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Juncturae membri inferioris(下肢の連結)Joints of lower limb かしのれんけつ [A03.6.00.001]

JUNCTURAE CINGULI PELVICI(下肢帯の連結)Joints of pelvic girdle かしたいのれんけつ [A03.4.00.001] Feneis: 066 01

 左右の寛骨は、仙骨とその下につづく尾骨とともに強固な骨板を作る。骨板は腹腔の底と骨盤腔を作って内臓を保護するとともに、体幹と上肢の重みを支え、またこれを両側の下肢に分散させる骨格で、これを作る骨間の連結は固く、可動性は著しく制限されている。

Syndesmoses cinguli pelvici(下肢帯の靱帯結合)Syndesmoses of pelvic girdle かしたいのじんたいけつごう [A03.6.01.001]

 寛骨を形成する腸骨、坐骨、恥骨は思春期以後、骨結合をする。寛骨内の靱帯結合として閉鎖膜がある。

Membrana obturatoria(閉鎖膜)Obturator membrane へいさまく [A03.6.01.002] Feneis: 066 02

 閉鎖膜は閉鎖孔の縁から起こって閉鎖孔の大部分を閉鎖する靱帯性の薄膜で、おもに横走する線維束よりなる。閉鎖膜の内外両面は、それぞれ内閉鎖筋および外閉鎖筋の起始となる。

Canalis obturatorius(閉鎖管)Obturator canal へいさかん [A03.6.01.003] Feneis: 066 03

 閉鎖孔の上縁で、恥骨上肢の下面にある閉鎖溝と閉鎖膜の上縁によってつくられる管で、外上後方から内下前方に向かって走り、閉鎖動静脈・神経が通る。

Symphysis pubica(恥骨結合)Pubic symphysis ちこつけつごう [A03.6.02.001] Feneis: 066 15

 恥骨結合は骨盤前面の正中線において両側の恥骨結合面がうすい硝子軟骨に被われて近づき、その両者の間を線維軟骨性恥骨間円板が連結する。その構造は椎間円板の線維輪に似る。女性では妊娠時にこの結合は弱められ、またこのことは分娩時における児頭の産道通過を助ける。モルモットなどでは、女性ホルモンの投与によって、実験的にこの結合を弱めることができる。付属する靱帯に次のものがある。(1)上恥骨靱帯:恥骨結合の上縁で左右の恥骨を結ぶ。(2)恥骨弓靱帯:恥骨結合の下縁で、左右の恥骨下枝を結び、恥骨弓をつくる。下面で尿生殖膜との間隙を陰茎静脈が通る。 Symphysisははsyn(一緒に)physis(生える)、すなわち「自然に癒合したもの」という意味である。解剖学用語としてのsymphysisは線維軟骨結合という一般名詞であるが、慣用的にはpubicaという形容詞なしでも恥骨結合を指すことが多い。正しい読み方はスィンフィスィスである。

Discus interpubicus; Fibrocartilago interpubica(恥骨間円板)Interpubic disc; Interpubic fibrocartilage ちこつかんえんばん [A03.6.02.002] Feneis: 066 18

 左右の恥骨結合面の間を線維軟骨性の恥骨間円板が連結する。恥骨間円板の前後面は恥骨の骨膜につづく線維膜で被われる。

Lig. pubicum superius(上恥骨靱帯)Superior pubic ligament じょうちこつじんたい [A03.6.02.003] Feneis: 066 16

 恥骨結合の上縁には上恥骨靱帯が横走する。

Lig. pubicum inferius(下恥骨靱帯、恥骨弓靱帯)Inferior pubic ligament かちこつじんたい、ちこつきゅうじんたい [A03.6.02.004] Feneis: 066 17

 恥骨結合の下縁には恥骨角の尖端をみたし恥骨弓に沿って走る下恥骨靱帯(恥骨弓靱帯)が見られる。

Arcuate pubic ligament(恥骨弓靱帯)Ligamentum arcuatum pubis ちこつきゅうじんたい [A03_6_02_004_1]→
Transverse pelvic ligament(骨盤横靱帯)Ligamentum transversum pelvis こつばんおうじんたい [A03_6_02_004_2]→

Articulatio sacroiliaca(仙腸関節)Sacro-iliac joint せんちょうかんせつ [A03.6.03.001] Feneis: 066 11

 仙腸関節は仙骨の耳状面と腸骨の耳状面によってつくられる関節で、両関節面は軟骨をかぶり、両者の間に滑液を含んだせまい関節腔が存在する。関節面は凸凹があり、また関節包強い靱帯によって包まれるから可動性はほとんどない。仙骨と腸骨の耳状面は著しく不平胆であるが、この面を関節軟骨が被った状態では極端な凹凸はなく、従って、運動制止の主要因にはならないと思われる。また、概括的には、仙骨耳状面の上2/3は縦軸方向に溝状に凹み、寛骨耳状面はそれに対応した隆起をして両者が咬み合う。関節軟骨の深層は硝子軟骨であるが、その表層は線維軟骨性である。年令が進むと、特に弾性では、関節腔が部分的に消失するという。付属する靱帯に次のものがある。(1)前仙腸靱帯:関節包の前面にあって仙骨外側部の前面と腸骨の耳状面の辺縁につく。(2)骨間仙腸靱帯:関節包の後方で、腸骨の腸骨粗面と仙骨の仙骨粗面とを結ぶ強い短い靱帯で、仙骨と腸骨の間隙を埋めている。(3)後仙腸靱帯:前者の表層にあって腸骨と仙骨の後面を結ぶ。上部の線維束は、ほぼ水平に横走して仙骨粗面と外側仙骨稜から腸骨粗面へ走り、下部の線維は斜め上外方へ箸って、外側仙骨稜と上後仙骨棘へ達する。

Articular cavities of sacroiliac joint(関節腔(仙腸関節の))Cavum articulatio sacroiliaca せんちょうかんせつのかんせつくう [A03_6_03_001a]→

Lig. sacroiliaca anterius(前仙腸靱帯)Anterior sacro-iliac liament ぜんせんちょうじんたい [A03.6.03.002] Feneis: 066 12

 前仙腸靱帯は仙腸関節の前面を強める靱帯で、仙骨と腸骨の耳状面の前下縁から前上縁の範囲で、両骨の前面の間に張る。

Lig. sacroiliaca interossem(骨間仙腸靱帯)Interosseous sacro-iliac ligament こつかんせんちょうじんたい [A03.6.03.003] Feneis: 066 13

 骨間仙腸靱帯は半月形の耳状面の後縁に囲まれた部分で、対向する仙骨の仙骨粗面と腸骨の仙骨盤面との間に張り、両者の間隙をふさぐ短い、はなはだ強い靱帯である。

Lig. sacroiliaca posterius(後仙腸靱帯)Posterior sacro-iliac ligament こうせんようじんたい [A03.6.03.004] Feneis: 066 14

 後仙腸靱帯の深層のものは骨間仙腸靱帯のつづきともみられるもので、仙骨粗面の後部および外側仙骨稜から腸骨の仙骨盤面の近縁近くに至る帯状の線維束で、やや斜めの走行をとる。表層のものは外側仙骨稜の下部(第3仙椎以下)から垂直に近く外上方に走り、主として上後腸骨棘に至る靱帯で、その外側の線維は仙結節靱帯とまじり合う。

Short posterior sacro-iliac ligament(短後仙腸靱帯)Ligamentum sacroiliacum dorsale breve たんこうせんちょうじんたい [A03_6_03_004_1]→
Long posterior sacro-iliac ligament(長後仙腸靱帯)Ligamentum sacroiliacum dorsale longum ちょうこうせんこつじんたい [A03_6_03_004_2]→

Lig. sacrotuberale(仙結節靱帯)Sacrotuberous ligament せんけつせつじんたい [A03.6.03.005] Feneis: 066 06

 仙結節靱帯は三角形をした強大な靱帯で、坐骨結節よりおこり、内上方に扇形に放散して、下後腸骨棘、仙骨下半部の外側縁、鼻骨につく。仙棘靱帯とともに、大坐骨切痕および小坐骨切痕をそれぞれ大坐骨孔、小坐骨孔にかえる。また後面は大臀筋の起始となる。しばしば下臀皮神経の枝によって貫かれる。この靱帯の深層で、これと仙棘靱帯との間を、陰部神経、内陰部動静脈が走る。

Processus falciformis(仙結節靱帯の鎌状突起)Falciform process of sacrotuberous ligament せんけつせつじんたいのかまじょうとっき [A03.6.03.006] Feneis: 066 07

 仙結節靱帯の一部で坐骨結節の内面で鎌状に曲がって前進し閉鎖膜に達する線維束を鎌状突起という。

Lig. sacrospinale(仙棘靱帯)Sacrospinous ligament せんきょくじんたい [A03.6.03.007] Feneis: 066 08

 仙棘靱帯は坐骨棘から起こり、仙結節靱帯の前面でこれと交叉して内後方に進み、やや拡がって仙骨下部および尾骨の側縁につく。骨盤の後外側の、仙骨と寛骨の間に出来る大きな仙坐切痕は、後下方から仙結節靱帯によって閉ざされて上下に長い孔となり、これは仙棘靱帯によって上方の大坐骨切痕を含む大坐骨孔と、下方の小坐骨切痕を含む小坐骨孔とに分かれる。

Foramen ischiadicum majus(大坐骨孔)Greater sciatic foramen だいざこつこう [A03.6.03.008] Feneis: 066 09

 寛骨の大坐骨切痕は、仙結節靱帯と仙棘靱帯によって下方を閉ざされて大坐骨孔になる。この孔は梨状筋が通ることによって、さらに梨状筋上孔と梨状筋下孔とに分かれ、前者を上臀動静脈・神経が通り、後者を坐骨神経のほか下臀動静脈・神経、内陰部動静脈、陰部神経、後大腿皮神経が通る。

Foramen ischiadicum minus(小坐骨孔)Lesser sciatic foramen しょうざこつこう [A03.6.03.009] Feneis: 066 10

 小坐骨切痕と仙結節靱帯、仙棘靱帯とによってつくられる小孔で、内閉鎖筋の腱が通るほか、梨状筋下孔から会陰に達する内陰部動静脈と陰部神経の通路となる。

JUNCTURAE MEMBRI INFERIORIS LIBERI(自由下肢の連結)Joints of free lower limb じゆうかしのれんけつ [A03.6.04.001] Feneis: 066 19

Syndesmosis tibiofibularis(脛腓靱帯結合)Tibiofibular syndesmosis; Inferior tibiofibular joint けいひじんたいけつごう [A03.6.05.001] Feneis: 068 23

 脛腓靱帯結合は腓骨下端の内側面と、脛骨下端の外側面とは互いに粗な面で接し、骨間靱帯が両者を結合している。この部分には関節腔はないが、距腿関節の関節腔が上方にのびてくることがある。(1)前頚腓靱帯、(2)後頚腓靱帯。両者は、頚腓靱帯結合のそれぞれ前面と後面にある。

Membrana interossea cruris(下腿骨間膜)Interosseous membrane of leg かたいこつかんまく [A03.6.05.002] Feneis: 068 24

 下腿骨間膜は脛骨と腓骨の骨間縁を結合する。その線維はおもに脛骨から起こって腓骨に向かって斜めに下行するが、それと反対に走る線維束も見られる。上部には腓骨頭に近く前脛骨動脈を通す縦に長い孔があり、下端には腓骨動静脈の貫通枝を通す小さい孔がある。

Lig. tibiofibulare anterius(前脛腓靱帯)Anterior tibiofibular ligament ぜんけいひじんたい [A03.6.05.003] Feneis: 068 25

 脛骨と腓骨の骨幹靱帯の前面には脛骨下端から腓骨下端に向かって外下方に走る前頚腓骨靱帯があって結合を強める。

Lig. tibiofibulare posterius(後脛腓靱帯)Posterior tibiofibular ligament こうけいひじんたい [A03.6.05.004] Feneis: 068 26

 脛骨と腓骨の骨幹靱帯の後面には脛骨下端から腓骨下端に向かって外下方に走る後頚腓骨靱帯があって結合を強める。

Articulationes membri inferioris liberi(自由下肢の関節)Synovial joints of free lower limb じゆうかしのかんせつ [A03.6.06.001] Feneis: 066 19

 自由下肢の関節は自由下肢の骨を相互にまたは骨盤と結合している関節群のことで、股関節、脛腓関節、手根および足の関節などをいう。

Articulatio coxae; Articulatio coxofemoralis(股関節、股大腿関節)Hip joint こかんせつ、こだいたいかんせつ [A03.6.07.001] Feneis: 066 20

 股関節は寛骨臼と大腿骨頭とによってつくられる球関節で球体の約2/3に相当する広さをもつ大腿骨頭は、その半分以上が寛骨臼におおわれ、そのために運動は著しく制限されている。このような関節をとくに臼状関節とよんで、肩関節のような球関節と区別する。寛骨臼の内面ではその周辺の月状面のみが関節軟骨でおおわれ、中央の深い寛骨臼窩は滑膜でおおわれた脂肪組織でみたされている。また、寛骨臼の周縁は線維軟骨性の関節唇によって補強され、関節窩がさらに深められる。関節唇が寛骨臼切痕を橋渡ししてつづく部分を寛骨臼横靱帯といい、この深層でほね間隙を血管がまわりの脂肪組織を伴って関節腔内に侵入する。関節包は強く、上方では関節唇の外面、あるいはこれをこえて寛骨臼の周縁につく。下方では大腿骨頚をほとんど包み、前面では転子間線に、後面では転子間稜のやや上方で大腿骨頚につき、また内側では小転子に接してつく。股関節の運動は、屈曲、伸展、内転、外転、描円および回旋に分析されるが、運動の範囲は膝関節をまげた状態では、寛骨からおこり、膝関節をこえて脛骨や腓骨につく大腿の筋や靱帯による運動性限が除かれるために拡大される。股関節の運動は屈伸、内・外転および回旋を行う。伸展位からの屈曲は膝関節をも屈すると120°、後方への過伸展15°(この位置で大腿骨頭は寛骨臼内で固定される)、内転10°、外転40°、内方回旋50°、外方回旋15°である。股関節を少し屈し、やや外転、回旋した位置からは屈伸合計約160°、内外転合計140°、回旋合計約100°となる。なお、股関節の屈伸運動の横軸は大腿骨頭の中心と大転子の頂点とを結ぶ線で、立体においてこの線の直角をなして大腿骨頭から下る線は大腿骨下端の膝蓋面を通り、脛骨上端の顆間隆起から脛骨中に入り、その中軸を下って、下関節面を出た後に距骨に入る。この線が下肢の回旋軸で、大腿骨体の軸との間に約6°の角をなし、立位の靱帯の垂直線とも平行しない。また大腿骨軸と脛骨体軸とのなす角は174°である。

Articular capsule of hip joint(関節包(股関節の))Capsula articularis coxae; Capusula articularis coxofemoralis かんせつほう(こかんせつの) [A03_6_07_001_1]→

Zona orbicularis(股関節の輪帯)Zona orbicularis of hip joint こかんせつのりんたい [A03.6.07.002] Feneis: 066 22

 股関節の輪帯は関節包の内面で、深在の輪走線維が束となって大腿骨頚をとりまくように走るものをいう。上部は腸骨大腿靱帯、下部では坐骨大腿靱帯の深在性の線維と結合するから、寛骨臼から起こるワナ状の線維束とも記載されているが、いずれにせよ、輪になるところは骨と直接には結合しない。

Lig. iliofemorale(腸骨大腿靱帯)Iliofemoral ligament ちょうこつだいたいじんたい [A03.6.07.003] Feneis: 066 23

 腸骨大腿靱帯は下前腸骨棘および寛骨臼上縁から起こり、拡がって転子間線に至る三角形の強い靱帯で、関節包の前面と上面を補強する。しかし転子間線に近い中央部はやや弱いので、強い線維束となる部は逆Y字形となる。特にその外上部は、上方では下前腸骨棘に着く大腿直筋腱の線維、下方では大転子に着く小臀筋腱の線維が表面から加わり、股関節包靱帯のなかでも最大の部分となる。腸骨大腿靱帯は靱帯最大の靱帯で、上半身が股関節より後へ傾くのを防ぐバンドの役目をしている。つまり直立のバランスをとるためには、腸腰筋と共に不可欠のものである。なお上半身が股関節で前へ傾くのを防ぐものとしては、大腿筋が最も重要である。腸骨大腿靱帯の三角筋は両側辺が厚くて中央部が薄いので、英仏ではV字靱帯、またはY字靱帯Y-shaped ligamentと呼んでいる。

Pars transversa(腸骨大腿靱帯横部)Transverse part of iliofemoral ligament ちょうこつだいたいじんたいおうぶ [A03.6.07.004]

Pars descendens(腸骨大腿靱帯下行部)Descending part of iliofemoral ligament ちょうこつだいたいじんたいかこうぶ [A03.6.07.005]

Lig. ischiofemorale(坐骨大腿靱帯)Ischiofemoral ligament ざこつだいたいじんたい [A03.6.07.006] Feneis: 066 24

 坐骨大腿靱帯は寛骨臼縁の後下部から起こり、関節包の後面と後下面を強めながら、らせん状に外下方に走り、大腿骨頚の下部から転子窩の付近にかけて着く。この付着部の付近では深在性の線維は輪帯に混入する(従って、輪帯は坐骨大腿靱帯のつづきであるという記載がされることもある)。

Lig. pubofemorale(恥骨大腿靱帯)Pubofemoral ligament ちこつだいたいじんたい [A03.6.07.007] Feneis: 066 25

 恥骨大腿靱帯は寛骨臼の恥骨部と、恥骨の上方部にかけての部分から起こり、外下方に走って関節包の前下面を強める。

Labrum acetabuli(関節唇)Acetabular labrum かんせつしん [A03.6.07.008] Feneis: 066 26

 寛骨臼の縁には線維軟骨性の関節唇が着いて関節窩を深くするとともに、関節唇の遊離縁はややせばまっているので、大腿骨頭を包み込むような形を取る。

Lig. transversum acetabuli(寛骨臼横靱帯)Transverse acetabular ligament かんこつきゅうおうじんたい [A03.6.07.009] Feneis: 066 27

 関節唇は寛骨臼切痕のところではその上を超架して寛骨臼横靱帯を作り、これと切痕との間の間隙を取って柄まわりの脂肪組織が血管とともに関節腔に入り込む。

Lig. capitis femoris(大腿骨頭靱帯)Ligament of head of femur だいたいこつとうじんたい [A03.6.07.010] Feneis: 066 28

 大腿骨頭靱帯は関節内靱帯で、大腿骨頭窩から起こり、少し拡がって、寛骨臼切痕を挟み込む月状面の尖端の付近に着く。三角柱状で、滑膜に被われる。太さは個人差が大きい。大腿骨頭に入る血管の一部はこの靱帯をつたわる。

Articulatio genus(膝関節)Knee joint しつかんせつ [A03.6.08.001] Feneis: 068 01

 膝関節は大腿骨下端の内側顆および外側顆と、脛骨上面の同名部分との間の関節で、これに関節包の前壁にある膝蓋骨が構成に加わる。腓骨は関与しない。脛骨上面の関節面には、内側顆と外側顆の表面に線維軟骨の関節円板があって、大腿骨下端の関節面に対する。関節円板は周辺が厚く、中心部は薄いから、断面ではクサビ形を呈している。内側半月は半円形であるが、外側半月はほぼ完全な円形で内側半月に比べて小さい。膝関節は屈伸運動のみを行う蝶番関節とみなさえるが、膝を曲げた状態では下腿の内旋(10°)、外施(40°)が可能である。また膝を十分に伸ばすとき、その最終段階では下腿のわずかな外施(5°)がみられ(これを終末回旋という)、この状態から再び膝をまげるときには、その最初の段階として下腿の内旋がおこなわれる。この意味で純粋な蝶番関節ではない。直立位(膝を伸ばした状態)では、大腿骨の内側顆と外側顆は、それぞれ下面の比較的平面的な部分で広く脛骨に接するが、膝をまげたときには、大腿骨の内側顆、外側顆の後面にある弯曲の強い局面によって脛骨に接する。膝蓋骨の関節面は、この屈伸に際して大腿骨下端の前面にある膝蓋面を上下に移動する。関節内には、膝蓋骨の下端から大腿骨の顆間窩に向かって滑膜のヒダが前後に走り、これを膝蓋下滑膜ヒダという。このヒダから内外両側に向かって内部に脂肪組織(膝蓋下脂肪体という)を含んだ滑膜のヒダがのびて関節腔のすきまをみたしている。これを翼状ヒダという。関節の付属靱帯として次のものがある。(1)膝十字靱帯:関節腔内のほぼ中央でX字状に交差する二つの強力な靱帯で、脛骨に対する付着部の位置的関係によってそれぞれ前十字靱帯、後十字靱帯という。前者は脛骨の前顆間区anterior intercodylar areaに付着し、膝関節腔内を上後外側方に走り、大腿骨の外側顆内面後部に付着する。この靱帯は膝関節屈曲時にゆるみ、膝関節完全伸展時に緊張する。前十字靱帯は、脛骨上で大腿骨が後方に偏位するのを防ぐ。膝関節屈曲時における前十字靱帯は、脛骨上端が前に倒れようとするのを妨げる。後者は脛骨の後顆管区posterior intercondylar areaに付着し、膝関節腔内を上前内側方に走り、大腿骨の内側顆外側面前部に付着する。この靱帯の前線維はは、膝関節伸展時にゆるみ、膝関節屈曲時に緊張する。また、この靱帯の後線維は膝関節伸展時にゆるみ、膝関節屈曲時に緊張する。後十字靱帯は、脛骨上で大腿骨が前方に変異するのを防ぐ。膝関節時における後十字靱帯は、脛骨上端が後ろに倒れようとするのを妨げる。(2)前半月大腿靱帯・後半月大腿靱帯:外側半月の脛骨上面における後端部から出て上外方に走り、後十字靱帯のすぐ後方で大腿骨内側顆の外面につく強い線維束が後半月大腿靱帯で一名Wrisbergの靱帯という。一方、同じく外側半月の後端部から出て前方に走り、前十字靱帯の外側部につく弱い線維束を前半月大腿靱帯という。これは欠如することがしばしばある。(3)膝横靱帯:強さに個体差が大きい。両関節半月の前面を結んで脛骨上面の前端部を横走する。(4)斜膝窩靱帯:半膜様筋の停止腱からつづいて関節包の後面を上外方へ走り、大腿骨外側顆の後面の付近へ放散する。(5)弓状膝窩靱帯:脛骨頭よりおこり、関節包の後面を上内方へ向かって膝窩筋の起始部の表層をおおう。明瞭でないこともある。(6)外側側副靱帯:強い棒状の線維束で、大腿骨の外側顆よりおこり、関節包の外側を下方に走って腓骨頭へつく。この靱帯と関節包との間にはせまい隙間があって、ここを外側下膝動脈が通る。(7)内側側副靱帯:内側半月の表層に接して関節包を補強する幅の広い薄い靱帯で、大腿骨内側顆と脛骨の内側顆を結ぶ。外側側副靱帯とともに蝶番関節に特徴的な縦走靱帯であるが、膝を伸ばした状態では緊張して関節の小手に役立ち、膝をまげた状態では弛緩して、下腿の回旋を可能にする。(8)膝蓋靱帯:本体は大腿四頭筋の停止腱ともみなすべきもので、膝蓋骨の下端から脛骨粗面にのびる。強い扁平な靱帯で長さ約8cm、幅は膝蓋骨下端の起始部で約3cmで、膝関節方の前面下部を補強する。表層の線維は膝蓋骨の前面をこえて大腿四頭筋の腱からつづく。(9)内側膝蓋靱帯・外側膝蓋支帯:大腿四頭筋停止腱のうち、膝蓋骨を介して膝蓋靱帯となる中央の部分を除いてその両側の部分をいう。これは膝蓋骨の両側を通って下方にのび、脛骨粗面の両側で脛骨上端部につく。内外両側から膝蓋骨を支えて、屈伸運動にあたって膝蓋骨の左右への動揺を防ぐ。

Articular capsule of knee joint; Joint capsule of knee(膝関節包;膝関節の関節包)Capsula articularis genus しつかんせつほう;ひざかんせつのかんせつほう[A03_6_08_001_1]→
Articular cavity of knee joint(膝関節腔)Cavum articulare genus しつかんせつくう[A03_6_08_001_2]→

Meniscus lateralis(外側半月)Lateral meniscus がいそくはんげつ [A03.6.08.002] Feneis: 068 02

 外側半月はほぼ環状を呈する。その付着部はたがいに近接しており、半月の幅はだいたい同じである。外側半月は内側半月よりも可動性が大きい。その前方端の脛骨への付着部は顆管隆起intercondylar eminenceの直前にあたる前顆間区の部分にあり、後方端の脛骨への付着部は顆管隆起の直後にあたる後顆管区の部分にある。外側半月の後方端から小線維束が出て、後十字靱帯に沿って大腿骨の内側顆にまで達するのが普通である。外側半月の辺縁部は膝関節の外側側副靱帯から、膝窩筋腱で隔てられており(膝窩筋腱の一部が外側半月の辺縁部から起こる)、このために外側半月の基部の機械力に対する安定性は比較的乏しい状態となる。

Lig. meniscofemorale anterius(前半月大腿靱帯)Anterior meniscofemoral ligament ぜんはんげつだいたいじんたい [A03.6.08.003] Feneis: 068 03

 外側半月の前部から前十字靱帯に加わる線維を前半月大腿靱帯という。前半月大腿靱帯はときにみられる靱帯で、外側半月の後部と前十字靱帯をむすぶ。後十字靱帯の前を通る。

Lig. meniscofemorale posterius(後半月大腿靱帯)Posterior meniscofemoral ligament こうはんげつだいたいじんたい [A03.6.08.004] Feneis: 068 04

 後十字靱帯と外側半月の後部を結ぶ線維束を後半月大腿靱帯という。後半月大腿靱帯は前半月大腿靱帯よりも高頻度で出現する(約30%)。ひかくてきまれな場合には、両靱帯がともに現れることがある。前方で両半月は膝横靱帯によって結びつけられている。この靱帯は10%の例では数条に分かれているのが認められる。

Meniscus medialis(内側半月)Medial meniscus ないそくはんげつ [A03.6.08.005] Feneis: 068 05

 内側半月は半月状で内側側副靱帯と癒着している。その付着部は比較的たがいに離れている。この半月は前よりも後の方が広い。つまり、前脚は後脚よりも狭い。内側半月はその付着状態によって外側半月よりもはるかに可動性が少ない。下腿の外旋のさい、内側半月はもっとも強くずれ動き、無理にひっぱられる。しかし内旋時にはこの半月は負荷を免れる。

Lig. transversum genus(膝横靱帯)Transverse ligament of knee しつおうじんたい [A03.6.08.006] Feneis: 068 06

 大腿四頭筋腱の膝蓋骨より下にあり、また、膝蓋骨の下部から起こって脛骨粗面に着く強靭な線維束を膝横靱帯という。

Cruciate ligaments of knee(膝十字靱帯;膝交叉靱帯)Ligamenta cruciata genus; Ligamenta decussata genus しつじゅうじじんたい;しつこうさじんたい

[A03_6_08_006_1]→膝十字靱帯は関節腔内の靱帯で前十字靱帯、後十字靱帯を区別する。互いに交叉するので十字の名がある。

Lig. cruciatum anterius(前十字靱帯)Anterior cruciate ligament ぜんじゅうじじんたい [A03.6.08.007] Feneis: 068 08

 大腿骨および脛骨の相対する関節面は、関節腔内を上下に走る強い2靱帯によって固く結ばれる。これらはほぼ十字形に交わり、全体として膝十字靱帯と呼ばれ、その前方のものを前十字靱帯、後方のものは後十字靱帯である。前十字靱帯は脛骨の前顆間区の内側部(内側顆の上関節面に接して)から起こり、後外方に上ってやや拡がりながら大腿骨外側顆の顆間窩に向かう面の後部で軟骨との境に着く。大腿骨に対して脛骨が前方へすべり出るのを防いでいる。

Lig. cruciatum posterius(後十字靱帯)Posterior cruciate ligament こうじゅうじじんたい [A03.6.08.008] Feneis: 068 09

 後十字靱帯は前十字靱帯に反して脛骨後顆間区の後のうちから起こり、外側半月から補助線維を受けて斜めに前内方に上り、前十字靱帯の後側を通ってやや拡がりながら大腿骨内側顆の顆間窩に向かう面の前部で軟骨との境に至る。後十字靱帯の方が垂直に近い走行を示す。

Plica synovialis infrapatellaris(膝蓋下滑膜ヒダ)Infrapatellar synovial fold しつがいかかつまくひだ [A03.6.08.009] Feneis: 068 10

 関節包後壁から十字靱帯を含み、前壁の膝蓋下部まで張り、関節腔を左右に分けていたものの遺残で、その残る程度はまちまちであるが、その主要なものが膝蓋下滑膜ヒダである。膝蓋下滑膜ヒダは大腿骨の顆間窩から起こり膝蓋骨の下方にある膝蓋下脂肪体に達し、そこから十字靱帯まで垂直に張る(成人では十字靱帯との間に空隙を作ることが多い)。

Plicae alares(膝蓋下滑膜ヒダの翼状ヒダ)Alar folds of infrapatellar synovial fold しつがいかかつまくひだのよくじょうひだ [A03.6.08.010] Feneis: 068 11

 膝蓋下滑膜ヒダの前下部から膝蓋下脂肪体の上を上り、膝蓋骨の側方まで翼状ヒダが拡がる。

Lig. collaterale fibulare(外側側副靱帯)Fibular collateral ligament がいそくそくふくじんたい [A03.6.08.011] Feneis: 068 12

 外側側副靱帯は外側上顆より起こる円柱形の線維束で、下端は腓骨頭に着くため、下部は関節包から離れている。(この間隙を膝窩筋腱、大腿二頭筋腱の一部が通る)。

Lig. collaterale tibiale(内側側副靱帯)Tibial collateral ligament ないそくそくふくじんたい [A03.6.08.012] Feneis: 068 13

 内側側副靱帯は内側上顆から起こり、脛骨内側顆の内側縁と後縁に着き、また内側半月の周縁にも着く。この側副靱帯は幅広く、かつ後方にある線維の方が短く、従って沓井でも後部は弛緩しない。

Lig. popliteum obliquum(斜膝窩靱帯)Oblique popliteal ligament しゃしつかじんたい [A03.6.08.013] Feneis: 068 14

 関節包の遠位部の内側には半膜様筋腱が着き、その腱から分かれて斜めに上外法に走る線維が作る斜膝窩靱帯により中央部が強められる。

Lig. popliteum arcuatum(弓状膝窩靱帯)Arcuate popliteal ligament きゅうじょうしつかじんたい [A03.6.08.014] Feneis: 068 15

 関節包の遠位部の外側には腓骨頭から起こり、膝窩筋の上部の表面を内方に走る弓状膝窩靱帯があるが、この靱帯は欠けることが少なくない。

Arcuate patellar retinaculum(弓状靱帯支帯)Retinaculum ligamenti arcuati genus きゅうじょうじんたいしたい[A03_6_08_014_1]→

Lig. patellae(膝蓋靱帯、膝蓋腱)Patellar ligament しつがいじんたい、しつがいけん [A03.6.08.015] Feneis: 068 16

 膝蓋腱と膝蓋靱帯は同義語。本体は大腿四頭筋の停止腱であるから、膝蓋腱という方が理論的には正しいが、膝蓋骨の下部から起こって脛骨粗面に着く強靱な線維束を膝蓋靱帯といい、膝蓋骨に着く上端が幅広く、下部が細い。また膝関節包を補強する意味から膝蓋靱帯という名が採用されている。また膝蓋腱とう語も慣用されている。

Retinaculum patellae mediale(内側膝蓋支帯)Medial patellar retinaculum ないそくしつがいしたい [A03.6.08.016] Feneis: 068 17

 膝蓋骨および膝蓋靱帯の両側には、内・外側広筋につづく腱膜がその表面を被う大腿後筋膜と合して作る膜状に拡がった強い縦走線維束が関節包を補強する。これが内側膝蓋支帯および外側膝蓋支帯と呼ばれるものである。

Retinaculum patellae laterale(外側膝蓋支帯)Lateral patellar retinaculum がいそくしつがいしたい [A03.6.08.017] Feneis: 068 18

 膝蓋骨および膝蓋靱帯の両側には、内・外側広筋につづく腱膜がその表面を被う大腿後筋膜と合して作る膜状に拡がった強い縦走線維束が関節包を補強する。これが内側膝蓋支帯および外側膝蓋支帯と呼ばれるものである。

Corpus adiposum infrapatellare(膝蓋下脂肪体)Infrapatellar fat pad しつがいかしぼうたい [A03.6.08.018] Feneis: 068 19

 膝蓋下脂肪体は膝蓋骨の下で、膝蓋靱帯の内面を底とする滑膜に被われた大きな脂肪体で、前顆間区の上に拡がる。膝関節包の前面は硬く、関節の運動によって変形しないが、この脂肪体が骨の間に入って死腔をうずめる。

Articulatio tibiofibularis(脛腓関節)Tibiofibular joint けいひかんせつ [A03.6.09.001] Feneis: 068 20

 脛骨の外側顆と腓骨頭との間の平面関節。関節面は小さい卵円形で、ほとんど動きはない。関節包の外面には次の靱帯がある。(1)前腓骨頭靱帯:腓骨頭より脛骨外側顆の前面へ。(2)後腓骨頭靱帯:腓骨頭より脛骨外側顆の後面へ。

Lig. capitis fibulae anterius(前腓骨頭靱帯)Anterior ligament of fibular head ぜんひこつとうじんたい [A03.6.09.002] Feneis: 068 21

 前腓骨頭靱帯は腓骨頭から前側を脛骨へ張る線維群で、老骨を連結する。

Lig. capitis fibulae posterius(後腓骨頭靱帯)Posterior ligament of fibular head こうひこつとうじんたい [A03.6.09.003] Feneis: 068 22

 腓骨頭から後側を脛骨へ張る弱い線維群。

Articulationes pedis(足の関節)Joints of foot あしのかんせつ [A03.6.10.001] Feneis: 070 11

 距腿関節をも含めて、足根骨、中足骨および足の指骨の間に生ずるすべての関節を総称していう。狭義では距腿関節のみを指す。

Articulatio talocruralis(距腿関節)Ankle joint きょたいかんせつ [A03.6.10.002] Feneis: 070 01

 距腿関節は脛骨下端の下関節面と内果関節面、および腓骨の外果関節面とが関節窩となり、これに距骨滑車が関節頭として適合する。その運動は足の屈伸のみを行う蝶番関節と考えられるが、底屈の方が背屈よりも大きく、両者を合計した角度は約90°である。関節頭も関節窩も前方が幅広く後方にせまい。底屈したときは多少の足の内旋外施ができる。付属する靱帯に次のものがある。(1)内側(三角)靱帯:強い三角形の靱帯で、この関節の内側における側副靱帯としてはたらく。内果の先端より出て次の各部に放散する。前方の線維は舟状骨へ(脛舟部)、中央のものはほぼ垂直に下行して距骨の載距突起へ(脛踵部)、後方のものは距骨の後面へ(後脛距部)、以上の3部が浅層の靱帯で、このほか深層の靱帯は距骨頚の内側面へ(2)前距腓靱帯:腓骨の外果前端より距骨へ。(3)後距腓靱帯:ほぼ水平に構想して距骨後面へ。(4)踵腓靱帯:踵骨の外側面へ。以上(2)、(3)(4)の靱帯があわせて距腿関節の外側面における側副靱帯として働く。

Joint capsule of ankle joint(関節包(距腿関節の))Capsula articularis (Articulatio talocruralis) [A03_6_10_002_1]→

Lig. collaterale mediale; Lig. deltoideum(内側側副靱帯、三角靱帯)Medial ligament of ankle joint ないそくそくふくじんたい、さんかくじんたい [A03.6.10.003] Feneis: 070 02

 内側側副靱帯または三角靱帯は関節包の内側を強める。内果から起こって下方に向かって三角形に分散し、これをその遠位での付着部によって次の4線維束(脛舟部、脛踵部、前脛距部、後脛距部)に分けることが出来る。多少の弾性線維を含む。

Pars tibionavicularis(三角靱帯の脛舟部)Tibionavicular part of medial ligament of ankle joint さんかくじんたいののけいしゅうぶ [A03.6.10.004] Feneis: 070 03

 三角靱帯の脛舟部は最も長く、舟状骨の背側面と内側縁に至る。表層にある。

Pars tibiocalcanea(三角靱帯の脛踵部)Tibiocalcaneal part of medial ligament of ankle joint さんかくじんたいのけいしょうぶ [A03.6.10.005] Feneis: 070 04

 三角靱帯の脛踵部は強い靱帯である。内果から関節包を離れてほぼ垂直に下って踵骨の載距突起の内側縁に着く。前方の一部は底側距舟靱帯と癒合する。後方の一部は距骨下関節包の表面を越えて踵骨体の内側面に至る。

Pars tibiotalaris anterior(三角靱帯の前脛距部)Anterior tibiotalar part of medial ligament of ankle joint さんかくじんたいのぜんけいきょぶ [A03.6.10.006] Feneis: 070 05

 三角靱帯の前脛距部は距骨形の内側部に至る。

Pars tibiotalaris posterior(三角靱帯の後脛距部)Posterior tibiotalar part of medial ligament of ankle joint さんかくじんたいのこうけいきょぶ [A03.6.10.007] Feneis: 070 06

 三角靱帯の後脛距部は内側靱帯のもっとも後の部で、もっtも深層にあり、距骨内側面の後部、後突起の内側結節につく。

Lig. collaterale laterale(外側靱帯)Lateral ligament of ankle joint がいそくじんたい [A03.6.10.008]

 外側靱帯は外下から起こり、3方向に分散する次の3靱帯(前距腓靱帯、後距腓靱帯、距腓靱帯)がある。

Lig. talofibulare anterius(前距腓靱帯)Anterior talofibular ligament ぜんきょひじんたい [A03.6.10.009] Feneis: 070 07

 前距腓靱帯は外下の前縁から起こり、前内方に向かって距骨頚の外側部に着く。

Lig. talofibulare posterius(後距腓靱帯)Posterior talofibular ligament こうきょひじんたい [A03.6.10.010] Feneis: 070 08

 後距腓靱帯は外果窩の底から起こり後内方に向かい、距骨後突起の外側結節に着く。

Lig. calcaneofibulare(踵腓靱帯)Calcaneofibular ligament しょうひじんたい [A03.6.10.011] Feneis: 070 09

 踵腓靱帯は外果の下縁から起こり、距骨下関節の表面を越えて下方、やや後方に分散して距骨の外側面に着く。

Articulatio subtalaris; Articulatio talocalcanea(距骨下関節、距踵関節)Subtalar joint きょこつかかんせつ、きょしょうかんせつ [A03.6.10.101] Feneis: 070 13

 距骨下関節は距骨体の下面の後踵骨関節面と、踵骨上面の後距骨関節面の間の関節である。両関節面は長軸を後内方から前外法に向けた楕円形で、その面が胆軸を中心とした円柱の一部のような曲面をなし、距骨の面が凹、踵骨の面が凸である。関節腔は独立し、関節包は関節面の近くをとりまき、その内、外、後側がやや強い。前部の補強線維は足根洞の後部で距骨と踵骨を結ぶ。すなわち、骨間距舟靱帯の後のものである。距腿関節の三角靱帯踵部と踵腓靱帯は距骨下関節の副靱帯としても働く。

Lig. talocalcaneum laterale(外側距踵靱帯)Lateral talocalcaneal ligament がいそくきょしょうじんたい [A03.6.10.102] Feneis: 070 14

 外側距踵靱帯は距骨の外側突起前部から出て下後方に向かい、踵骨の外側面に着く。

Lig. talocalcaneum mediale(内側距踵靱帯)Medial talocalcaneal ligament ないそくきょしょうじんたい [A03.6.10.103] Feneis: 070 15

 内側距踵靱帯は距骨後突起の内側結節から出て前方に向かい、踵骨の載距突起に着く。

Lig. talocalcaneum posterius(後距踵靱帯)Posterior talocalcaneal ligament こうきょしょうじんたい [A03.6.10.104] Feneis: 070 15a

 距骨下関節の関節包の前壁は足根洞にある骨間距舟靱帯の一部と成る。後壁のうち、距骨後突起の内、外側結節から分かれて起こる線維束は後距踵靱帯といい、内側結節から起こる部は長母趾屈筋腱の表面を越える。

Articulatio tarsi transversa(横足根関節)Transverse tarsal joint おうそくこんかんせつ [A03.6.10.201] Feneis: 070 16

 横足根関節は距踵舟関節の距骨と舟状骨の間の部と踵立方関節とを合わせて横足根関節という。しかしこれを作る二関節は位置平面上にはない。また、関節腔もそれぞれ独立していて、舟状骨と立方骨は骨間靱帯と背側、底側立方舟靱帯で結合される。『ショパールの関節』:距舟関節と踵立法関節とを合わせて呼ぶ。フランスの外科医Francois Chopart (1943-1795)の名前を冠する語句で、元来は足の切断部位である。

Articulatio talocalcaneonavicularis(距踵舟関節)Talocalcaneonavicular joint きょしょうしゅうかんせつ [A03.6.10.202] Feneis: 070 12

 距踵舟関節は舟状骨の後関節面、踵骨の前および中距骨関節面、さらに踵骨と舟状骨を結ぶ底側踵舟靱帯の上面がつくる深い関節窩に、距骨頭と距骨頚がはまりこんで生ずる複関節。関節腔は独立し、内に脂肪を含む滑液ヒダがある。関節包の後部は足根洞の前部にあり、骨間距舟靱帯の一部となる。背側壁は薄い距舟靱帯となり、距骨頚から舟状骨背側面に至り、その内方は内側靱帯脛舟部と合する。距骨下関節と連動して、足根部を前内方から後外方へ走る線を軸として、足の内反と外反を行う。内反は足の内側縁が挙上して足底は内側に向き、手の回外にあたる。外反は足の外側縁が挙上して足底は外側に向き、手の回内にあたる。外反は足の内側縁が挙上して足底は外側に向き、手の回内に相当する。これらの運動を距腿関節における足の屈伸と合わせて行うと、足は距骨を中心にして働き、その時爪先は上下に内外卵円形をえがく。なおこの関節と踵立方関節をあわせて横足根関節、いわゆるChopart関節と呼ぶ。

Lig. calcaneonaviculare plantare(底側踵舟靱帯)Plantar calcaneonavicular ligament ていそくしょうしゅうじんたい [A03.6.10.203] Feneis: 072 04

 底側踵舟靱帯は踵骨の載距突起の前縁下面と内側縁から起こり、舟状骨の底面、内側縁と上面の内側部にかけて拡がる強い靱帯で、距踵舟関節包の一部となる。一部は同関節腔内に露出して距骨頭の下面に接する凹面となり、線維軟骨化している。この靱帯の内側部は内側靱帯脛舟部の線維と合し、それによって補強されている。

Articulatio calcaneocuboidea(踵立方関節)Calcaneocuboid joint しょうりっぽうかんせつ [A03.6.10.204] Feneis: 070 17

 踵骨前端部にある立方骨関節面と立方骨の後面との間の関節。距踵舟関節とともに横足根関節、いわゆるChopart関節をつくる。

Articulatio cuneonavicularis(楔舟関節)Cuneonavicular joint けつしゅうかんせつ [A03.6.10.301] Feneis: 070 18

 楔舟関節は舟状骨の前面と内側・中間・外側楔状骨の後面との間の関節で、ひとつづきの関節腔を作る。この関節でも底面を強める靱帯が強い。舟状骨の前には内側から3個の楔状骨および立方骨が横に並んで、内側が高い横足弓を作る。

Articulationes intercuneiformes(楔間関節)Intercuneiform joints けつかんかんせつ [A03.6.10.401] Feneis: 070 18a

 楔間関節は楔状骨間の関節。

Ligamenta tarsi(足根靱帯)Tarsal ligaments そくこんじんたい [A03.6.10.501]

 足根靱帯は足根間関節(距骨下関節以下の諸関節)に付属する多数の靱帯を内外側、背側、底側、骨間の4群に分けてここにまとめる。これらは手根にくらべて一般にはなはだ強く、その一部は足底弓を支えるものとして働く。

Ligg. tarsi interossea(骨間足根靱帯)Tarsal interosseous ligaments こつかんそくこんじんたい [A03.6.10.502] Feneis: 070 19

 足根骨間に張る次の3靱帯(骨間距腫靱帯、骨間楔立方靱帯、骨間楔間靱帯)。

Lig. talocalcaneum interosseum(骨間距踵靱帯)Talocalcaneal interosseus ligament こつかんきょしょうじんたい [A03.6.10.503] Feneis: 070 20

 骨間距踵靱帯は距骨溝と踵骨溝が合して作る足根洞の内部で距骨と踵骨とを結ぶ板状の靱帯である。足根洞の内側半部は狭い管状で、ここにある靱帯は距踵舟関節包と距骨下関節包の一部である。外側半部は漏斗状に拡がり、ここに交叉性に線維が走る強い靱帯がある。足根洞の靱帯以外の部は脂肪組織でみたされている。

Anterior talocalcaneal ligament(前距踵靱帯)Ligamentum talocalcaneum anterius ぜんきょうしょうじんたい[A03_6_10_503_1]→
Lig. cuneocuboideum interosseum(骨間楔立方靱帯)Cuneocuboid interosseous ligament こつかんけつりつぽうじんたい [A03.6.10.504] Feneis: 070 21

 骨間楔立方靱帯は外側楔状骨と立方骨の対向する面を結ぶ。

Ligg. intercuneiformia interossea(骨間楔間靱帯)Intercuneiform interosseous ligaments こつかんけつかんじんたい [A03.6.10.505] Feneis: 070 22

 骨間楔間靱帯は3個の楔状骨の互いに向き合う面を緊密に連結する。

Ligg. tarsi dorsalia(背側足根靱帯)Dorsal tarsal ligaments はいそくしゅこんじんたい [A03.6.10.506] Feneis: 070 23

 足根骨相互間の背側の靱帯。

Lig. talonaviculare(距舟靱帯、背側距舟靱帯)Talonavicular ligament きょしゅうじんたい、はいそくきょしゅうじんたい [A03.6.10.507] Feneis: 070 24

 距舟靱帯は距踵舟関節距舟部の関節包の一部で、距骨頚と舟状骨の間の背面に張る。

Ligg. intercuneiformia dorsalia(背側楔間靱帯)Dorsal intercuneiform ligament はいそくけつかんじんたい [A03.6.10.508] Feneis: 070 25

 背側楔間靱帯は各楔状骨間の背面を結ぶ。

Lig. cuneocuboideum dorsale(背側楔立方靱帯)Dorsal cuneocuboid ligament はいそくけつりつほうじんたい [A03.6.10.509] Feneis: 070 26

 背側楔立方靱帯は外側楔状骨と立方骨の背面を結び、前者の外側縁を中心として放散する走行を示す。

Lig. cuboideonaviculare dorsale(背側立方舟靱帯)Dorsal cuboideonavicular ligament はいそくりっぽうしゅうじんたい [A03.6.10.510] Feneis: 070 27

 背側立方舟靱帯は立方骨と舟状骨の背面を結ぶ。

Lig. bifurcatum(二分靱帯)Bifurcate ligament にぶんじんたい [A03.6.10.511] Feneis: 070 28

 二分靱帯は踵骨背面の前内側部(足根洞の底の前方部)から起こって前方に向かう強い靱帯で、内外2部に分かれる。内側部は距舟靱帯で、距踵舟関節包の内側部となる。外側部は踵立方靱帯といい、踵立方関節の背面内側部を強める。

Lig. calcaneonaviculare(踵舟靱帯)Calcaneonavicular ligament しょうしゅうじんたい [A03.6.10.512] Feneis: 070 29

 二分靱帯の内側部は踵舟靱帯で、距踵舟関節包の内側部となる。

Lig. calcaneocuboideum(踵立方靱帯)Calcaneocuboid ligament しょうりぽうじんたい [A03.6.10.513] Feneis: 070 30

 二分靱帯の外側部は踵立方靱帯といい、踵立方関節の背面内側部を強める。

Ligg. cuneonavicularia dorsalia(背側楔舟靱帯)Dorsal cuneonavicular ligament はいそくけつしゅうじんたい [A03.6.10.514] Feneis: 070 31

 背側楔舟靱帯は舟状骨と内側・中間・外側楔状骨の背面を結び、楔舟関節包の背部を作る。

Lig. calcaneocuboideum dorsale(背側踵立方靱帯)Dorsal calcaneocuboid ligament はいそくしょうりっぽうじんたい [A03.6.10.515] Feneis: 070 31a

 背側踵立方靱帯は二分靱帯の外側関節包(踵立方靱帯)を補強する。

Ligg. tarsi plantaria(底側足根靱帯)Plantar tarsal ligaments ていそくしゅこんじんたい [A03.6.10.516] Feneis: 072 01

 底側足根靱帯は底側の靱帯で背側の靱帯より強い。

Lig. plantare longum(長足底靱帯)Long plantar ligament ちょうそくていじんたい [A03.6.10.517] Feneis: 072 02

 長足底靱帯は足底の靱帯のうち最も表層にありまた最も長い。そのほかの底側足根靱帯はこれにより下方から被われ、その間に粗な結合組織が介在する。距骨隆起の下面から起こって前方に広がり、その深層の線維は立方骨の長腓骨筋腱溝の後の立方骨粗面に着く。浅層の線維は同腱の表面を越えて少なくも3束に分かれて中足骨底に着く。

Lig. calcaneocuboideum plantare(底側踵立方靱帯、短足底靱帯)Plantar calcaneocuboid ligament ていそくしょうりっぽうじんたい、たんそくていじんたい [A03.6.10.518] Feneis: 072 03

 底側踵立方靱帯は踵骨下面の前方部(踵骨結節)から起こり、前方に放散して立方骨粗面に着く。

Lig. calcaneonaviculare plantare(底側踵舟靱帯)Plantar calcaneonavicular ligament ていそくしゅうしゅうじんたい [A03.6.10.203] Feneis: 072 04

 底側踵舟靱帯は踵骨の載距突起の前縁下面と内側縁から起こり、舟状骨の底面、内側縁と上面の内側部を結ぶ幅の広い厚い靱帯で、距踵舟関節包の一部となる。一部は同関節腔内に露出して距骨頭の下面に接する凹面となり、線維軟骨化している。この靱帯の内側部は内側靱帯脛舟部の線維と合し、それによって補強されている。上面は距踵舟関節の関節腔内に露出して、距骨頭を下方から支える関節面を形成し、この部分は線維軟骨化して滑液膜におおわれている。この靱帯の下方は後脛骨筋の腱によって支えられ、その内側縁は距腿関節の内側靱帯の前部と癒合している。足弓を支持する役割をもち、距骨と舟状骨の間に張って足弓の頂点の位置にある。この靱帯の無力化は、距骨頭が体重の負荷によって前内下方に押されて扁平足の原因となる。またこの靱帯は弾性線維を含んで足弓に弾性を与え、spring ligamentともよばれる。

Ligg. cuneonavicularia plantaria(底側楔舟靱帯)Plantar cuneonavicular ligaments ていそくけつしゅうじんたい [A03.6.10.519] Feneis: 072 05

 足底楔舟靱帯は舟状骨と内側・中間・外側楔状骨の底足面を結ぶ靱帯で、下面は後脛骨筋の腱から放散した線維によって補強される。

Lig. cuboideonaviculare plantare(底側立方舟靱帯)Plantar cuboideonavicular ligament ていそくりっぽうしゅうじんたい [A03.6.10.520] Feneis: 072 06

 底側立方舟靱帯は立方骨と舟状骨の底足面を結ぶ靱帯で横走する。

Ligg. intercuneiformia plantaria(底側楔間靱帯)Plantar intercuneiform ligaments ていそくけつかんじんたい [A03.6.10.521] Feneis: 072 07

 底側楔間靱帯は各楔状骨の底足面を結ぶ靱帯で横走する。

Lig. cuneocuboideum plantare(底側楔立方靱帯)Plantar cuneocuboid ligament ていそくけつりっぽうじんたい [A03.6.10.522] Feneis: 072 08

 底側楔立方靱帯は外側楔状骨と立方骨の底足面を結び、横走する。

Articulationes tarsometatarsales(足根中足関節)Tarsometatarsal joints そくこんちゅうそくかんせつ [A03.6.10.601] Feneis: 072 09

 足根中足関節は足根骨遠位列と中足骨底の間の平面関節である。内側楔状骨と第1中足骨は独立の関節包に包まれてはいるが殆ど動かない。以下中間楔状骨と第2中足骨、外側楔状骨と第3中足骨、立方骨と第4,5中足骨がそれぞれ対向するが、これらは共同の関節包に包まれ、その関節包は外側楔状骨から第4中足骨に至る骨間靱帯で内外に2分される。通常三つの関節腔が区別され、第1中足骨は内側楔状骨と関節して独立した関節腔をつくり、第二中足骨は中間楔状骨と、また第三中足骨は外側楔状骨と関節して両者共通の関節腔を有し、第四・第五中足骨は立方骨と関節して一つの関節をつくるが、後2者はときに共通の関節をつくる。中間楔状骨の長さは、その両側にある楔状骨より短いので、これと第2中足骨の関節は、ほかよりも近位に向かって凹んだ位置にあり、そのために足根中足関節全体としてみると、関節腔は横に凹凸の曲線を描く。『リスフランの関節』:フランスの外科医Jacques Lisfranc (1790-1847)により、外科的切断部位の1つとして、1815年に記載された。

Ligg. tarsometatarsalia dorsalia(背側足根中足靱帯)Dorsal tarsometatarsal ligaments はいそくそくこんちゅうそくじんたい [A03.6.10.602] Feneis: 072 10

 背側足根中足靱帯は相対応する中足骨と遠位足根骨とを背面で結ぶ。

Ligg. tarsometatarsalia plantaria(底側足根中足靱帯)Plantar tarsometatarsal ligaments ていそくそくこんちゅうそくじんたい [A03.6.10.603] Feneis: 072 11

 底側足根中足靱帯は背側のものと同じく足根骨と中根骨とを底側で結ぶ。外側または中央の部は長足底靱帯の中足骨に着く線維で強められ、内側の部は長腓骨筋腱の第1,2中足骨に着くところで強められる。

Ligg. cuneometatarsalia interossea(骨間楔中足靱帯)Cuneometatarsal interosseous ligaments こつかんけつちゅうそくじんたい [A03.6.10.604] Feneis: 072 12

 骨間楔中足靱帯は内側楔状骨外側の前部と第2中足骨底の間(リスフランの靱帯)、および外側楔状骨の外前方の角と第4中足骨との間にある。

Articulationes intermetatarsales(中足間関節)Intermetatarsal joints ちゅうそくかんかんせつ [A03.6.10.701] Feneis: 072 13

 中足間関節は第2~第5各中足骨底の対向面によってつくられる平面関節で可動性はほとんどない。各関節腔は足根中足関節と交通する。第一中足骨は第二中足骨との間に関節をつくらず、骨間靱帯によって結ばれる。

Ligg. metatarsalia interossea(骨間中足靱帯)Metatarsal interosseous ligaments こつかんちゅうそくじんたい [A03.6.10.702] Feneis: 072 14

 骨間中足靱帯は各中足骨底の対向面を結ぶ横走する中足間関節の中で最も強い靱帯。中足骨間の関節裂隙の遠位側の境界をなす。

Ligg. metatarsalia dorsalia(背側中足靱帯)Dorsal metatarsal ligaments はいそくちゅうそくじんたい [A03.6.10.703] Feneis: 072 15

 背側中足靱帯は各中足骨底の背面を横に結ぶ。

Ligg. metatarsalia plantaria(底側中足靱帯)Plantar metatarsal ligaments ていそくちゅうそくじんたい [A03.6.10.704] Feneis: 072 16

 底側中足靱帯は各中足骨底の底面を結ぶ。

Spatia interossea metatarsi(中足骨間隙)Intermetatarsal spaces ちゅうそくこつかんげき [A03.6.10.705] Feneis: 072 17

 中足骨体は中足骨底より細いので、隣り合う中足骨体間に中足骨間隙(背側および底側骨間筋がこれをみたす)ができる。

Articulationes metatarsophalangeae(中足趾節関節、中足指節関節)Metatarsophalangeal joints ちゅうそくしせつかんせつ [A03.6.10.801] Feneis: 072 18

 中足趾節関節は中足骨頭と各趾の基節骨底との間の関節で、関節頭と関節窩の形からは球関節である。屈伸と内外転を行う。伸展は背側への過伸展(背屈)を伴い、底屈よりも運動範囲は大きい。内外点は第2指を中心にして行われる。

Ligg. collateralia(中足趾節関節の側副靱帯)Collateral ligaments of metatarsophalangeal joints ちゅうそくしせつかんせつのそくふくじんたい [A03.6.10.802] Feneis: 072 19

 側副靱帯は強く丸みのある線維束で、各趾の関節の両側面にある。

Ligg. plantaria(中足趾節関節の底側靱帯)Plantar ligaments of metatarsophalangeal joints ちゅうそくしせつかんせつのていそくじんたい [A03.6.10.803] Feneis: 072 20

 底側靱帯は各関節の足底面にあり、両側縁で側副靱帯に癒合する。深横中足靱帯と癒合するところは、底側に開いた溝をつくり、ことを趾屈筋の腱が腱鞘に包まれて通り、このとき腱鞘とも癒合している。

Lig. metatarsale transversum profundum(深横中足靱帯)Deep transverse metatarsal ligament しんおうちゅうそくじんたい [A03.6.10.804] Feneis: 072 21

 深横中足靱帯は各中足骨頭を横に結ぶ靱帯で、前方では底側靱帯と癒合する。足底面は溝状にくぼみ、ここを趾屈筋の腱が通る。またこの靱帯の背側を骨間筋が通り、底側を虫様筋が通る。

Articulationes interphalangeae pedis(足の指節間関節、趾節間関節)Interphalangeal joints of foot あしのしせつかんかんせつ、しせつかんかんせつ [A03.6.10.901] Feneis: 072 22

 趾節間関節は手・足とも配列や機能は同じ。母指の基節骨と末節骨、第二~第五趾の基節骨と中節骨および中節骨と末節骨の間の片側で計9個の関節がある。各趾において近位の趾骨の頭と遠位の趾骨の底が向かい合っている。最も典型的な蝶番関節で、趾の屈伸を行う。

Ligg. collateralia(趾節間関節の側副靱帯)Collateral ligaments of interphalangeal joints of foot しせつかんかんせつのそくふくじんたい [A03.6.10.902] Feneis: 072 23

 趾節間関節の側副靱帯は関節包の両側にある。

Ligg. plantaria(趾節間関節の底側靱帯)Plantar ligaments of interphalangeal joints of foot しせつかんかんせつのていそくじんたい [A03.6.10.903] Feneis: 072 24

 趾節間関節の底側靱帯は足底面にあり、その配列は、中足趾節関節の場合と同じ。

最終更新日: 16/07/20

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