular veins of liver; Branch of portal vein(小葉間静脈;門脈の枝(肝臓の))Venae interlobulares hepatis しょうようかんじょうみゃく;もんみゃくのえだ(かんぞうの) Feneis: 132 04

[A05_8_01_058] →(肝臓の小葉間静脈は肝小葉間の門脈枝。)

Central veins of liver(中心静脈;集合静脈(肝臓の))Venae centrales ちゅうしんじょうみゃく;しゅうごうじょうみゃく(かんぞうの) Feneis: 132 05

[A05_8_01_059] →(肝臓の中心静脈は肝臓の肝小葉中心にある導出静脈。)

Interlobular bile ducts(小葉間胆管;小葉間集合胆管)Ductus biliferi interlobulares しょうようかんたんかん;しょうようかんしゅうごうたんかん [A05_8_01_060]

Bile ducts(集合胆管;胆管)Ducti biliferi; Ductus biliferi しゅうごうたんかん;だんかん Feneis: 132 07 [A05_8_01_060_1]

Common hepatic duct; Hepatic duct(総肝管;肝管)Ductus hepaticus communis; Ductus hepaticus そうかんかん;かんかん Feneis: 132 08

[A05_8_01_061] →(総肝管は肝門から右肝管と左肝管が出て、肝門の直下で合流して総肝管となる。総肝管は太さ約4mm、長さ3.5~5cmの管で、肝十二指腸間膜の中を右下方へ走り、胆嚢からくる胆嚢管と鋭角に合流する総胆管となる。)

Right hepatic duct(右肝管)Ductus hepaticus dexter うかんかん Feneis: 132 09

[A05_8_01_062] →(総胆管はすぐに右肝管と左肝管に分かれて肝臓内に入る。)

Anterior branch of right hepatic duct(前枝(右肝管の))Ramus anterior ducti hepatici dextri ぜんし(うかんかんの) Feneis: 132 10

[A05_8_01_063] →(右肝管の前枝は右葉前区からくる胆管枝。)

Posterior branch of right hepatic duct(後枝(右肝管の))Ramus posterior ducti hepatici dextri こうし(うかんかんの) Feneis: 132 11

[A05_8_01_064] →(右肝管の後枝は右葉後区からくる胆管枝。)

Left hepatic duct(左肝管)Ductus hepaticus sinister さかんかん Feneis: 132 12

[A05_8_01_065] →(左肝管は左葉からくる胆管。)

Lateral branch hepatic duct(外側枝(左肝管の))Ramus lateralis ducti hepatici sinistri がいそくし(さかんかんの) Feneis: 132 13

[A05_8_01_066] →(左肝管の外側枝は左葉外側区からくる胆管枝。)

Medial branch of left hepatic duct(内側枝(左肝管の))Ramus medialis ducti hepatici sinistri ないそくし(さかんかんの) Feneis: 132 14

[A05_8_01_067] →(左肝管の内側枝は左葉内側区からくる胆管枝。)

Right duct of caudate lobe of liver(右尾状葉胆管(肝臓の))Ductus lobi caudati dexter hepatis うびじょうようたんかん(かんぞうの) Feneis: 132 15

[A05_8_01_068] →(肝臓の右尾状葉胆管は尾状葉の右半部からきて、通常左肝管へ注ぐ枝。)

Left duct of caudate lobe of liver(左尾状葉胆管(肝臓の))Ductus lobi caudati sinister hepatis さびじょうようたんかん(かんぞうの) Feneis: 132 16

[A05_8_01_069] →(肝臓の左尾状葉胆管は尾状葉の左半部からきて、通常左肝管へ注ぐ枝。)

Gallbladder(胆嚢;タンノウ)Vesica biliaris; Vesica fellea たんのう Feneis: 134 01

[A05_8_02_001] →(胆嚢はナスビの形のふくろ(長さ約9cm、太さ約4cm)で、胆汁を貯える。肝臓の下面の下面にあって、胆嚢窩に浅くはまりこんでいるので、肝臓の下面の被膜と共通の結合組織でおおわれ、下面と底は腹膜におおわれる。胆嚢の底はふくろの底の部分、体はふくらみの部分、頚は細くなった部分である。底が前方に向き、肝臓の下縁から少し前に突出している。頚がうしろ向き、胆嚢管につながる。胆嚢の内面には網状のひだが突出し、丈の高い単層円柱上皮でおおわれる。上皮細胞は粘液分泌を行う。よく発達した筋層がある。胆嚢管は長さ約3cmのやや迂曲する管で、内腔にらせん状に突出するひだがあり、らせんひだとよばれる。胆管と合流して総胆管となる。肝管を流れてくる胆汁は、通常、胆嚢管にはいって胆嚢に貯えられ、必要に応じて胆嚢管から総胆管を経て必要に応じて胆嚢管から総胆管を経て十二指腸に放出される。とくに食事が十二指腸に達すると、十二指腸壁から血中にコエシストキニンが放出され、このホルモンの左葉で胆嚢が収縮し、胆汁が排出される。)

Fundus of gallbladder(胆嚢底)Fundus vesicae biliaris; Fundus vesicae felleae たんのうてい Feneis: 134 02

[A05_8_02_002] →(胆嚢底は下方に向いたまるい胆嚢端部。)

Infundibulum of gallbladder(胆嚢漏斗)Infundibulum vesicae biliaris; Infundibulum vesicae felleae たんのうろうと [A05_8_02_003]

Body of gallbladder; Corpus of gallbladder(胆嚢体)Corpus vesicae biliaris; Infundibulum vesicae felleae たんのうたいHartmann's pouch Feneis: 134 03

[A05_8_02_004] →(胆嚢体は胆嚢底と頚の間の部分。)

Neck of gallbladder(胆嚢頚)Collum vesicae biliaris; Collum vesicae felleae たんのうけい Feneis: 134 04

[A05_8_02_005] →(胆嚢頚は胆嚢管への移行する部分。)

Gallbladder mucosa; Mucous membrane of gallbladder(粘膜(胆嚢の))Tunica mucosa vesicae biliaris ねんまく(たんのうの) Feneis: 134 08

[A05_8_02_009] →(胆嚢の粘膜は単層円柱上皮。)

Mucosal folds; Rugae of gallbladder(粘膜ヒダ;ヒダ(胆嚢の))Plicae mucosae vesicae biliaris; Rugae vesicae biliaris ねんまくひだ;ひだ(たんのうの) Feneis: 134 09

[A05_8_02_010] →(胆嚢の粘膜ヒダは内腔へ突出する粘膜のヒダで、多数の小房をもつレリーフ状を呈する。)

Muscular layer of gallbladder(筋層(胆嚢の))Tunica muscularis vesicae biliaris きんまく(たんのうの) Feneis: 134 07

[A05_8_02_008] →(胆嚢の筋層は線維筋層として知られる膠原線維を伴った縦、横、斜走する疎らな平滑筋層がある。)

Serosa of gallbladder(漿膜(胆嚢の))Tunica serosa vesicae biliaris しょうまく(たんのうの) Feneis: 134 05

[A05_8_02_006] →(胆嚢の漿膜は胆嚢を被う腹膜部分。)

Subserosa of gallbladder; Subserous layer of gallbladder(漿膜下組織(胆嚢の))Tela subserosa vesicae biliaris しょうまくかそしき(たんのうの) Feneis: 134 06

[A05_8_02_007] →(胆嚢の漿膜下組織は腹膜上皮下にある結合組織。)

Cystic duct(胆嚢管)Ductus cysticus たんのうかん Feneis: 134 10

[A05_8_02_011] →(胆嚢管は直径が3mmほどの細い管で弓状をなして走り、長さは3~4cmある。その起始には粘膜面にラセンヒダがあるが、総胆管に近い部分では内面は比較的平坦である。胆嚢管は基本的には胆嚢と同じ組織構成を有し、胆嚢管に連なる。胆嚢管の粘膜にはハイステルのラセン襞が形成されて一種のバルブの働きと管の内圧が変化しても胆嚢管の変形を防ぐ働きをしている。)

Spiral fold; Heister's valve; Spiral valve of Heister(ラセンヒダ;ハイスターのラセンヒダ;ラセン弁)Plica spiralis; Valvula spiralis らせんひだ;らせんべんHeister's valve Feneis: 134 11

[A05_8_02_012] →(胆嚢管の起始には粘膜面にラセンヒダがある。胆嚢管のラセンヒダの作用には不明の点が多い。一般に体の中にある管は一方通行の路であるが、胆嚢管だけは二方通行になっている。すなわち肝臓から胆嚢に送られてくる胆汁の通る方向と、胆嚢で濃縮された胆汁が逆に総胆管へ送られる方向の二つがあるわけで、これらの両胆汁の交通整理にラセンヒダが役立っているという説もある。)

Bile duct; Common bile duct(総胆管;胆管)Ductus choledochus; Ductus biliaris そうたんかん;たんかん Feneis: 134 12

[A05_8_02_013] →(総胆管は肝管と胆嚢管の合流点から十二指腸下行部の内側面に下行する6~8cmの管で、肝十二指腸間膜の中を、肝固有動脈、門脈と伴行する。十二指腸に終わる手前で膵頭を貫き、膵管と合流する。膵頭癌に際して総胆管が圧迫されて黄疸を起こすことは、この局所解剖学的関係による。総胆管は膵管と合流するところ、あるいはその直後に胆膵管膨大部をつくったのち、大十二指腸乳頭において十二指腸に開口する。総胆管の内面は単層円柱上皮で覆われ、固有層には小さい胆管粘液腺がある。筋層はおよそ内輪外斜の走行を示すが、とくに総胆管の下部では輪走筋が発達して、総胆管括約筋とよばれる。また胆膵管膨大部には(胆嚢管)膨大部括約筋が発達している。オッディーの括約筋の名で親しまれるこの筋は、消化管ホルモンや神経の作用を受けながら、胆汁と膵液の放出の肝門をなしている。)

Sphincter of bile duct(総胆管括約筋)Musculus sphincter ductus choledochi; Musculus sphincter ductus biliaris そうたんかんかつやくきん Feneis: 134 13

[A05_8_02_014] →(総胆管括約筋のことで、膵管との合流部の近位側に位置する。米国の解剖学者Edward A. Boyden (1886-1977)によって報告された。一方、総胆管と膵管との合流後にあるのがオッディ括約筋である。)

Superior sphincter of bile duct(上括約筋(総胆管の))Musculus sphincter superior ductus choledochi じょうかつやくきん(そうたんかんの)Boyden, Four-part sphincter of Feneis:

[A05_8_02_015] →(ボイデン括約筋(Boyden's sphincter)とも呼ばれる。)

Inferior sphincter(下括約筋)Musculus sphincter inferior ductus choledochi かかつやくきんBoyden, Four-part sphincter of Feneis:

[A05_8_02_016] →(『ボイデン括約筋(Boyden's sphincter)』とも呼ばれる。)

Hepatopancreatic ampulla; Biliaropancreatic ampulla; Ampulla of Vater(胆膵管膨大部;ファーテル膨大)Ampulla hepatopancreatica; Ampulla biliaropancreatica たんすいかんぼうだいぶ;ふぁーてるぼうだいVater, Ampulla of Feneis: 134 14

[A05_8_02_017] →(胆膵管膨大部は十二指腸壁内にあり、大膵管が総胆管へ開いた直後の部分。)

Sphincter of ampulla; Sphincter of hepatopancreatic ampulla(胆膵管膨大部括約筋;膨大部括約筋;オッディの括約筋)Musculus sphincter ampullae hepatopancreatica たんすいかんぼうだいぶかつやくきん;ぼうだいぶかつやくきん;おでぃのかつやくきんBoyden, Four-part sphincter of; Oddi, Sphincter of Feneis: 134 15

[A05_8_02_018] →(オディの括約筋とも呼ばれる。総胆管および膵管の十二指腸開口部にある括約筋。イタリアのRuggero Oddi (1864-1913)によって、1887年に発見された。膵島を発見したPaul Langerhans同様、オディも発見当時は医学生であった。)

Glands of bile duct; Bile duct gland(胆管粘液腺;総胆管腺;胆管腺)Glandulae ductus choledochi; Glandulae ductus biliaris たんかんねんえきせん;そうたんかんせん;たんかんせん Feneis: 134 16

[A05_8_02_019] →(胆管粘液腺は総胆管壁にある粘液腺。)

最終更新日: 16/07/20

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