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Muscles of abdomen(腹部の筋;腹筋)Musculi abdominis ふくぶのきん;ふくきん Feneis: 086 01

[A04_5_00_001] →(腹部の筋(腹筋)は肋骨弓および第12肋骨下縁と骨盤上縁との間に張って、腹腔の周りの壁を作る筋である。これに前腹筋、側副筋および後腹筋の3筋群を区別する。前腹筋は前腹壁の正中線の両側を縦走する幅の狭い部分をし、え後腹筋は腰椎の両側にある。側副筋はそのほかの腹壁の大部分を作り、たがいに重なり合って主として横に走る平たい3筋板からなる。側副筋が前腹壁の正中線に近づくと腱膜となり、縦に走る前腹筋の前後両壁を鞘状に包んで腹直筋鞘を作る。この筋鞘を作る腱膜は正中線に至ると両側のものがたがいに交叉し、上方は剣状突起に始まり下端は恥骨結合部に上縁に達する白線を作る。白線の中央には臍輪がある。)

Rectus abdominis muscle(腹直筋)Musculus rectus abdominis ふくちょくきん Feneis: 086 02

[A04_5_01_001] →(前腹壁の筋で白線の両脇にあり腱画によって筋腹がいくつかに仕切られているのが特徴である。起始は、内側腱は恥骨結合から、外側腱は恥骨稜から起こる。停止は剣状突起の前面、第5,6,7肋骨の肋軟骨の表面。機能として、腹部の圧縮、腹部内臓の保護、強い呼気時に働く、骨盤と脊柱の屈曲。神経支配は下部6本の肋間神経の前枝、腸骨下腹神経と腸骨鼡径神経。動脈は上下腹壁動脈の筋枝から受ける。断面が楕円形のこの筋の停止腱から分かれた線維は、正中線を越え、白線の尾側への続きとして恥骨結合から陰茎(陰核)の背側面に向かう陰茎(陰核)提靱帯に加わる。腹直筋が強く働くのは背臥位から状態を起こすとき、ボートを漕ぐときなどである。腹筋の発達した人では腱画の位置が皮膚の上からくぼんで見える。)

Tendinous intersections of rectus abdominis(腱画(腹直筋の))Intersectiones tendineae (Musculi recti abdominis) けんかく(ふくちょくきんの) Feneis: 086 03

[A04_5_01_002] →(腹直筋は、3個ないし4個の不規則な数の腱画によって4個ないし5個の筋腹に分けられる。この腱画は横走するが、必ずしも筋全体を中断するものではない。個々の筋膜は、隣接する筋腹の伸びにその収縮の効果が相殺されることなく個々別々に収縮することが可能である。この腱画のうち2つは臍より上にあり、1つは臍の高さ、非恒常的な第4の腱画は弓状線の高さにある。腱画によって区分された筋腹は、個々の筋腹が異なる複数の筋節から材料を得ているので、真の体節性を示しているのではない。腱画は、腹側では腹直筋の前葉と内側では白線と結合している。それゆえに腹直筋は、たとえば体幹の側屈の際に傍正中の位置からずれることはない。この結合のおかげで腹直筋の方向に対して斜めに加えられた牽引力の方向を変えることができる。)

Rectus sheath(腹直筋鞘)Vagina musculi recti abdominis ふくちょくきんしょう Feneis: 086 04

[A04_5_01_003] →(腹直筋鞘は腹直筋の腱膜が癒合して腹直筋を包んだものである。外腹斜筋の腱膜は腹直筋鞘の前葉に入り、内腹斜筋の腱膜の下半は前後2葉に分かれて腹直筋鞘の前後両葉に入るが、下部では前葉だけに入る。腹直筋の腱膜は同じくこれより上では腹直筋鞘の後葉にに入り、これより下ではすべて腹直筋鞘の前葉に至る。したがって下部では腹直筋鞘の後葉は欠け、腹直筋の後面は直接に横筋筋膜(これもここでは弱いで被われる。この両部の境界線を弓状線という。その位置は臍輪から4~6cm下方であるが個人差が大きい。)

Anterior layer; Anterior lamina of rectus sheath(前葉(腹直筋鞘の))Lamina anterior vaginae (Musculi recti abdominis) ふくちょくきんしょうのぜんよう Feneis: 086 05

[A04_5_01_004] →(腹直筋鞘前葉は腹直筋鞘のうち筋の前にあるもの。上2/3は外腹斜筋と内腹斜筋の腱膜の続きからなり、下1/3すなわち弓状線より下方は前外側の腹壁3筋すべての腱膜の続きからなる。)

Posterior layer; Posterior lamina of rectus sheath(後葉(腹直筋鞘の))Lamina posterior (Vagina musculus recti abdominis) こうよう(ふくちょくきんしょうの) Feneis: 086 06

[A04_5_01_005] →(腹直筋鞘後葉は腹直筋の後上方2/3にみられる筋鞘。内腹斜筋と腹横筋の腱膜の続きからなる。下縁は弓状線をなし、それより下方の腹直筋後面には筋鞘が欠如し、横筋筋膜と腹膜とのみにおおわれる。)

Arcuate line of rectus sheath(弓状線(腹直筋鞘の))Linea arcuata vaginae; Linea semicireularis(Musculi recti abdominis) きゅうじょうせん(ふくちょくきんしょうの)Douglas, Semicircular line of Feneis: 086 07

[A04_5_01_006] →(ダグラス線とも呼ばれる。腹直筋鞘後面の弓状線をさす。上前腸骨棘のレベルで腹直筋鞘後面が消失するさいに、同面の下端部に自由縁(弓状線)が生じる。この部位より下腹壁動静脈が腹直筋鞘内に入り、上行して上腹壁動静脈枝と吻合することになる。弓状線は個体によっては、はっきりした弓状の線になっていないことも多い。またその高さもまちまちで、臍の下方0.5~7cmの範囲にわたるといわれる。弓状線の成因については次の諸説がある。①胎児期の膀胱の位置と緩解があるとする説(Gegenbaur)、②下腹壁動静脈の通路のために存在するとする説(Henle)、③胎生期に臍動脈を保護するための装置とする説(K.A. Douglas)、④腹膜の鞘状突起が腹壁を破って出ることに関係するとの説(Eisler)など。スコットランドの内科医・解剖学者James Douglas (1675-1742)によって記載された。彼の名はダグラス窩にも残っている。)

Pyramidalis muscle(錐体筋)Musculus pyramidalis すいたいきん Feneis: 086 08

[A04_5_01_007] →(錐体筋の起始は恥骨と恥骨靱帯の前面。停止は臍と恥骨の間の白線上。機能として腹部の圧縮、腹部内臓の保護、強い呼気時に働く。神経支配は肋下神経の筋枝(第12胸神経)。動脈は下腹壁動脈の筋枝。錐体筋は小さく、発達の程度のさまざま筋で、約20%の頻度で欠如する。この筋は、内外2つの腹斜筋の腱膜の間、あるいは腹直筋鞘の中を恥骨結合から白線で走り、白線を緊張させることができる。)

External oblique muscle; Abdominal external oblique muscle; External abdominal oblique muscle(外腹斜筋)Musculus obliquus externus abdominis がいふくしゃきん Feneis: 086 09

[A04_5_01_008] →(外腹斜筋の起始は下位8本の肋骨外側面から指状に出ている筋線維束。停止は最下部肋骨からの筋肉性の厚い線維は腸骨稜の外唇前半部に付着し、残りは前腹壁の広い腱膜に付着する。機能としては腹部の収縮、内臓の保護、強い呼気の場合も働く。神経支配は下部6本の胸神経と上部2本の腰神経の前枝。動脈は上および下腹壁動脈の筋枝より受ける。3つの側腹筋の中でもっとも広い領域を占める筋である。最初の起始筋束は、わずかに斜めに下る程度であるが、もっとも尾側の筋束は急角度で下方へ進む。腱膜への移行は、腹直筋の外側縁に並行に直線的に生じ、その線は、上前腸骨棘のやや頭側で急に直角あるいは鋭角に向きを変え、腸骨稜の上端に終わる。このようにして筋角が形成されるが、この角はしばしば皮膚の表面から認められ、古代の彫刻にも良く強調されている。この筋線維束は、筋が引き伸ばされない限りは腸骨稜を越えて膨出し、そのために骨盤の上縁をおおって鼡径隆起を形成する。多くの人において(男性より女性において頻度が高いが)広背筋は外腹斜筋に直接隣接しない。広背筋の前縁と外腹斜筋の後縁の間には尾側が腸骨稜によって境される三角形の領域、腰三角が形成され、この部位の腹壁は、内服斜筋と腹横筋にのみによって形成される。ここは、脊柱に生じ腸骨稜に沿って移動してきた膿瘍が、外へ逃げることが出きる場所であり、まれには(下)腰ヘルニアも出現する。)

Inguinal ligament(鼡径靱帯;鼡径弓)Ligamentum inguinale; Arcus inguinalis そけいじんたい;そけいきゅうFallopian ligament; Poupart's ligament; Vesalius' ligament Feneis: 086 10

[A04_5_01_009] →(鼡径靱帯は上前腸骨棘と恥骨結節との間に張る靱帯で、前面における体幹と下肢の境界である。外腹斜筋の停止腱膜のつくる腱弓の発達したものである。恥骨櫛は恥骨結節のやや後部から後外側にのびているので、鼡径靱帯は恥骨櫛よりもやや前方にある。鼡径靱帯の内側端の一部は分かれて後走し、恥骨櫛は恥骨結節のやや後部から後外側にのびているので、鼡径靱帯は恥骨櫛よりもやや前方にある。鼡径靱帯の内側端の一部は分かれて後走し、恥骨櫛内側部に達する。これを裂孔靱帯といい、鼡径管下壁の形成に関与する。裂孔靱帯外側縁が恥骨櫛に沿ってのびているものを恥骨櫛靱帯という。また、浅鼡径輪の外側脚をを作る外腹斜筋腱膜線維が鼡径靱帯内側端に到達した後、上内側に方向をかえて反転し、腹直筋鞘前葉をつくる内腹斜筋の前面に向かって線維を送る。これを反転靱帯といい、鼡径管内側端に到達した後、上内側に方向をかえて反転し、腹直筋鞘前葉をつくる内腹斜筋の前面に向かって線維を送る。これを反転靱帯といい、鼡径管内側端で、その後壁の形成に関与する。プーパルの靱帯とも呼ばれる。Poupart, Francois (1616-1708)フランスの外科医、ルイ14世の侍医。プーパルの靱帯(鼡径靱帯)を既述("Suspenseurs del'-abdomen", Hist. Acad. Roy. Sci., Paris, 1730, 51)、プーパル線は鼡径靱帯の中心と鎖骨とを結ぶ線。)

Lacunar ligament; Lacunar inguinal ligament(裂孔靱帯)Ligamentum lacunare れつこうじんたいGimbernat's ligament Feneis: 086 11

[A04_5_01_010] →(鼡径靱帯の内側部は後方に向かって広がり、恥骨筋膜と癒着しながら恥骨櫛内側部に至る。これを裂孔靱帯といい、血管裂孔の内側縁をなし、外方にすこしくぼんで鋭い。ギムベルナト靱帯とも呼ばれる。ギムベルナト Gimbernat, Don Mannuel Louise Antonio de (1734-1790)スペインの外科医、解剖学者1762年から1774年までバルセロナ大学教授。カルロス3世の侍医。ギベルナト靱帯(1768年)を起始、女性のヘルニア手術法を開発("Nuevo metodo de operar en la hernia crural", 1793)。)

Pectineal ligament; Pectineal inguinal ligament(恥骨櫛靱帯)Ligamentum pectineum ちこつしつじんたいCooper's ligament Feneis: 086 12

[A04_5_01_011] →(裂孔靱帯の外側縁の線維のつづきが恥骨櫛にそって伸びているものを恥骨櫛靱帯という。クーパー靱帯とも呼ばれる。クーパー Cooper, Sir Astley Paston (1768-1841)イギリスの外科医、大外科医J. Hunterに解剖学を学んだことにより終生、解剖学、特に比較解剖学に感心を持ちつづけた。ヘルニア、関節炎など多くの外科書の他に解剖学書もある。中でも関節と他の組織を結ぶ靱帯についての著書(""The fAnatomy and Diseases of the Breast"", 1845)が有名。)

Reflected inguinal ligment; Reflected ligament(反転靱帯)Ligamentum reflexum はんてんじんたいColles' ligament Feneis: 086 13

[A04_5_01_012] →(裂孔靱帯ないし外側脚のつづきとして腹直筋鞘を作る内腹斜筋腱膜の前面に向かって線維が出る。これを反転靱帯といい鼡径管の壁の一部を作る。)

Superficial inguinal ring(浅鼡径輪;皮下鼡径輪)Anulus inguinalis superficialis; Anulus inguinalis subcutaneus せんそけいりん;ひかそけいりん Feneis: 086 14

[A04_5_01_013] →(鼡径管の長さは約4~5cmで、その外口すなわち浅鼡径輪(外または皮下鼡径輪)は鼡径靱帯内側端の上に、内攻すなわち深鼡径輪(内または腹膜下鼡径輪)は鼡径陣地あ中央部の後上にある。)

Medial crus of superficial inguinal ring(内側脚(浅鼡径輪の))Crus mediale anuli inguinalis superficialis ないそくきゃく(せんそけいりんの) Feneis: 086 15

[A04_5_01_014] →(浅鼡径輪の内側を斜めに上行する外腹斜筋腱膜の線維群。)

Lateral crus of superficial inguinal ring(外側脚(浅鼡径輪の))Crus laterale anuli inguinalis superficialis がいそくきゃく(せんそけいりんの) Feneis: 086 16

[A04_5_01_015] →(浅鼡径輪の外側を上行する外腹斜筋腱膜の線維群。)

Intercrural fibres of superficial inguinal ring; Intercrural fibers of superficial inguinal ring(脚間線維(浅鼡径輪の))Fibrae intercrurales anuli inguinalis superficialis きゃくかんせんい(せんそけいりんの) Feneis: 086 17

[A04_5_01_016] →(浅鼡径輪の内側脚と外側脚は鼡径管の前壁となる部では脚間線維で強められている。)

Internal oblique muscle; Internal abdominal oblique muscle(内腹斜筋)Musculus obliquus internus abdominis ないふくしゃきん Feneis: 086 18

[A04_5_01_017] →(内腹斜筋の起始は腰筋膜、腸骨稜の中間線の前部2/3、鼡径靱帯の外側2/3。停止は上部線維は最下位の3本の肋骨の軟骨へ着き、残りは第10肋骨へ着き、残りは第10肋軟骨から恥骨までわたっている腱膜に扇形にひろがって付着し腹部の中央線で白線を形成している。機能として腹部の圧縮、腹部の内臓を保護する、強い呼気の時活動する。神経支配は下部6本の胸神経と上部2本の腰神経の前枝、腸骨下腹神経と腸骨鼡径神経からの枝。動脈は上および下腹壁動脈と深腸骨回旋動脈の筋枝から受ける。この内腹斜筋の腱膜の線維は、白線において外腹斜筋の腱膜の線維と交織し、反対側の外腹斜筋の腱膜に連続する。こうして腹壁を斜めに取り巻く一続きの筋腱性の帯が形成され両側の2つの斜筋は1つの運動単位として結ばれることになる。内腹斜筋の筋線維束は、急角度で上昇し、筋性に第(9)10~12肋軟骨の下縁に停止する。これらの筋束は、頭側では明確な境界なしに内肋間筋に連続している。それより腹側で起こる内腹斜筋の筋線維束、腹側になればなるほど上に向かう角度がゆるやかになり、上前腸骨棘から起こる筋線維束はほぼ水平、鼡径靭帯から起こる筋線維束は斜め下方へ進むようになる。尾側部では、内腹斜筋を腹横筋から区別することが非常にむずかしい。2つの筋を頭側で隔てている結合組織層(その中を神経が走る)は、上前腸骨棘の高さで終わり、腸骨下腹神経の前皮枝と腸骨鼡径神経は、内腹斜筋の腹側面を走るようになる。)

Cremaster; Cremaster muscle♂(精巣挙筋;挙睾筋(♂))Musculus cremaster♂ せいそうきょきん;きょこうきん(♂) Feneis: 086 19

[A04_5_01_018] →(精巣挙筋(挙睾筋)の起始は鼡径靱帯の内斜部および中央部の下端。停止は恥骨結節と恥骨稜。機能として睾丸と精管を容れる、睾丸を引き上げる。神経支配は陰部大腿神経の陰部枝。動脈は下腹壁動脈の精巣挙筋枝(精巣挙筋動脈)から受ける。 内腹斜筋と腹横筋は、男性では精巣挙筋ととなって精索にともなってともなって精巣をつくり包帯状に囲む筋線維束を与える。この筋は、陰嚢の中で精巣ををいくらか上方へ引っ張り上げることができる。女性では、まばらな筋線維が子宮円索に伴って浅鼡径輪へ流れていることがある。)

Transversus abdominis muscle; Transverse abdominal muscle(腹横筋)Musculus transversus abdominis ふくおうきん Feneis: 086 20

[A04_5_01_019] →(腹横筋の起始は下位6本の肋骨の肋軟骨内面、腰筋膜の内層、腸骨稜の内唇の前2/3、鼡径靱帯の外方1/3。停止は腱膜鞘につつまれて両腹斜筋とともに白線の中へ。機能としては腹部の圧縮、腹部内臓の保護、強い呼気時に働く。神経支配は下位6本の肋間神経の前枝、腸骨下腹神経と腸骨鼡径神経。動脈は深腸骨回旋動脈、下腹壁動脈。腹横筋は胸横筋の尾側に隣接している。この筋は、第7(6,5)から第12肋軟骨の内面、腰椎の肋骨突起(胸腰筋膜の深葉を介して)、腸骨稜の内唇および鼡径靱帯の外側部から起こる。この筋線維は、ほぼ水平に(腹直筋に直角)に走り、半月状の外側に凸の線、半月線を越えて腱膜となる。腹横筋の腱膜は腹直筋鞘の形成に関わる。その腱膜の線維は、白線で内腹斜筋の腱膜の線維と連結している。)

Inguinal falx; Conjoint tendon(鼡径鎌;結合腱)Falx inguinalis; Tendo conjunctivus そけいかま;けつごうけんHenle's ligament Feneis: 086 21

[A04_5_01_020] →(鼡径鎌(結合腱)は恥骨稜、恥骨櫛に停止する腹横筋と内腹斜筋の共通の腱。腹横筋腱膜から恥骨櫛靭帯へ弓状に入る線維。鼡径管の後壁を助成する。)

Deep inguinal ring(深鼡径輪;腹膜下鼡径輪)Anulus inguinalis profundus; Anulus inguinalis praeperitonealis しんそけいりん;ふくまくかそけいりん Feneis: 086 29

[A04_5_01_021] →(深鼡径輪は鼡径靱帯の中央部より少し上方で精索および精巣動静脈(女性の場合子宮円索)が鼡径管内へ入るのに通る横筋筋膜の開口部である。)

Inguinal canal(鼡径管)Canalis inguinalis そけいかん Feneis: 086 30

[A04_5_01_026] →(鼡径靱帯内側半の直上で、腹壁筋を後上外側から前下内側に向かって貫く間隙を鼡径管という。腹腔と外陰部の連絡路であり、胎生期の精巣下降(卵巣下降)の結果として、精索(子宮円索)が通過している。管の外口を浅鼡径輪(外または皮下鼡径輪)、内口を深鼡径輪(内または腹膜下鼡径輪)という。鼡径管の構成は通常前後4壁に分けて記述される。(1)前壁:外腹斜筋腱膜である。腱膜は浅鼡径輪の近くで内側脚と外側脚に分離して、それぞれ輪の上内側付近は、上内側に走る脚間線維で補強されている。(2)下壁:鼡径靱帯と裂孔靱帯である。(3)上壁:内腹斜筋と腹横筋の下縁である。両筋の下縁と鼡径靱帯内側半の間には間隙があり、それが鼡径管の主部を構成している。なお両筋の下端は精索に対して、その表面をおおう精巣挙筋(睾丸筋)を送っている。(4)後壁:後壁全体に関与する要素は横筋筋膜である。外側部つまり深鼡径輪の内側縁では横筋筋膜は肥厚して窩間靱帯を形成する。またその後面を下腹壁動静脈が上内側に斜行する。内側部すなわち浅鼡径輪付近では、後壁は3層の膜状物で補強される。第1は反転靱帯である。第2は内腹斜筋と腹横筋の下縁内側が腱膜化し、合して恥骨櫛についたもので結合腱という。第3は腹直筋下端外側縁が三角形状に腱膜化したもので鼡径鎌という。通常、統合腱と鼡径鎌とは同じものとされているが、別の構造物であり、後者は前者の後方に位置する。以上述べたように、鼡径管の後壁は内側と外側で強く、中間で弱い。ここを内側鼡径窩といい、またやはり抵抗の弱い深鼡径輪を外側鼡径窩と称する。二つの鼡径窩は抵抗が弱いために鼡径ヘルニアの好発部位である。)

Linea alba(白線)Linea alba はくせん Feneis: 086 22

[A04_5_01_022] →(白線は前腹壁の中央の全長にわたっ縦に走る線維帯。腹直筋鞘の前・後葉をつくる両側の側副筋腱膜の線維が前腹壁の正中線で左右交じり合って作るつよい結合組織の紐で、上方は剣状突起前面から始まり、下ほど広くなり、臍の高さを過ぎると再び狭くなって恥骨結合上縁に至る。腹斜筋と腹横筋が付着する。)

Posterior attachment of linea alba; Adminiculum of linea alba(白線補束)Adminiculus lineae albae はくせんほせん Feneis: 086 24

[A04_5_01_024] →(白線の下端の部は後面で三角形に広がって恥骨結合後面につき、これを白線補束という。)

Umbilical ring; Umbilical foveola(臍輪;臍小窩)Anulus umbilicalis; Foveola umbilicalis せいりん;せいしょうか Feneis: 086 23

[A04_5_01_023] →(白線は中央よりやや下方に臍輪を作り、その中心はゆるい結合組織、回りは強い輪状線維である。臍輪は胎生期に臍動・静脈、尿膜管と黄卵腸管およびこれに伴う血管の通ったとこで、生後に閉じるが、ここでは皮膚と横筋筋膜との間に弱い結合組織があるだけで抵抗力が弱く、腹部内臓が腹膜に被われれたまま皮下に出ることがある。これを臍ヘルニアという。)

Linea semilunaris; Semilunar line(半月線)Linea semilunaris はんげつせんSpiegel's (Spighel's) line Feneis: 086 33

[A04_5_01_025] →(半月線は腹直筋の外側縁に沿う線であり、上方では第9肋軟骨の先端部において肋骨弓と交叉している。半月線を補強させたいときは、仰臥位の被験者に腕を使わずに左右の肩を少し持ち上げるように命じればよい。その動作で腹直筋が強く収縮し、それの外側縁が目立つようになる。)

Quadratus lumborum muscle(腰方形筋)Musculus quadratus lumborum ようほうけいきん Feneis: 086 32

[A04_5_01_027] →(腰方形筋の起始は腸腰靱帯、腸骨稜の後部。停止は最後の肋骨の下縁、上位4個の腰椎横突起。機能として一番下の肋骨の下制(ひきさげ)、体幹屈曲の補助、一側単独で働くときは脊柱の側屈、呼吸運動の関与は疑問。神経支配は肋下神経、第1,2,3腰神経。動脈は腸腰動脈の腰枝から受ける。)

Lumbar triangle(腰三角;Petit三角)Trigonum lumbale ようさんかく;Petitさんかく Feneis: 396 14

[A04_5_01_027_1] →(広背筋と外腹斜筋縁と腸骨稜の間に境される三角部。(Feneis))

Abdominal fascia(腹部の筋膜;腹筋膜)Fascia abdominis ふくぶのきんまく [A04_5_02_001]

Visceral abdominal fascia(腹部の臓側筋膜;臓側腹部筋膜)Fascia abdominis visceralis ふくぶのぞうそくきんまく;ぞうそくふくぶきんまくGallaudet's fascia (abdomen) [A04_5_02_002]

Fascia of individual abdominal organ(器官固有筋膜;筋膜(腹部固有の))Fascia propria organi abdominis きかんこゆうきんまく;きんまく(ふくぶこゆうの) [A04_5_02_003]

Extraperitoneal fascia; Abdominal extraperitoneal fascia(腹膜外筋膜)Fascia extraperitonealis abdominis ふくまくがいきんまく

[A04_5_02_004] →(腹膜外筋膜は壁側腹膜と内筋膜(腸腰筋、胸腰筋膜内板、腹横筋筋膜)の間にある疎性結合組織層で、その性質や稜は部位により様々で、例えば腎臓周囲では厚くて脂肪が多く前腹壁白線内部では薄く線維質である。)

Extraperitoneal ligament; Abdominal extraperitoneal ligament(腹膜外靱帯)Ligamentum extraperitoneale abdominis ふくまくがいじんたい [A04_5_02_005]

Parietal abdominal fascia; Endo-abdominal fascia; Parietal fascia of abdomen(腹部の壁側筋膜;壁側腹筋膜;腹内筋膜)Fascia abdominis parietalis; Fascia endoabdominalis ふくぶのへきそくきんまく;へきそくふくきんまく;ふくないきんまく [A04_5_02_006]

Fascia of individual organ(器官固有の筋膜;腹部器官固有筋膜(腹部の))Fascia propria organi abdominis きかんこゆうのきんまく;ふくぶきかんこゆうきんまく(ふくぶの) [A04_5_02_003]

Iliopsoas fascia; Fascia iliaca(腸腰筋筋膜)Fascia iliopsoas; Fascia iliaca ちょうようきんきんまく

[A04_5_02_007] →(腸腰筋筋膜は腸腰筋を被う。)

Psoas fascia(腰筋筋膜;腰筋部(腸腰筋膜の))Pars psoatica fasciae iliopsoaticae ようきんきんまく;ようきんぶ(ちょうようきんまくの)

[A04_5_02_008] →(腰腸筋膜の腰筋部は腸腰筋膜のうち直接腰筋をおおっている部分。)

Aponeurosis lumbalis(腰腱膜;腰筋腱膜)Lumbar aponeurosis[A04_5_02_008_3]

Iliac fascia(腸骨筋筋膜;腸筋部(腸腰筋筋膜の))Pars fasciae iliopsoaticae; Pars iliaca fasciae iliopsoaticae ちょうこつきんきんまく;ちょうきんぶ(ちょうようきんきんまくの)Abernethy's fascia

[A04_5_02_009] →(腸筋筋膜は腸骨筋および大腰筋を包む筋膜で、前外側方は腹横筋膜に、下方は大腿筋膜に続いている。)

Iliopectineal arch(腸恥筋膜弓)Arcus iliopectineus ちょうちきんまくきゅう

[A04_5_02_010] →(腸骨筋膜弓は腸骨筋と大腰筋の筋膜が癒合してできた分厚い帯状構造で、前方は鼡径靱帯の後部から起こり、大腿神経の前を横切って、後方は寛骨の腸恥隆起に付着して終わる。これによって鼡径靱帯下の腔所を外側の筋窩と内側の脈管窩とに分けている。小腰筋が存在する場合、その停止腱はここに合流する。)

Transversalis fascia(横筋筋膜)Fascia transversalis おうきんきんまく Feneis: 086 28

[A04_5_02_011] →(腹横筋内面と腹膜の間の薄い膜で、腹横筋膜ともいう。腸骨筋をおおう腸骨筋膜や横隔膜下面の横隔膜とともに、腹壁筋内面を内張りする連続した筋膜板を形成する。上部の横隔膜の下面を被う部分を横隔膜筋膜という。後部は腰方形筋、大および小腰筋を被い、また腸骨筋を被う腸骨筋膜となる。前部はその上部では腹直筋鞘の後面を被いながら白線に達し、その下部すなわち弓状線より下では腹直筋鞘の後葉がないので直接に腹直筋の後面に接し下端は恥骨につく。そのほか、臍輪の後面にある部はやや厚くなり、これを臍筋膜という。)

Interfoveolar ligament(窩間靱帯)Ligamentum interfoveolare かかんじんたいHesselbach's ligament Feneis: 086 31

[A04_5_02_012] →(鼡径管の入口である深鼡径輪の内側縁の所では、下腹壁静脈のすぐ前面で横筋筋膜が肥厚して、上下に走っている。この横筋筋膜の漠然とした肥厚が窩間靱帯とよばれるものである。窩間という意味はその場所が内側鼡径窩と外側鼡径窩の境の部位に相当するからである。)

Interfoveolar muscle(窩間筋)Musculus interfoveolare かかんきん[A04_5_02_012_1]→
Iliopubic tract(腸骨恥骨靱帯;腸恥靱帯)Tractus iliopubicus ちょうこつちこつじんたい;ちょうちじんたい

[A04_5_02_013] →(腸骨恥骨靱帯は鼡径靱帯の深部をこれと平行して走る横筋膜の肥厚した下縁で、外側の腸骨大腿血管群が通るところで腸恥弓から恥骨上枝にかけて鼡径管の外壁を形成する。深鼡径輪の下縁、大腿管の内側縁をなす。このあたりは腹腔を内部から観察したときに見られるものであるので腹腔鏡検査の時やヘルニアの修復のときのよい目安となる。)

Umbilical fascia(臍筋膜)Fascia umbilicalis せいきんまく

[A04_5_02_014] →(臍輪の後面にある部はやや厚くなり、これを臍筋膜とう。)

Investing abdominal fascia(腹部の被覆筋膜;腹部包筋膜)Fascia investiens abdominis ふくぶのひふくきんまく;ふくぶほうきんまく [A04_5_02_015]

Deep investing fascia of abdomen(深被覆筋膜(腹部の))Fascia investiens profunda abdominis しんひふくきんまく(ふくぶの) [A04_5_02_016]

Intermediate investing fascia of abdomen(中間被覆筋膜(腹部の))Fasciae investientes intermediae abdominis ちゅうかんひふくきんまく(ふくぶの) [A04_5_02_017]

Superficial investing fascia of abdomen(浅被覆筋膜(腹部の))Fascia investiens superficialis abdominis せんひふくきんまく(ふくぶの) [A04_5_02_018]

Suspensory ligament of clitoris♀(陰核提靱帯)Ligamentum suspensorium clitoridis♀ いんかくていじんたい Feneis: 086 25

[A04_5_02_019a] →(浅腹筋膜の正中下端部が靱帯化したもので、陰茎(陰核)ワナ靱帯の深部にあり、恥骨結合前面からおこり、陰茎(陰核)海綿体の基部背面につく。女性では著しく弱い。)

Suspensory ligament of penis♂(陰茎提靱帯)Ligamentum suspensorium penis♂ いんけいていじんたい Feneis: 086 25

[A04_5_02_019] →(浅腹筋膜の正中下端部が靱帯化したもので、陰茎(陰核)ワナ靱帯の深部にあり、恥骨結合前面からおこり、陰茎(陰核)海綿体の基部背面につく。女性では著しく弱い。)

Loose connective tissue of abdomen(疎結合組織(腹部の))Texus connectivus laxus abdominis そけつごうそしき(ふくぶの) [A04_5_02_020]

Subcutaneous tissue of abdomen(腹部の皮下組織;腹部皮下組織)Tela subcutanea abdominis ふくぶのひかそしき;ふくぶひかそしき [A04_5_02_021]

Membranous layer of abdomen(膜様層;膜層(腹部皮下組織の))Stratum membranosum telae subcutaneae abdominis まくようそう;きんそう(ふくぶひかそしきの)Scarpa's fascia

[A04_5_02_022] →(腹部皮下組織の膜様層は下腹壁の皮下組織深部の膜様あるいは膜状の部分。下方に向かって次第に発達し、鼡径靱帯を越えて大腿筋膜につく。これをScarpaの筋膜と呼ぶこともある。正中線上では白線につき、下方は腸骨稜に付くとともに大腿筋膜に融合する。外陰部・会陰ではその浅筋膜(コーリスColles筋膜)に連続する。イタリアの医学者Antonio Scarpa (1747-1832)により、1809年に報告された。)

Fundiform ligament of clitoris♀(陰核ワナ靱帯;陰核係蹄靱帯(♀))Ligamentum fundiforme clitoridis♀ いんかくわなじんたい(♀)Retzius' band Feneis: 086 26

[A04_5_02_023] →(浅腹筋膜の正中線下端の部は陰茎または陰核海綿体の根元に2条の靱帯を送る。その一つは陰茎または陰核ワナ靱帯で、恥骨結合の上方で白線の前面から起こって、弾性線維を多く含み、下端は2脚に分かれ陰茎または陰核海綿体をすすんだあと、陰嚢または大陰唇の皮下に放散する。ほかの一つは陰茎または陰核提靱帯で、前者の下方で恥骨結合の前面から起こり、陰茎または陰核海綿体の基部の背面につく。いずれも女性では著しく弱い。)

Fundiform ligament of penis♂(陰茎ワナ靱帯;陰茎係蹄靱帯)Ligamentum fundiforme penis♂ いんけいわなじんたい Feneis: 086 26

[A04_5_02_023] →(浅腹筋膜の正中か端部が靱帯化したもので、恥骨結合の上方の白線前面からおこり、2脚に分かれて陰茎海綿体を含んだのち、陰嚢に放散する。弾性線維を多く含む。)

Fatty layer of subcutaneous tissue of abdomen(脂肪組織層;脂肪層(腹部皮下組織の))Panniculus adiposus telae subcutaneae abdominis しぼうそしきそう;しぼうそう(ふくぶひかそしきの)Camper's fascia

[A04_5_02_024] →(カンパーの筋膜ともよばれる。腹部皮下組織の脂肪層は下腹部前壁の浅筋膜のうち表層の皮下脂肪の多い部分。その深層の線維層はスカルパ筋膜という。オランダの解剖学者Pieter Camper (1722-1789)によって記載された。)

Pelvic fascia(骨盤部の筋膜;骨盤筋膜)Fascia pelvis; Fascia pelvica こつばんぶのきんまく;こつばんきんまく Feneis: 174 18

[A04_5_03_001] →(骨盤筋膜は骨盤腔中の諸構造を被う結合組織の膜で、壁側骨盤筋膜と臓側骨盤筋膜とを分かち、前者は上方は骨盤入口の分界線から下方は仙結節靱帯、坐骨結節、坐骨枝、恥骨の下枝に至り、その前方部は男で恥骨前立腺靱帯、女で恥骨膀胱靱帯などをつくり、その両側のものの間に陰茎背動脈または陰核背動脈を通ずる。壁側骨盤筋膜の上部は内閉鎖筋の内面を被って閉鎖筋膜という。)

Visceral pelvic fascia(臓側骨盤筋膜)Fascia pelvis visceralis; Fascia pelvis externa ぞうそくこつばんきんまく Feneis: 174 21

[A04_5_03_002] →(臓側骨盤筋膜には肛門挙筋および尾骨筋の上面を被う上骨盤隔膜筋膜があり、このうち恥骨結合から坐骨棘へ走る弓状筋性の肥厚を骨盤筋膜腱弓(古くは白板と呼んだ)という。)

Fascia of individual extraperitoneal pelvic organ; Fascia of individual pelvic organ(器官固有筋膜;骨盤固有腹膜外筋膜)Fascia propria organi pelvis こつばんのきかんこゆうきんまく;こつばんこゆうふくまくがいきんまくDenonvilliers' fascia; Tyrrel's fascia [A04_5_03_003]

Rectoprostatic fascia; Rectovesical septum♂(直腸前立腺筋膜;直腸膀胱中隔;直腸膀胱筋膜;直腸前立腺中隔(♂))Fascia rectoprostatica; Septum rectovesicale♂ ちょくちょうぜんりつせんきんまく;ちょくちょうぼうこうちゅうかく;ちょくちょうぼうこうきんまく;ちょくちょうぜんりつせんちゅうかく(♂) Feneis: 174 24

[A04_5_03_004] →(直腸と膀胱の間の結合組織性隔壁。骨盤筋膜と前立腺筋膜の一部。)

Rectovaginal fascia; Rectovaginal septum♀(直腸腟筋膜;直腸腟中隔(♀))Fascia rectovaginalis; Septum rectovaginale♀ ちょうくちょうちつきんまく;ちょくちょうちつちゅうかく(♀) Feneis: 174 25

[A04_5_03_004a] →(直腸と腟の間の結合組織性隔壁。骨盤筋膜の一部。)

Extraperitoneal fascia(腹膜外筋膜;腹腔外筋膜(骨盤の))Fascia extraperitonealis pelvis ふくまくがいきんまく;ふくくうがいきんまく(こつばんの)

[A04_5_03_005] →(骨盤の腹膜外筋膜は壁側腹膜と内筋膜(腸腰筋、胸腰筋内板、腹横筋筋膜)の間にある疎性結合組織層で、その性質や量は部位により様々で、例えば腎臓周囲では厚くて脂肪が多く前腹壁白線内部では薄く線維質である。)

Extraperitoneal ligament(腹膜外靱帯(骨盤の))Ligamentum extraperitoneale pelvis ふくまくがいじんたい(こつばんの) [A04_5_03_006]

Parietal pelvic fascia; Endopelvic fascia; Parietal fascia of pelvis(壁側骨盤筋膜;骨盤内筋膜)Fascia pelvis parietalis; Fascia endopelvina; Fascia pelvis interna へきそくこつばんきんまく;こつばんないきんまく Feneis: 174 19

[A04_5_03_007] →(壁側骨盤筋膜は上方は骨盤入口の分界線から下方は仙結節靱帯、坐骨結節、坐骨枝、恥骨の下枝に至り、その前方部は男で恥骨前立腺靱帯、音亜出恥骨膀胱靱帯などをつくる。)

Fascia of individual pelvic organ(器官固有筋膜;筋膜(骨盤固有の))Fascia propria organi pelvis きかんこゆうきんまく;きんまく(こつばんこゆうの) [A04_5_03_008]

Obturator fascia(閉鎖筋膜)Fascia obturatoria へいさきんまく Feneis: 174 20

[A04_5_03_009] →(壁側骨盤筋膜の上部は内閉鎖筋の内面を被っている骨盤筋膜のとくに強い部分。)

Tendinous arch of pelvic fascia(骨盤筋膜腱弓)Arcus tendineus fasciae pelvis こつばんきんまくけんきゅう Feneis: 174 27

[A04_5_03_010] →(上骨盤隔膜筋膜のうち恥骨結合から坐骨棘へ走る弓状筋性の肥厚を骨盤筋膜腱弓(古くは白板と呼んだ)という。この線に沿って、内臓の血管・神経が骨盤側壁へと走り、骨盤結合組織が骨盤壁ととくに強固に結合している。)

Piriformis fascia(梨状筋筋膜)Fascia musculi piriformis りじょうきんきんまく [A04_5_03_011]

Superior fascia of pelvic diaphragm(上骨盤隔膜筋膜;内骨盤隔膜筋膜部;上筋膜(骨盤隔膜の))Fascia superior diaphragmatis pelvis; Fascia diaphragmatis pelvis interna じょうこつばんかくまくきんまく;ないこつばんかくまくきんまくぶ;じょうきんまく(こつばんかくまくの)Denonvilliers' ligament Feneis: 174 26

[A04_5_03_012] →(肛門挙筋および尾骨筋の上面を被う骨盤隔膜の上筋膜。)

Pubovesical ligament; Medial puboprostatic ligament♂(恥骨膀胱靱帯;恥骨前立腺内側靱帯)Ligamentum pubovesicale; Ligamentum mediale puboprostaticum♂ ちこつぼうこうじんたい;ちこつぜんりつせんないそくじんたい Feneis: 174 28

[A04_5_03_013] →(恥骨前立腺内側靱帯は骨盤隔膜上筋膜の最前部の腱性アーチで、恥骨結合下部と前立腺や膀胱との間にある。恥骨後(膀胱前)腔所の下面を形成していいる。)

Medial pubovesical ligament♀(恥骨膀胱内側靱帯)Ligamentum mediale pubovesicale♀ ちこつぼうこうないそくじんたい Feneis: 174 28

[A04_5_03_013] →(恥骨膀胱内側靱帯は弾性の恥骨前立腺靱帯に対応する女性の筋膜肥厚で内側と外側にある。)

Pubovesicalis(恥骨膀胱筋)Musculus pubovesicalis ちこつぼうこうきん Feneis: 158 05

[A04_5_03_014] →(恥骨膀胱筋は、膀胱底と骨盤前壁との間に緊張し、男性では恥骨前立腺靱帯の一成分、女性では恥骨膀胱靱帯の一成分となる。)

Puboprostatic ligament; Lateral puboprostatic ligament♂(恥骨前立腺靱帯;恥骨前立腺外側靱帯)Ligamentum puboprostaticum; Ligamentum laterale puboprostaticum♂ ちこつぜんりつせんじんたい;ちこつぜんりつせんがいそくじんたいDenonvilliers' ligament

[A04_5_03_015] →(上骨盤隔膜筋膜は、肥厚して、恥骨前立腺靱帯となる。外側恥骨前立腺靱帯は、恥骨結合に近い恥骨の後面から起こって、前立腺の外側縁に達する。)

Lateral pubovesical ligament♀(恥骨膀胱外側靱帯(♀))Ligamentum laterale pubovesicale♀ ちこつがいそくぼうこうじんたい(♀)

[A04_5_03_015a] →(上骨盤隔膜筋膜は、肥厚して、女性では外側恥骨前立腺膀胱靱帯となる。)

Lateral ligament of bladder(膀胱外側靱帯)Ligamentum lateral vesicae ぼうこうがいそくじんたい

[A04_5_03_016] →(膀胱外側靱帯は線維性網状組織の縮合したもので、膀胱の両端から出て骨盤筋膜とつながる。この組織には通常、平滑筋があり、直腸膀胱筋と呼ばれる。)

Rectovesicalis(直腸膀胱筋)Musculus rectovesicalis ちょくちょうぼうこうきん Feneis: 158 06

[A04_5_03_017] →(直腸膀胱筋は、直腸膀胱ヒダ内を走って、直腸の縦筋に連続する。)

Presacral fascia(仙骨前筋膜)Fascia presacralis せんこつぜんきんまく

[A04_5_03_018] →(仙骨前筋膜は仙骨と腸骨の間にある骨盤内筋膜で、仙骨前筋膜腔の前壁をなす。この腔には下腹神経叢が収まっている。)

Rectosacral fascia(直腸仙骨筋膜)Fascia rectosacralis; Mesoprocton ちょくちょうせんこつきんまく

[A04_5_03_019] →(直腸仙骨筋膜は直腸の内臓筋膜と仙骨前筋膜とが直腸の後面で癒着したもの。)

Inferior fascia of pelvic diaphragm(下骨盤隔膜筋膜;外骨盤隔膜筋膜)Fascia inferior diapharagmatis pelvis; Fascia diaphragmatis pelvis externa かこつばんかくまくきんまくWaldeyer's fascia Feneis: 174 29

[A04_5_03_020] →(下骨盤隔膜筋膜は薄弱な筋膜として、肛門挙筋の下面(坐骨直腸窩側)を被う。)

 

Pelvic diaphragm; Pelvic floor(骨盤隔膜)Diaphragma pelvis こつばんかくまく Feneis: 174 05

[A04_5_04_001] →(骨盤隔膜は骨盤下底を漏斗状に閉鎖する。その先端を直腸が貫き、主に肛門挙筋、尾骨筋、筋膜から成る。前方は、左右の恥骨と坐骨との間において、尿生殖隔膜に連続する。)

Superior fascia of pelvic diaphragm(上骨盤隔膜筋膜;上筋膜(骨盤隔膜の))Fascia superior diaphragmatis pelvis じょうこつばんかくまくきんまく;じょうきんまく(こつばんかくまくの) Feneis: 174 26

[A04_5_03_012] →(臓側骨盤筋膜には肛門挙筋および尾骨筋の上面を被う上骨盤隔膜筋膜がある。)

Inferior fascia of pelvic diaphragm(下骨盤隔膜筋膜)Fascia inferior diapharagmatis pelvis かこつばんかくまくきんまく Feneis: 174 29

[A04_5_03_020] →(下骨盤隔膜筋膜は薄弱な筋膜として、肛門挙筋の下面(坐骨直腸窩側)を被う。)

Levator ani muscle(肛門挙筋)Musculus levator ani こうもんきょきん Feneis: 174 06

[A04_5_04_002] →(肛門挙筋の丈夫な前部(恥骨尾骨筋)は分界線直下の恥骨の内面から起こり、薄い後部(腸骨尾骨筋)は腸骨から起こる。その起始腱は内閉鎖筋筋膜に接して移行し、閉鎖筋膜から発する腱束を受ける。これらの線維の起始部では腱性の係留物(肛門挙筋腱弓)により強化されている。左右両側で恥骨尾骨筋の内側線維束は挙筋脚を形成している。それらの線維束は背方と尾方、また直腸の前では外側を通り、それぞれ会陰の中心腱へ放散する薄い前直腸線維束や前立腺挙筋として前立腺筋膜(あるいは恥骨腟筋として腟壁)へと分かれる。それより鼻側にある肛門挙筋の線維束は恥骨直腸筋として直腸の背側を取り囲み、反対側の線維と共にループを形成する。恥骨尾骨筋の外側束は尾骨と仙骨の背側に広がる。腸骨尾骨筋の筋線維は尾骨と仙骨に付き、また肛門と尾骨の間では強靱な線維束である肛門尾骨靱帯に付いている。)

Pubococcygeus muscle; Pubococcygeal muscle(恥骨尾骨筋)Musculus pubococcygeus ちこつびこつきん Feneis: 174 07

[A04_5_04_003] →(恥骨尾骨筋は恥骨および閉鎖筋膜より起こり、肛門管の両側を通って直腸後方で合流し、尾骨や前仙尾靱帯に付着する。)

Puboperinealis muscle(恥骨会陰筋)Musculus puboperinealis ちこつえいんきん

[A04_5_04_004] →(恥骨会陰筋は恥骨尾骨筋の一部で、会陰靱帯に付着する筋線維をいう。)

Puboprostaticus muscle; Levator prostatae muscle♂(恥骨前立腺筋;前立腺挙筋)Musculus puboprostaticus; Musculus levator prostatae♂ ちこつぜんりつせんきん;ぜんりつせんきょきん Feneis: 174 08

[A04_5_04_005] →(恥骨尾骨筋の最前方の内縁の部分は男では前立腺の両側を通って会陰腱中心に付着し、前立腺挙筋という。)

Pubovaginalis muscle♀(恥骨腟筋(♀))Musculus pubovaginalis♀ ちこつちつきん(♀) Feneis: 174 08

[A04_5_04_005a] →(恥骨尾骨筋の最前方の内縁の部分は女では腟の両側を通って恥骨腟筋とよぶ。)

Pubo-analis; Pubo-analis muscle(恥骨肛門筋)Musculus puboanalis ちこつこうもんきん

[A04_5_04_006] →(恥骨肛門筋は恥骨尾骨筋の一部で、肛門管の表面に終わっている筋線維をいう。)

Puborectalis muscle; Puborectal muscle(恥骨直腸筋)Musculus puborectalis ちこつちょうくちょうきん Feneis: 174 09

[A04_5_04_007] →(恥骨直腸筋は恥骨結合下面や恥骨などから起こり、腸骨の後方で両側のものが合してループをつくるが、一部は肛門管壁に沿って下り連合縦走筋の一部となる。恥骨直腸筋は肛門挙筋中最もよく発達する。)

Iliococcygeus muscle; Iliococcygeal muscle(腸骨尾骨筋)Musculus iliococcygeus ちょうこつびこつきん Feneis: 174 10

[A04_5_04_008] →(腸骨尾骨筋は坐骨棘と腱弓から起こり尾骨、肛門尾骨靱帯に終わる。退行的でときに結合組織性の膜となる。)

Tendinous arch of levator ani muscle(肛門挙筋腱弓;閉鎖筋膜腱弓)Arcus tendineus musculi levatoris ani; Arcus tendineus fasciae obturatoriae こうもんきょきんけんきゅう;へいさきんまくけんきゅう Feneis: 174 11

[A04_5_04_009] →(上骨盤隔膜筋膜は閉鎖筋膜と合する線において肛門挙筋腱弓をなして肛門挙筋の起点をつくり、また下骨盤隔膜筋膜と内外相応じて肛門挙筋と尾骨筋とを包み骨盤出口の大部分を閉ざすロート上の骨盤隔膜を形成する。)

Ischiococcygeus muscle; Coccygeus muscle(尾骨筋;坐骨尾骨筋)Musculus ischiococcygeus; Musculus coccygeus びこつきん;ざこつびこつきん

[A04_5_04_009_1]→仙骨下端と尾骨を結ぶ筋で、ヒトでは退化的に(坐骨)棘尾骨筋に相当し、その浅(外)部が仙棘靱帯になり、深(内)部が尾骨筋に変化し、肛門挙筋とともに尾骨隔膜を形成する。前後の仙尾筋は、それぞれ腹側と背側の尾筋に相当する。後仙尾筋は固有背筋の最下部である。

Urogenital hiatus(尿生殖裂孔)Hiatus urogenitalis にょうせいしょくれつこう [A04_5_04_010]

Ischiococcygeus muscle; Coccygeus muscle; Coccygeal muscle(坐骨尾骨筋;尾骨筋)Musculus ischiococcygeus; Musculus coccygeus ざこつびこつきん;びこつきん Feneis: 088 02, 174 13

[A04_5_04_011] →(仙骨下端と尾骨を結ぶ筋で、ヒトでは退化的に(坐骨)棘尾骨筋に相当し、その浅(外)部が仙棘靱帯になり、深(内)部が尾骨筋に変化し、肛門挙筋とともに尾骨隔膜を形成する。前後の仙尾筋は、それぞれ腹側と背側の尾筋に相当する。後仙尾筋は固有背筋の最下部である。)

Ventral sacrococcygeus muscle; Anterior sacrococcygeus muscle(前仙尾筋)Musculus sacrococcygeus ventralis; Musculus sacrococcygeus anterior ぜんせんびきん [A04_5_04_011_4]→

External anal sphincter muscle(外肛門括約筋)Musculus sphincter ani externus がいこうもんかつやくきん Feneis: 174 14, 126 31

[A04_5_04_012] →(外肛門括約筋は肛門挙筋の表層にあり、肛門を囲む横紋筋。内肛門括約筋の衿のように張り付いている。外口門括約筋のほぼ矢状面に位置する筋束が腸間終端を両側から閉鎖する。この筋束は後方では尾骨から張る靱帯(肛門尾骨靱帯)に付着し、前方では会陰中心に付いている。)

Subcutaneous part of external anal sphincter(皮下部(外肛門括約筋の))Pars subcutanea Musculus sphincteris ani externus ひかぶ(がいこうもんかつやくきんの) Feneis: 174 15

[A04_5_04_013] →(外肛門括約筋の皮下部は肛門の前後で真皮と皮下結合組織中に放散している。)

Superficial part of external anal sphincter muscle(浅部(外肛門括約筋の))Pars superficialis Musculussphincteris ani externus せんぶ(がいこうもんかつやくの) Feneis: 174 16

[A04_5_04_014] →(外肛門括約筋の浅部は直腸の後方ではおもに肛門尾骨靱帯へと移行して結局尾骨へつく。)

Deep part of external anal sphincter; Deep part of external anal sphincter muscle(深部(外肛門括約筋の))Pars profunda Musculus sphincteris ani externus しんぶ(がいこうもんかつやくきんの) Feneis: 174 17

[A04_5_04_015] →(外肛門括約筋の深部は腱中心から起こり三角布状に肛門管を後方から包み上方で肛門挙筋と結合している。筋性のワナ、高径3-4cm、会陰体から会陰体まで肛門管を取り巻いており上縁で肛門挙筋と繋がる。)

Anococcygeal body; Anococcygeal ligament(肛門尾骨靱帯;肛門尾骨体)Corpus anococcygeum; Ligamentum anococcygeum こうもんびこつじんたい;こうもんびこつたい Feneis: 174 12

[A04_5_04_016] →(肛門尾骨靱帯は外肛門括約筋の筋後端と尾骨尖との間の強靱な結合組織索。)

Parietal pelvic fascia; Endopelvic fascia(壁側骨盤筋膜;骨盤内筋膜)Fascia pelvis parietalis; Fascia endopelvina へきそくこつばんきんまく;こつばんないきんまく;こつばんのへきそくきんまく

[A04_5_04_016_2]→壁側骨盤筋膜は上方は骨盤入口の分界線から下方は仙結節靱帯、坐骨結節、坐骨枝、恥骨の下枝に至り、その前方部は男で恥骨前立腺靱帯、音亜出恥骨膀胱靱帯などをつくる。

Prostatic fascia(前立腺筋膜)Fascia prostatae ぜんりつせんきんまく

[A04_5_04_016_5]→周囲と癒着している前立腺の筋膜。(Feneis)

Pubococcygeal tendon(恥骨尾骨筋腱)Tendo musculi pubococcgei ちこつぶこつきんけん [A04_5_04_017]

Iliococcygeal raphe(腸骨尾骨筋縫線)Raphe musculi iliococcygei ちょうこつびこつきんほうせん

[A04_5_04_018] →(腸骨尾骨筋縫線は左右の腸骨尾骨筋が正中で会合するところ(肛門の後)にできる靱帯構造の一部。)

Attachment of superficial external anal sphincter(外肛門括約筋浅部付着部;外肛門括約筋の浅部の付着部)Insertio partis superficialis musculi sphincteris ani externi がいこうもんかつやくきんふちゃくぶ;がいこうもんきんせんぶのふちゃくぶ [A04_5_04_019]

Perineal muscles(会陰筋)Musculi perinei えいんきん

[A04_5_05_001]→骨盤下口を閉ざし肛門および尿生殖洞をを開閉する筋群であり、肛門筋群(1~3)と尿生殖筋群(4~8)とに分けられる。(1)肛門挙筋:小骨盤の内壁からおこり主として肛門につく。閉鎖筋膜からおこる部分は肛門挙筋腱弓をなす。起始と停止の鎖により、腸骨尾骨筋、恥骨尾骨筋、恥骨直腸筋に区分され、また前tなんぶは尿生殖洞にも付着して前立腺挙筋または恥骨腟筋とよばれる。(2)尾骨筋:肛門挙筋の後方で仙棘靱帯の内面にある小筋。(3)外肛門括約筋:肛門挙筋より下方で肛門管を取り囲む輪状の横紋筋である。皮下部、浅部および深部の3部に分けられているが、その境界は不明確である。筋後端と尾骨尖端を結ぶ靱帯を肛門尾骨靱帯という。(4)深会陰横筋:尿生殖三角をふさぐ三角形の筋で、尿道球腺または大膳提瞻をいれている。(5)尿道括約筋:男では尿道隔膜部、女では尿道と腟とをかこむ輪状の筋。(6)浅会陰横筋:深会陰横筋の浅部でその後縁を横走する小筋。(7)坐骨海綿体筋:坐骨枝からおこり、陰茎(陰核)海綿体を包む。(8)球海綿体筋:尿道球または腟前庭を包む筋で、外肛門括約筋とは会陰腱中心を介して連なる。(1)と(2)は陰部神経叢の枝により、また(3)~(8)は陰部神経によりそれぞれ支配される。

最終更新日: 16/07/20

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