目次骨格系関節系筋肉系消化器系呼吸器系胸郭泌尿器系生殖器系腹腔と骨盤腔内分泌腺心脈管系リンパ系神経系感覚器外皮

Ossa membri superioris(上肢骨)Bones of upper limb じょうしこつ [A02.4.00.001] Feneis: 034 01

 体幹の骨に連結する上肢帯と上肢帯につづく自由上肢骨から成り立っている。上肢骨は下肢骨に比して小さくきゃしゃであり、その連結はゆるやかで可動性が大きい。また、手根骨が小さく指の骨が比較的長い。

CINGULUM PECTORALE; CINGULUM MEMBRI SUPERIORIS(肩帯、上肢帯)Pectoral girdle けんたい、じょうしたい [A02.4.00.002] Feneis: 034 02

 上肢帯(肩帯)というのは、上腕骨以下の自由上肢骨を体幹の骨に結びつける帯の役目をする骨の総称で、鎖骨と肩甲骨とからなる。上肢帯は系統発生的には若干の置換骨(内骨格性の骨)と若干の結合組織骨(皮骨性、すなわち外骨格性の骨)とからできる。ヒトでは、置換骨としては肩甲骨のみがあり、皮骨性骨としては鎖骨のみがある。左右の鎖骨と肩甲骨は不完全ではあるが体幹をとりまく帯のような位置にあるので、このようによばれる。ヒトの上肢帯は体壁から外側に張り出していて自由上肢骨の可動範囲を広くしている。

Scapula(肩甲骨)Scapula けんこうこつ [A02.4.01.001] Feneis: 034 03

 胸郭の背側上外部で第2~第8肋骨の間に接する骨であるから三角形の偏平骨。肋骨面(前面)と背面の2面、内側縁・外側縁・上縁の3縁、上角・下角・外側角の3角を区別する。外側角の部分は上縁と外側縁の合するところで肥厚しており、その外側端に楕円形の関節窩がある。関節下の上・下には関節状結節および関節下結節があって、それぞれ上腕二頭筋長頭、上腕三頭筋長頭がおこる。また、関節下の内方はやや細くなっており肩甲頚という。肋骨面は全体に浅くへこんでおり肩甲下窩という。背面の上部には肩甲棘というほぼ水平に走る隆起があり、その尖端は大きく扁平な突起となって関節窩の外方へ突き出していて肩峰とよばれる。肩峰の内側面には鎖骨との関節面である肩峰関節面がある。背側面は肩峰棘によって二分され、上方の比較的小さいくぼみを棘上窩、下方に広いくぼみを棘下窩という。上縁は外側に向かってやや下方に向いているが、その外側端には肩甲切痕という小さい切れ込みがある。また、肩甲切痕と関節窩の間から鈎状の烏口突起が前方に突き出している。

 語源はローマ時代にはscapulaは「背なか」を意味していた。17世紀にフランスの解剖学者リオランJ.Riolanがギリシャ語のSkaptein(掘る)に由来するscapulaを肩甲骨に初めて採用したという。この骨の形がシャベルに似ているからである。日本では肩甲骨のことを俗に「貝がらぼね」という。

Facies costalis; Facies anterior(肩甲骨の肋骨面、肩甲骨前面)Costal surface of scapula けんこうこつのろくこつめん、けんこうこつぜんめん [A02.4.01.002] Feneis: 034 04

 肩甲骨の前面は胸郭の肋骨に面するので肋骨面とよばれる。

Lines for muscular attachments; Muscular lines of scapula(筋線;筋付着線(肩甲骨の))Lineae musculares きんせん;きんふちゃくせん[A02_4_01_002_1]→

Fossa subscapularis(肩甲下窩)Subscapular fossa けんこうかか [A02.4.01.003] Feneis: 034 05

 肩甲下窩は肋骨前面は全体として凹面をなしていてこの大きな浅いくぼみである。同名の筋(肩甲下筋)が起こる場所である。この筋のおこるのを助けるための数本の不規則な隆線が肩甲下窩を斜めに走っている。

Facies posterior(肩甲骨の背側面、肩甲骨の後面)Posterior surface of scapula けんこうこつこうめん、けんこうこつのはいそくめん [A02.4.01.004] Feneis: 034 06

 肩甲骨の後面は背側面といい、その全体がかるくふくれ上がっている。上約1/4の所を横切る線状に長く高い肩甲棘がが付くため、背側面は上下に二分される。

Spina scapulae(肩甲棘)Spine of scapula けんこうきょく [A02.4.01.005] Feneis: 034 07

 肩甲棘そのものは、尖端が扁平な大突起となって関節窩を越えて突き出ている。この部分を特に肩峰(肩甲棘から肩峰にかけて僧帽筋がつき、三角筋が起こる)と呼ばれ、その突起近くの内側面には鎖骨と連結する小楕円形の関節面(輪郭はあまり明瞭でない)がある。

Tuberculum deltoideum(三角結節)Deltoid tubercle さんかくけっせつ [A02.4.01.006]

Fossa supraspinata(棘上窩)Supraspinous fossa きょくじょうか [A02.4.01.007] Feneis: 034 08

 肩甲棘より上方にできる舟底形のくぼみが棘上窩である。

Fossa infraspinata(棘下窩)Infraspinous fossa きょくかか [A02.4.01.008] Feneis: 034 09

 肩甲棘よりも下方の三角形の広い領域が棘下窩である。棘下窩は対極的にはくぼみであるが、その中心部はむしろふくれている。棘上窩も棘下窩もほぼその前面から同名の筋(棘上筋と棘下筋)が起こる。

Acromion(肩峰、カタサキ)Acromion けんぽう [A02.4.01.009] Feneis: 034 10

 肩甲棘そのものは、尖端が扁平な大突起となって関節窩を越えて突き出ている。この部分を特に肩峰(肩甲棘から肩峰にかけて僧帽筋がつき、三角筋が起こる)と呼ばれ、その突起近くの内側面には鎖骨と連結する小楕円形の関節面(輪郭はあまり明瞭でない)がある。肩甲棘のつけ根(肩甲骨背側面から起こる基部)の外側端の所では、棘上窩と棘下窩が関節窩のすぐそばでたがいに交通している。

Facies articularis clavicularis(肩甲骨の肩峰関節面、肩甲骨の鎖骨関節面)Clavicular facet of scapula けんこうこつのけんぽうかんせつめん、けんこうこつのさこつかんせつめん [A02.4.01.010] Feneis: 034 11

 肩峰の内側縁には鎖骨外側端に対する小さな楕円形の肩峰関節面がある。

Angulus acromialis(肩峰角)Acromial angle けんぽうかく [A02.4.01.011] Feneis: 034 12

 肩峰の外側縁と後縁がつくる突角は肩峰角といい、体表上からよく触れるので生体で軽躁の標示点となる。

Margo medialis(肩甲骨の内側縁)Medial border of scapula けんこうこつのないそくえん [A02.4.01.012] Feneis: 034 13

 肩甲骨の内側縁は最も長い縁で、脊柱とほぼ平行するが少し内方に凸の曲線を描く(肩甲拳筋、菱形筋、前鋸筋などがここにつく)。

Margo lateralis(肩甲骨の外側縁)Lateral border of scapula けんこうこつのがいそくえん [A02.4.01.013] Feneis: 034 14

 肩甲骨の外側縁は腋窩に向かい、外上方から内下方へ斜めに走り、わずかにくぼむ(小円筋、大円筋が起こる)。

Margo superior(肩甲骨の上縁)Superior border of scapula けんこうこつのじょうえん [A02.4.01.014] Feneis: 034 15

 肩甲骨の上縁は内上方より外下方に傾く。

Incisura scapulae(肩甲切痕)Suprascapular notch けんこうせっこん [A02.4.01.015] Feneis: 034 16

 肩甲骨の上縁は特に薄くてカミソリの刃のようになっており、肩甲切痕という切れ込みが認められる。肩甲切痕の大きさと形は個体差に富み、薄い切れ込みのこともあれば、また切痕の上部が骨で閉じられて孔になっていることもある。そうでなくても、この切痕は生体では上部を靱帯で橋わたしされて、孔になっている。この孔の中を1本の神経(肩甲上神経)がとおる。

Angulus inferior(肩甲骨の下角)Inferior angle of scapula けんこうこつのかかく [A02.4.01.016] Feneis: 034 17

 肩甲骨の三角形の三つの頂角のうち下方のものが下角である。

Angulus lateralis(肩甲骨の外側角)Lateral angle of scapula けんこうこつのがいそくかく [A02.4.01.017] Feneis: 034 18

 肩甲骨の三角形の三つの頂角のうち外側上方のものが外側核である。

Angulus superior(肩甲骨の上角)Superior angle of scapula けんこうこつのじょうかく [A02.4.01.018] Feneis: 034 19

 肩甲骨の三角形の三つの頂角のうち内側上方のものが上角である。

Cavitas glenoidalis(肩甲骨の関節窩)Glenoid cavity of scapula けんこうこつのかんせつか [A02.4.01.019] Feneis: 034 20

 肩甲骨の外側角は先がそぎ取られたようになっており、ここに上腕骨と関節する大きな関節窩が西洋ナシの輪郭をした浅いくぼみを作っている。

Tuberculum supraglenoidale(関節上結節)Supraglenoid tubercle かんせつじょうけっせつ [A02.4.01.020] Feneis: 034 22

 関節窩のすぐ上方に小さな関節上結節(上腕二頭筋長頭が起こる)がある。(←20040906訂正(上腕三頭筋→上腕二頭筋))

Tuberculum infraglenoidale(関節下結節)Infraglenoid tubercle かんせつかけっせつ [A02.4.01.021] Feneis: 034 21

 関節窩の下方に粗な関節窩結節(上腕三頭筋長頭が起こる)がある。

Collum scapulae(肩甲頚)Neck of scapula けんこうけい [A02.4.01.022] Feneis: 034 23

 関節窩を含む外側核の内方はやや細い肩甲頚となる。

Processus coracoideus(烏口突起)Coracoid process うこうとっき [A02.4.01.023] Feneis: 034 24

 肩甲切痕と関節窩の間には、烏の嘴のように折れ曲がった烏口突起が前外側方に突出している。烏口突起は烏口腕筋と上腕二頭筋(の短頭)が起こり、また小胸筋が付くための突起である。Koraxというギリシャ語は烏(または烏の嘴ように曲がったもの-ドアの把手など)を意味する。

Clavicula(鎖骨)Clavicle さこつ [A02.4.02.001] Feneis: 034 25

 鎖骨は頬骨上縁のところにある棒状の骨。鎖骨の内側端を鎖骨端といい、その内側面には四角形の胸骨関節面があって、胸骨の鎖骨切痕と連結する。また、外側端を肩峰端といい、その外側面には楕円形の肩峰関節面があって肩甲骨と連結する。

 鎖骨下面の胸骨端の近くには胸鎖靱帯圧痕、肩峰端のすぐ近くには円錐靱帯結節という粗面があり、それぞれ同名の靱帯が付着する。

 鎖骨は結合組織生骨であり、全身の骨の中では最も早く骨化がはじまる(胎生第5週)が、骨化の完了する時期は25歳以後で長骨の中では一番遅い。鎖骨は一般の長骨と異なり髄腔がなく、内部は海綿質でみたされている。哺乳類のうち上肢を歩行以外にも使用する(たとえば、物をつかんだり、からだの前で上肢を交差させる動作など)動物では鎖骨は発達しているが、上肢を前後方向に動かして歩行だけに使用する動物では鎖骨はないか、あっても痕跡的である。したがって霊長目や齧歯目では鎖骨が発達し、食肉目や有蹄目には鎖骨がない。

 語源はClavis(腱、カンヌキ)の縮小形で小さな鍵という意味。

[臨床]鎖骨と鎖骨下血管:鎖骨下筋と鎖骨の下面でこの筋を包んでいる鎖骨胸筋筋膜は、鎖骨下血管と腕神経叢の“根”枝を防御クッションのようにおおっており、その結果、鎖骨の骨折片によって危険に晒されることは通常ない。鎖骨下静脈は第一肋骨の骨膜と鎖骨胸筋筋膜に付着しているので、常に内腔が開いた状態になっている。鎖骨が第一肋骨から引っ張られるような運動の度に、筋膜の牽引力によって、この静脈の腔は拡大し静脈血の還流を促進する。鎖骨下静脈は障害されてもつぶれないので傷害部位から空気が引き込まれることがある(空気塞栓の危険)。

Extremitas sternalis(鎖骨の胸骨端)Sternal end of clavicle さこつのきょうこつたん [A02.4.02.002] Feneis: 034 26

 鎖骨の胸骨端は胸骨に接する内側端でプリズム状にふくらむ。

Facies articularis sternalis(鎖骨の胸骨関節面)Sternal facet of clavicle さこつのきょうこつかんせつめん [A02.4.02.003] Feneis: 034 27

 胸骨端に楕円形の胸骨関節面(胸骨の鎖骨切痕と関節する。その上部には鎖骨間靱帯が付き、上縁から胸鎖乳突筋の一部が起こる)がある。

Impressio ligamenti costoclavicularis(肋鎖靱帯圧痕)Impression for costoclavicular ligament ろくさじんたいあつこん [A02.4.02.004] Feneis: 034 28

 胸骨端の下面には肋鎖靱帯圧痕があって、粗な浅い陥凹、または軽いたかまりをつくる。

Corpus claviculae(鎖骨体)Shaft of clavicle さこつたい [A02.4.02.005] Feneis: 034 29

鎖骨の中央部分。

Sulcus musculi subclavii(鎖骨下筋溝)Subclavian groove さこつかきんこう [A02.4.02.006] Feneis: 034 30

 鎖骨下筋の停止部位がくぼんで溝の形をとる。

Extremitas acromialis(鎖骨の肩峰端)Acromial end of clavicle さこつのけんぽうたん [A02.4.02.007] Feneis: 034 31

 鎖骨の肩峰端は肩甲骨に接する外側端で扁平である。

Facies articularis acromialis(鎖骨の肩峰関節面)Acromial facet of clavicle さこつのけんぽうかんせつめん [A02.4.02.008] Feneis: 034 32

 肩峰端の外側端に楕円形の肩峰関節面がある。

Tuberositas ligamenti coracoclavicularis(烏口鎖骨靱帯結節)Tuberosity for coracoclavicular ligament うこうさこつじんたいけつせつ [A02.4.02.009]

 烏口突起の上方に烏口鎖骨靱帯がつく。

Tuberculum conoideum(円錐靱帯結節)Conoid tubercle えんすいじんたいけつせつ [A02.4.02.010] Feneis: 034 33

 肩峰端の下面には弯曲部にあって鈍な錐状の円錐靱帯結節がある。円錐靱帯が着く。

Linea trapezoidea(菱形靱帯線)Trapezoid line りょうけいじんたいせん [A02.4.02.011] Feneis: 034 34

 鎖骨肩峰端の下側にある円錐靱帯結節につづいて外側端付近まで線状の粗な面、菱形靱帯線がみられる。菱形靱帯が着く。

PARS LIBERA MEMBRI SUPERIORIS(自由上肢骨、上肢の自由部)Free part of upper limb じゆうじょうしこつ、じょうしのじゆうぶ [A02.4.03.001] Feneis: 036 01

自由上肢骨は上腕の骨(上腕骨)1本で、前腕の骨(橈骨と尺骨)および手の骨(8個の手根骨、5個の中手骨、14個の指骨)から成り立っている。

Humerus(上腕骨)Humerus じょうわんこつ [A02.4.04.001] Feneis: 036 02

 上腕骨は典型的な長管状骨であるが、上端は半球状にふくらんで上内側を向き、下端は前後に扁平である。上端の半球状の部分は大きな関節面で上腕骨頭といい、その基部の周囲にある浅いくびれを解剖頚という。上腕骨頭の前外側には2個の隆起があり、口蓋側のものを大結節、前内側のものを小結節という。両結節の下部はともに下方へ細長く延び出して、それぞれ大結節稜および小結節稜を作っている。大小の結節および結節稜の間には上下に走る溝があり、結節間溝という。大小稜結節のすぐ下で、上腕骨体に移行する部位は骨折を起こしやすく外科頚とよばれる。上腕骨体は上腕骨の大部分を占める骨幹の部分で、上半は円柱状、下半は三角柱状であり、下端は前後に扁平である。上腕骨体の外側面には、大結節稜のすぐ下からはじまり、上腕骨体の中央に達する三角筋粗面がある。この粗面の後下方には橈骨神経溝という浅い溝があり、上腕骨体の後面を状内側から下外側に向かってラセン状に走っている。上腕骨の下端部は著しく扁平に広がり、内側方に内側上顆、外側方に外側上顆が突き出しており、内側上顆の後面には尺骨神経溝がある。この二つの上顆の間には前腕の骨と連結する上腕骨窩があり、内側の上腕骨滑車と外側の上腕骨小頭に区別される。前者は中央が浅くくぼんだ円柱状で尺骨の滑車切痕と関節をつくり、後者は小半球状で橈骨頭窩に面している。上腕骨下端部前面には二つのくぼみがあり、滑車の上方にあるものを鈎突窩、小頭の上方にあるものを橈骨窩という。これは肘を強くまげたときに尺骨の鈎状突起および橈骨頭がはまりこむところである。また、後面には滑車のすぐ上方に楕円形の深いくぼみがあり肘頭窩という。これは肘をまっすぐに伸ばしたときに尺骨の肘頭がはまりこむ場所である。鈎突窩と肘頭窩はうすい骨質をはさんで前後面から互いに相接しているが、このうすい骨質に孔があいていることがあり、これを滑車上孔という。内側上顆の上方にはまれに小さい突起がみられることがあり、これを顆上突起という。顆上突起と内側上顆の間には靱帯が張り、その間を正中神経が通過する。また、この靱帯からは円回内筋の一部がおこる。

Caput humeri(上腕骨頭)Head of humerus じょうわんこつとう [A02.4.04.002] Feneis: 036 03

 上腕骨の上端では、まず半球状の大きな関節面があり、これが上腕骨頭で、その頂点は内側方を向くが、多少後上方にずれている。

Collum anatomicum(上腕骨の解剖頚)Anatomical neck of humerus じょうわんこつのかいぼうけい [A02.4.04.003] Feneis: 036 04

 上腕骨頭の周囲は浅い溝で区切られているので、ここに軽度のくびれが生じている。このくびれが理論的な意味での解剖頚である。

Collum chirurgicum(上腕骨の外科頚)Surgical neck of humerus じょうわんこつのげかけい [A02.4.04.004] Feneis: 036 05

 大・小結節と上腕骨頭のすぐ下方でこの骨の上端が円柱状の部分に移行するところは骨折を起こしやすい場所なので外科頚とよばれる。上腕骨の内側面(やや後方寄り)にはこの外科頚と解剖頚がほぼ一致する場所がある。

Tuberculum majus(上腕骨の大結節)Greater tubercle じょうわんこつのだいけっせつ [A02.4.04.005] Feneis: 036 06

 上腕骨頭の外側には2個の隆起が見られる。そのうち外側方を向く大きいほうが大結節(棘上筋・棘下筋・小円筋が付く)である。

Tuberculum minus(上腕骨の小結節)Lesser tubercle じょうわんこつのしょうけっせつ [A02.4.04.006] Feneis: 036 07

 上腕骨頭の外側には2個の隆起が見られる。そのうち前面に突出する小さい方が小結節(肩甲下筋が着く場所)である。

Sulcus intertubercularis(上腕骨の結節間溝)Intertubercular sulcus じょうわんこつのけっせつかんこう [A02.4.04.007] Feneis: 036 08

 大・小の結節(および大・小の結節稜)の間には幅1cm弱の結節間溝(上腕二頭筋の長頭の腱が通る)が上下に走っている。

Crista tuberculi majoris; Labium laterale(大結節稜、結節間溝の外側唇)Crest of greater tubercle だいけっせつりょう、けっせつかんこうのがいそくしん [A02.4.04.008] Feneis: 036 09

 大結節は数cm以上にも及ぶ長い稜線を下方に送っており、その稜線は大結節稜(大胸筋が付く)とよばれる。

Crista tuberculi minoris; Labium mediale(小結節稜、結節間溝の内側唇)Crest of lesser tubercle しょうけっせつりょう、けっせつかんこうのないそくしん [A02.4.04.009] Feneis: 036 10

 小結節は数cm以上にも及ぶ長い稜線を下方に送っており、その稜線は小結節稜(大円筋と広背筋が付く)とよばれる。

Corpus humeri(上腕骨体)Shaft of humerus じょうたいこつたい [A02.4.04.010] Feneis: 036 11

 上腕骨体は上腕骨の骨幹をなす柱状の部分で上半は円柱状で、下半は三角柱状、ことに下端に近いところは前後に圧されてやや平たい。上部の外側で大結節稜の下にやや大きい上に開いたV字型の三角筋粗面(三角筋のつく所)がある。

Facies anteromedialis(上腕骨の内側前面)Anteromedial surface of humerus じょうわんこつのないそくぜんめん [A02.4.04.011] Feneis: 036 12

 上腕骨体の下半部には前縁、内側縁および外側縁がみとめられ、前縁は円いが内外両側縁は下端に近づくと鋭くなる。この3縁の間の内側前面、外側前面および後面には多くの筋が起こり、または付く。そのおもなものには後面の上腕三頭筋内側頭、後面上部の上腕三頭筋外側頭(この両頭の付着部の間に橈骨神経溝がある)、前面下部の上腕筋などがある。上腕骨体の内側縁中央部には栄養孔があり、下方に向かって骨に入る。

Facies anterolateralis(上腕骨の外側前面)Anterolateral surface of humerus じょうわんこつのがいそくぜんめん [A02.4.04.012] Feneis: 036 13

Facies posterior(上腕骨の後面)Posterior surface of humerus じょうわんこつのこうめん [A02.4.04.013] Feneis: 036 14

 上腕骨体の後面を上内側から下外側に向かってラセン状に走っている。

Sulcus nervi radialis(橈骨神経溝)Radial groove とうこつしんけいこう [A02.4.04.014] Feneis: 036 15

 橈骨神経溝は上腕骨体の後面には上内側から下外側に向かい巻き付くように走る浅い溝である。

Margo medialis(上腕骨の内側縁)Medial border of humerus じょうわんこつのないそくえん [A02.4.04.015] Feneis: 036 16

 上腕骨内側にある鋭い骨縁。

Crista supraecondylaris medialis; Crista supracondylaris medialis(内側顆上稜、内側上顆上稜)Medial supraepicondylar ridge ないそくかじょうせん、ないそくじょうかじょうりょう [A02.4.04.016] Feneis: 036 17

 内側縁下端の角張った部分。内側上顆へ連なる。

(Processus supracondylaris)(顆上突起、上顆上突起)Supracondylar process かじょうとっき、じょうかじょうとっき [A02.4.04.017] Feneis: 036 18

 系統発生的に意味がある。内側上顆の上方に顆上突起があって内側上顆と靱帯で結合され、その靱帯から円回内筋が起こり、この靱帯の下を上腕動脈と正中神経が通ることがあるというが、日本人でははなはだ少ないという。

Margo lateralis(上腕骨の外側縁)Lateral margin of humerus じょうわんこつのがいそくえん [A02.4.04.018] Feneis: 036 19

 外側上顆からは比較的鋭い稜線が上方に延びて上腕骨体の外側縁を構成している。

Crista supraepicondylaris lateralis; Crista supracondylaris lateralis(外側顆上稜、外側上顆上稜)Medial supraepicondylar ridge がいそくかじょうりょう、がいそくじょうかじょうりょう [A02.4.04.019] Feneis: 036 20

 外側縁下端の角張った部分。外側上顆へ連なる。

Tuberositas deltoidea(三角筋粗面)Deltoid tuberosity さんかくきんのそめん [A02.4.04.020] Feneis: 036 21

 上腕骨の外側面では大結節稜の下端あたりから上腕骨体の中央にかけてV字状の三角筋粗面(三角筋が付く)がある。

Condylus humeri(上腕骨顆)Condyle of humerus じょうわんこつか [A02.4.04.021] Feneis: 036 22

 内側上顆および外側上顆の間にある下端部を全体として上腕骨顆という。

Capitulum humeri(上腕骨小頭)Capitulum of humerus じょうわんこつしょうとう [A02.4.04.022] Feneis: 036 23

 上腕骨顆とは滑車の形をした上腕骨滑車と小半球状の上腕骨小頭からなる。上腕骨小頭は上腕骨の後面にはほとんど顔をだしていない。

Trochlea humeri(上腕骨滑車)Trochlea of humerus じょうわんこつかっしゃ [A02.4.04.023] Feneis: 036 24

 上腕骨滑車は後面からもよく観察できるが、内側上顆の後面で上腕骨滑車のすぐそばを尺骨神経が上下に走るための浅い不明瞭な溝(尺骨神経溝)がある。

Fossa olecrani(肘頭窩)Olecranon fossa ちゅうとうか [A02.4.04.024] Feneis: 036 25

 上腕骨の下端部の後面では、滑車のすぐ上方に長径3cm弱の楕円形の深いくぼみがあるが、ここは肘を伸ばしたときに尺骨の肘頭がはまりこむ場所なので肘頭窩とよばれる。

Fossa coronoidea(鈎突窩)Coronoid fossa こうとつか [A02.4.04.025] Feneis: 036 26

 上腕骨の下端部の前面には肘頭窩に相当して、これよりもはるかに上腕骨滑車の上に小さい鈎突窩とうくぼみがある(肘を曲げたときに尺骨の鈎状突起がはまる)。

Supratrochlear foramen(滑車上孔)Foramen supratrochleare [A02_4_04_025_1]→

Fossa radialis(橈骨窩)Radial fossa とうこつか [A02.4.04.026] Feneis: 036 27

 上腕骨下端部の前面に上腕骨小頭の上に橈骨窩がある(強く肘を曲げたときに橈骨頭の前の縁が入る)。

Epicondylus medialis(上腕骨の内側上顆)Medial epicondyle of humerus じょうわんこつのないそくじょうか [A02.4.04.027] Feneis: 036 28

 上腕骨の下端部では、まず内側方に内側上顆が、外側方に外側上顆が突出している。内側上顆は指先でつまめるほどのおおきな突出であるが、外側上顆の突出は軽度である。

Sulcus nervi ulnaris(尺骨神経溝)Groove for ulnar nerve しゃくこつしんけいこう [A02.4.04.028] Feneis: 036 29

 内側上顆の後面には縦に走る尺骨神経溝がある。尺骨神経溝は内側上顆の下から上腕骨滑車の内側面を前方に回る深い切れ込みにつづく。

Epicondylus lateralis(上腕骨の外側上顆)Lateral epicondyle of humerus じょうわんこつのがいそくじょうか [A02.4.04.029] Feneis: 036 30

 上腕骨小頭の外側にある隆起で、前腕伸筋が起こるところ。

Bones of forearm(前腕骨;前腕の骨)Ossa antebrachii ぜんわんこつ

 前腕は肘関節から手首までをいい、橈骨と尺骨の2つの骨が存在する。解剖学的体位、すなわち掌を前方に向けたときに橈骨は尺骨の外側になる。前腕の2長骨で内側に位置するものが尺骨で前腕や手の解剖学で尺側ulnarという語が内側medialの代わりに使われることがある。また外側に位置するのが橈骨で橈側radialという語が外側lateralの代わりにおなじように使われる。橈骨の下端は手根骨との間に橈骨手根関節をつくり、前腕表層の筋の作用で手首の内・回転、屈曲、伸展にあずある。

Radius(橈骨)Radius とうこつ [A02.4.05.001] Feneis: 038 01

 橈骨は前腕の外側(橈側または母指側)にある長管状骨(男約22cm、女約20cm)で、上端と下端で前腕の内側(尺側または小指側)にある尺骨と関節する。下端は上端に比して著しく大きい。上端には円盤状の橈骨頭があり、円板の外周にあたる部分は尺骨の橈骨切痕と橈骨輪状靱帯に接する。また、橈骨頭の上面は浅いくぼみになっており(橈骨頭窩)、上腕骨の小頭と関節をつくる。橈骨頭のすぐ下で橈骨体に移行する部分は急に細くなってなってくびれており、橈骨頚という。橈骨体は上端を除く大部分が三角柱状で、全体として外側に弓形にまたがっており、前後および外側の3面と前後および内側の3縁が区別される。内側縁は他の2縁と異なり鋭い稜線になっており、骨間縁とよばれる。この縁と尺骨の同名縁との間には前腕骨間膜が張っている。橈骨頚のすぐ下で橈骨体の前内側には卵円形にもり上がった橈骨粗面があり、上腕二頭筋の腱が停止する。また、外側面には回内筋の停止する粗面(回内筋粗面)がある。橈骨下端の外側面には茎状突起という下方に伸びる突起があり、内側面には三角形の関節面をもった尺骨切痕があり、尺骨の関節環状面と関節をつくる。また、後面には3~4個の縦に走る溝がある。橈骨下端の下面にあるくぼみは手根関節面で中央にある弱い隆線によって内外二つの関節面に分けられている。内側の関節面には月状骨が、外側のものには舟状骨が接している。語源Radiusは一点から放散する光り、放線、転じて車輪の幅(スポーク)を意味し、この骨の形が幅に似ているところから命名された。また橈は、かい、オールを意味する。

Caput radii(橈骨頭)Head of radius とうこつとう [A02.4.05.002] Feneis: 038 02

 橈骨頭は橈骨の上端部で円板状になっている。その上面は上腕骨小頭と関節するために浅くくぼんでいる。このくぼみの中心は円板の中心とは一致せず、やや後外側方にいずれている。橈骨頭の環状の部分すなわち円板の側面はとくに内側部が平滑で、ここは尺骨の上端部と接する関節面をなしている。

Fovea articularis(橈骨頭の関節窩)Articular facet of head of radius とうこつとうのかんせつか [A02.4.05.003] Feneis: 038 03

 橈骨頭の浅くくぼんだ上面は上腕骨小頭と関節し、関節窩といい上腕小頭をうける。

Circumferentia articularis(橈骨頭の関節環状面)Articular circumference of head of radius とうこつとうのかんせつかんじょうめん [A02.4.05.004] Feneis: 038 04

 橈骨頭の側面は尺骨の橈骨切痕と関節する関節環状面となる。

Collum radii(橈骨頚)Neck of radius とうこつけい [A02.4.05.005] Feneis: 038 05

 橈骨頭のすぐ下方で円柱状の頭骨体に移行する部分はくびれているので頭骨頚とよばれる。

Corpus radii(橈骨体)Shaft of radius とうこつたい [A02.4.05.006] Feneis: 038 06

 頭骨体は3面(前面、後面、外側面)と3縁(前縁、後縁、内側にある骨間縁)を有する三角柱状である。全体として内側がややへこんだゆるい弯曲を示し、下端の内側部が尺骨に向かって突出するため、特に下半分で尺骨との間隔が大きい。

Tuberositas radii(橈骨粗面)Radial tuberosity とうこつそめん [A02.4.05.007] Feneis: 038 07

 橈骨体の前面の上端には、まず橈骨頭から約2cm下方の前内側方に卵円形に隆起した橈骨粗面(上腕二頭筋が着く)がある。

Facies anterior(橈骨の前面)Anterior surface of radius とうこつのぜんめん [A02.4.05.008] Feneis: 038 10

 橈骨体の前面から長母指屈筋、浅指屈筋が起こる。

Facies posterior(橈骨の後面)Posterior surface of radius とうこつのこうめん [A02.4.05.009] Feneis: 038 09

 橈骨体の後面から長母指外転筋、短母指心筋などが起こる。

Facies lateralis(橈骨の外側面)Lateral surface of radius とうこつのがいそくめん [A02.4.05.010] Feneis: 038 11

 橈骨体の中央部には円回内筋粗面のほか外側面の上部に回外筋がつく。

Tuberositas pronatoria(回内筋粗面)Pronator tuberosity かいないきんそめん [A02.4.05.011]

 橈骨体の外側面の中央部には円回内筋が着く円回内筋粗面がある。

Margo interosseus(橈骨の骨間縁)Interosseous border of radius とうこつのこつかんえん [A02.4.05.012] Feneis: 038 08

 骨間縁は最も薄く、鋭く突出し、ここに前腕骨間膜が着く。

Margo anterior(橈骨の前縁)Anterior border of radius とうこつのぜんえん [A02.4.05.013] Feneis: 038 13

Margo posterior(橈骨の後縁)Posterior border of radius とうこつのこうえん [A02.4.05.014] Feneis: 038 12

Processus styloideus radii(橈骨茎状突起、茎状突起)Radial styloid process とうこつけいじょうとっき、けいじょうとっき [A02.4.05.015] Feneis: 038 14

 橈骨の下端部では、まずその外側面には魚の口先のような茎状突起が下方に延び出している。

Crista suprastyloidea(茎状上稜)Suprastyloid crest けいじょうじょうりょう [A02.4.05.016]

Tuberculum dorsale(背側結節)Dorsal tubercle はいそくけっせつ [A02.4.05.017] Feneis: 038 15

橈骨遠位端背側にある結節。その尺側に長母指伸筋腱溝が位置する。英国の外科医Lord Joseph Lister (1827-1912)によって記載された。彼は近代の無菌的手術法の創始者とされる。

Sulci tendinum musculorum extensorum(伸筋腱溝)Groove for extensor muscle tendons しんきんけんこう [A02.4.05.018]

 橈骨の下端の前面はやや陥凹し滑らかであるが、後面には数個の高まりがあり、その間の伸筋腱溝には伸筋腱が通る。

Incisura ulnaris(尺骨切痕)Ulnar notch しゃくこつせっこん [A02.4.05.019] Feneis: 038 16

 橈骨の下端部の内側面には三角形の浅いくぼみである尺骨切痕が尺骨の下端部と関節するための関節面を作っている。

Facies articularis carpalis(橈骨の手根関節面)Carpal articular surface of radius とうこつのしゅこんかんせつめん [A02.4.05.020] Feneis: 038 17

 手根関節面には縦走する弱い高まりがあって内外2部に分かれ、内側部は月状骨に、外側部は舟状骨に対する。

Ulna(尺骨)Ulna しゃくこつ [A02.4.06.001] Feneis: 038 18

 橈骨と並んで前腕内側(小指側)にある長管状骨(男約24cm、女21~22cm)で、上下の両端と体が区分される。この骨は橈骨とは逆に上端部が大きく下端部が細い。上端には前上方から深く切れ込んだ滑車切痕があって上腕骨滑車と関節する。滑車切痕の中央には上腕骨の滑車のくぼみに対応する弱い高まりが縦に走っている。滑車切痕の下端は前方に付きだして鈎状突起となり、切痕の後面は著しく肥厚して肘頭を形づくっている。また、滑車切痕の下外側には橈骨切痕があり、橈骨の関節輪状面に接する。橈骨体は橈骨の骨間部でゆるくS状に弯曲しており、前面には、滑車切痕のすぐ下に尺骨粗面がある。橈骨切痕の下縁から下方に向かう高まりは回外筋の起始するところである(回外筋稜)。橈骨体には前後および外側の3縁と前後内側の3面が区別出来るが、外側縁は鋭く外側へ張り出し、骨間縁とよばれる。尺骨の下端は小さな鈍円状のふくらみになっていていて尺骨頭の外周には橈骨の尺骨粗面と関節をつくる関節環状面がある。また、尺骨下端の内側面には茎状突起という細くて小さな突起がみられる。語源はギリシャ語のOlein(ヒジ)に由来する。また、Olecranon(肘頭)はOleinのcranon(頭)という意味である。

Olecranon(肘頭)Olecranon ちゅうとう [A02.4.06.002] Feneis: 038 19

 尺骨の上端部を側方から見ると、滑車切痕の後上方には肘頭という丸みを帯びた突出部があって、肘頭の尖端は前方に曲がって滑車切痕の屋根を作っている。

Processus coronoideus(尺骨の鈎状突起)Coronoid process of ulna しゃくこつのうこうじょうとっき [A02.4.06.003] Feneis: 038 20

 尺骨の滑車切痕の下端は前方に突き出て、鈍三角状の鈎状突起となっている。

Tuberositas ulnae(尺骨粗面)Tuberosity of ulna しゃくこつそめん [A02.4.06.004] Feneis: 038 21

 鈎状突起のすぐ下方の前面には尺骨粗面とよばれる粗面が倒立三角形のように広がっている(上腕筋の付着部)

Incisura radialis(橈骨切痕)Radial notch とうこつせっこん [A02.4.06.005] Feneis: 038 23

 尺骨の鈎状突起の外側にややくぼんだ橈骨切痕があり、ここに橈骨頭の環状関節面が連結する。

Incisura trochlearis(滑車切痕)Trochlear notch かっしゃせっこん [A02.4.06.006] Feneis: 038 22

 尺骨の上端部は大きなくぼみが滑車切痕で、上腕骨の滑車がはまり込む関節面である。

Corpus ulnae(尺骨体)Shaft of ulna しゃくこつたい [A02.4.06.007] Feneis: 038 24

 尺骨の骨幹をなす尺骨体は全体としてS字状に軽く弯曲し、下方にいくにしたがって橈骨体から離れ、下ほど細い三角柱状で、前後および外側の3縁と前後内側の前面がある。前縁は鈍く、後縁はやや鋭く上端は左右に分かれる。外側の縁は最も鋭い骨間縁で、橈骨の同名の縁に対向する(両者の間に前腕骨間膜が着く)。前面には深指屈筋の起こるくぼみおよび粗面がある。

Facies anterior(尺骨の前面)Anterior surface of ulna しゃくつのぜんめん [A02.4.06.008] Feneis: 038 26

 尺骨の前面には深指屈筋の起こるくぼみおよび粗面がある。また、浅屈筋の一部、尺側手根屈筋が発着する。

Facies posterior(尺骨の後面)Posterior surface of ulna しゃくこつのこうめん [A02.4.06.009] Feneis: 038 25

 尺骨の後面には肘筋、尺側手根伸筋、長母指外転筋、示指伸筋が発着する。後面では、茎状突起と関節環状面の間に尺側手根筋が通る深い溝がある。また、下面では茎状突起と尺骨頭下面の関節面との間に粗なくぼみがある。ここに橈骨の尺骨切痕の下縁からおこり、尺骨頭と手根骨を隔てる関節円板が着く。

Facies medialis(尺骨の内側面)Medial surface of ulna しゃくつのないそくめん [A02.4.06.010] Feneis: 038 27

 尺骨の内側面には深指屈筋の一部などが発着する。

Margo interosseus(尺骨の骨間縁)Interosseous border of ulna しゃくこつのこつかんえん [A02.4.06.011] Feneis: 038 28

 尺骨体の外側の縁は最も鋭い骨間縁で、橈骨の同面の縁に対向する(両者の間に前腕骨間膜が着く)。

Margo anterior(尺骨の前縁)Anterior border of ulna しゃくつのぜんえん [A02.4.06.012] Feneis: 038 30

 尺骨の前縁は鈍く上端は左右に分かれる。

Margo posterior(尺骨の後縁)Posterior border of ulna しゃくこつのこうえん [A02.4.06.013] Feneis: 038 29

 尺骨の後縁はやや鋭く上端は左右に分かれる。

Crista musculi supinatoris(回外筋稜)Supinator crest かいがいきんりょう [A02.4.06.014] Feneis: 038 31

 尺骨の橈骨切痕の後縁から下方に向かい回外筋稜がはしる(この稜とその前で頭湖切痕の下にある粗な凹面とから回外筋が起こる)。

Caput ulnae(尺骨頭)Head of ulna しゃくこつたいとう [A02.4.06.015] Feneis: 038 32

 尺骨の下端部は貧弱な鈍円状の尺骨頭という膨らみで終わる。尺骨では頭とよばれる部分が下端にある。

Circumferentia articularis(尺骨の関節環状面)Articular circumference of ulna しゃくこつのかんせつかんじょうめん [A02.4.06.016] Feneis: 038 33

 尺骨頭の外側半分の周囲は橈骨の方に向かって少し突出し、橈骨の尺骨切痕に対向する関節環状面となる。関節環状面に相当する尺骨頭下面の外側の半円部は手根の骨との間に介在する関節円板に対向する関節面となる。

Processus styloideus ulnae(尺骨茎状突起、尺骨の茎状突起)Ulnar styloid process しゃくこつのけいじょうとっき、しゃくこつけいじょうとっき [A02.4.06.017] Feneis: 038 34

 尺骨の下端の内側端から下方に細い茎状突起が突出する。

Bones of hand(手骨)Ossa manus しゅこつ [A02_4_08_000]→

Ossa manus(手の骨)Bones of hand てのほね [A02.4.07.001]

 手の骨は手根骨・中手骨・手指骨の3群に分けられる。

Ossa carpi; Ossa Carpalia(手根骨)Carpal bones しゅこんこつ [A02.4.08.001] Feneis: 040 02

 手根をつくる手根骨には8個の短骨があり、4個の近位列と4個の遠位列に分けられる。近位列の手根骨([JNA]Ossa carpi proximalis:近位手根骨)は舟状骨、月状骨、三角骨、豆状骨であり、遠位列の手根骨([JNA]Ossa carpi distalis:遠位手根骨)は大菱形骨、小菱形骨、有頭骨、有鈎骨であって、それぞれこの順に外側(拇指側)から内側(小指側)へ並んでいる。手根骨は掌側面(前面)と背側面(後面)にある多数の靱帯によって互いに結合されているので、その表面は粗である。互いに対向する面、および前腕骨と中手骨に向かう面の大部分は関節軟骨に被われる滑らかな面であるが、小部分は靱帯が着く粗な面となっている。舟状骨は舟のような形をした楕円形の骨で四つの関節面が見られる。遠位端の掌側面に舟状骨結節がある。月状骨は半月状をした骨で、近位骨端は凸面、遠位骨端は凹面である。四つの関節面がある。三角骨は三角錐状の骨で掌側に豆状骨をのせている。豆状骨は本来、尺側手根屈筋の腱に由来する種子骨で、卵円形の骨の背側面に三角骨と接する関節面がある。大菱形骨は不等辺六面体状をしていて掌側面外側に大菱形骨結節がある。小菱形骨は大菱形骨によく似た形をしているが、大菱形骨より小さい。有頭骨は手根骨中でもっとも大きく、半球状の頭を舟状骨と月状骨の間へ突き出している。有鈎骨は掌側面に有鈎骨鈎とよばれる突起をもっており、突起の尖たったやや外側にまたがっている。手根骨は互いに連絡して手根をつくるが、手根は手背側に凸に弯曲し、手掌側はへこんでいる。手掌側のへこみの両側には舟状骨結節と大菱形骨結節でつくられた外側の手根隆起と豆状骨と有鈎骨鈎によってつくられた内側の手根隆起があり、手掌面のへこみを強調している。

(Os centrale)(中心骨)Os centrale ちゅうしんこつ [A02.4.08.002] Feneis: 040 03

 舟状骨、小菱形骨および有頭骨の間に独立した小骨が存在することがあり、これを中心骨という。

Os scaphoideum(手の舟状骨)Scaphoid てのしゅうじょうこつ [A02.4.08.003] Feneis: 040 04

 手の舟状骨は上面(近位面)は橈骨に向かう凸な、下面(遠位面)は有頭骨に向かう凹な関節面で大部分を占められ下外側端に大小菱形骨に対する関節面がある。

Tuberculum ossis scaphoidei(舟状骨結節)Tubercle of scaphoid しゅうじょうこつけっせつ [A02.4.08.004] Feneis: 040 05

 手の舟状骨の外側(母指側)部は肥大し、その前面(掌側面)に鈍円な舟状骨結節がある。

Os lunatum(月状骨)Lunate げつじょうこつ [A02.4.08.005] Feneis: 040 06

 月状骨は上面は橈骨(外側)と関節円板(内側)に向かう凸の、下面は有頭骨に向かい凹の関節面となり、側面からみると半月形で、そこには隣接の舟状骨と三角骨に対する関節面がある。

Os triquetrum(三角骨)Triquetrum さんかくこつ [A02.4.08.006] Feneis: 040 07

 三角骨は月状骨、有鈎骨、豆状骨の間にはまって下内側(小指側)に向かってやや尖った三角錐体状である。有鈎骨に向かう面は軽度に鞍状である。

Os pisiforme(豆状骨)Pisiform とうじょうこつ [A02.4.08.007] Feneis: 040 08

 豆状骨は尺側手根屈筋腱のなかの半球状の種子骨である。三角骨に向く側に関節面がある。

Os trapezium(大菱形骨)Trapezium だいりょうけいこつ [A02.4.08.008] Feneis: 040 09

 大菱形骨は大きな下端には第1中手骨に対向する内外方向に凹、掌背方向に凸の鞍状の関節がある。内側(小指側)面の一部で第2中手骨にも向かう。内側面のそれより後は小菱形骨がはまる深い凹面となる。

Tuberculum ossis trapezii(大菱形骨結節)Tubercle of trapezium だいりょうけいこつけっせつ [A02.4.08.009] Feneis: 040 10

 前面内側に大菱形骨結節が突出し、屈筋支帯の表層部が着く。その内側に沿うて橈側手根屈筋腱が通る溝がある。上端は舟状骨に対する前後方向にややくぼんだ面である。

Os trapezoideum(小菱形骨)Trapezoid しょうりょうけいこつ [A02.4.08.010] Feneis: 040 11

 小菱形骨は舟状骨、大菱形骨、有頭骨、第2中手骨の間にはさまり、周囲にこれらの骨に対する関節面を持ち、掌背方向を向く小さな角柱状である。

Os capitatum(有頭骨)Capitate ゆうとうこつ [A02.4.08.011] Feneis: 040 12

 有頭骨の最大の手根骨で、上端は舟状骨と月状骨に対する半球状の関節面を有する頭部([JNA]Caput ossis capitati有頭骨頭)をなし、この部が全手根骨の中央に位置する。下端は大きく、稜線で内外2部に分かれる三角形の関節面によって第2、3中手骨に対し、その内側縁は第4中手骨にも接する。

Os hamatum(有鈎骨)Hamate ゆうこうこつ [A02.4.08.012] Feneis: 040 13

 有鈎骨は第4、5中手骨に対する不正な鞍状の関節面を底として上方に尖る三角形である。掌側面の内側端から掌側に有孔骨鈎が突出する。内上面は三個角骨にする鞍状の関節面で占められる。

Hamulus ossis hamati(有鈎骨鈎)Hook of hamate ゆうこうこつこう [A02.4.08.013] Feneis: 040 14

 有鈎骨掌側面の内側端から掌側に有孔骨鈎が突出する。

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Sulcus carpi(手根溝)Carpal groove しゅこんこう [A02.4.08.014] Feneis: 040 15

 手根は全体として背側は凸弯し、掌側は内側縁と外側縁がとくに高くなるので、中央が溝状にくぼむ。これは手根骨が近位裂および遠位裂においてそれぞれアーチ上に並んでいるためである。内側の隆起([JNA]Eminentia carpi ulnaris尺側手根隆起)は豆状骨と有鈎骨鈎、外側の隆起([JNA]Eminentia carpi radialis橈側手根隆起)は舟状骨結節と大菱形骨結節が堤防状に掌側に隆起している。そのため手根の掌側では中央に溝状の深いくぼみである手根溝を生じている。生体では、内側縁と外側縁の隆起の間を強い靱帯(屈筋支帯)が橋渡しして、手根溝は手根管というトンネルになり、指に行く腱の通路となっている。

Ossa metacarpi; Ossa metacarpalia [I-V](中手骨、第一~第五中手骨)Metacarpals [I-V] ちゅうしゅこつ、だいいち~だいごちゅうしゅこつ [A02.4.09.001] Feneis: 040 17

 中手骨は手根骨の遠位にある5本の細長い管状骨である。第1中手骨が最も短いが、最も太い。最も長いのは第2中手骨で、ついで第3、第4、第5中手骨の順に短い。中手骨には頭・底・体の3部が区別できるが底は中手骨の近位端で太く、手根骨との関節面をもっている。関節面の形は中手骨によって異なり、第1中手骨は鞍状に凸、第2中手骨では中央にくぼみがみられ、第3、第4中手骨では平らである。第5中手骨では不完全な鞍状を呈する。体は後面に向かってゆるく弯曲していて底および頭より細いので、となりあう中手骨の間に中手骨間隙ができる。頭はまるく大きく、基節骨底に接する関節面がある。第3中手骨底の背面外側には小さな突起がみられ、第3中手骨の茎状突起という。

First metacarpal bone; 1st metacarpal bone(第1中手骨)Os metacarpale I だい1ちゅうしゅこつ[A02_4_09_001_1]→
Second metacarpal bone; 2nd metacarpal bone [II](第2中手骨)Os metacarpale II だい2ちゅうしゅこつ[A02_4_09_001_2]→
Base of second metacarpal bone; Base of 2nd metacarpal bone(第2中手骨底)Basis phalangis (Os metacarpale II) だいにちゅうしゅこつてい[A02_4_09_001_2_2]→
Third metacarpal bone; 3rd metacapal bone[III](第三中手骨)Os metacarpale III だい3ちゅうしゅこつ

[A02_4_09_001_3]→

Fourth metacarpal bone; 4th metacarpal bone [IV](第4中手骨)Os metacarpale IV だい4ちゅうしゅこつ

[A02_4_09_001_4]→

Fifth metacarpal bone; 5th metacarpal bone(第5中手骨)Os metacarpale V だい5ちゅうしゅこつ[A02_4_09_001_5]→

Basis ossis metacarpi(中手骨底)Base of metacarpal ちゅうしゅこつてい [A02.4.09.002] Feneis: 040 18

 底には手根骨に面する関節面があるが、この面の性状はそれぞれの中手骨で異なる。すなわちこの関節面は第1中手骨では内外方向に鞍状の凸面、掌背方向に凹の双曲面状である。第2中手骨の関節面はことに大きく、大菱形骨、小菱形骨および有頭骨に対向し、その中央には小菱形骨の隆起に適合する溝状のくぼみがある。第3・4中手骨ではほぼ平坦で、第5中手骨では不完全な鞍状になっている。これらの違いは、そのまま各中手骨の運動性の差として現れる。また第2~5中手骨底の互いに向き合う側面には、中手骨同士が連結するための細長い平坦な関節面が見える。第4,5の対向面以外は掌、背側に完全、または不完全に分離している。

Corpus ossis metacarpi(中手骨体)Shaft of metacarpal ちゅうしゅこつたい [A02.4.09.003] Feneis: 040 19

 体は前面(掌側面)が浅くくぼむゆるい弯曲をつくる。体は底および頭よち細いので、隣の中手のとの間に中手間隙ができる(ここは掌側および背側骨間筋でみたされる)。体の背側面はとくに遠位部で扁平となり、一方、掌側面の中央には縦走する隆起があるので、体の断面は三角形に近い(内外から圧平された形の中足骨とおおきく異なる点である)。

Caput ossis metacarpi(中手骨頭)Head of metacarpal ちゅうしゅこつとう [A02.4.09.004] Feneis: 040 20

 頭はまるく大きく球状に近いが、その内外側が大きく削がれている。表面の基節骨底に対する関節面は掌側の部分がより近位まで及び、かつ、幅もやや広い。

Processus styloideus ossis metacarpi tertii [III](第三中手骨の茎状突起)Styloid process of third metacarpal [III] けいじょうとっき、だいさんちゅうしゅこつのけいじょうとっき [A02.4.09.005] Feneis: 040 22

 第3中手骨底の後面外側端には上(近位)方に突出する茎状突起がある。

Ossa digitorum; Phalanges(手の指骨、手の指節骨)Phalanx/Phalanges of hand てのしこつ、てのしせつこつ [A02.4.10.001] Feneis: 040 24

 片手には5本の指を支える14個の小管状骨がある。母指では2個、第2~第5指には3個ずつあり、近位のものから順に基節骨、中節骨、末節骨という。母指の場合は中節骨が欠ける(母指の末節骨は本来の末節骨に中節骨が癒合したものともいわれる)。どの指の骨も底・体・頭の3部を区別する。基節骨は指骨の中で最も長く、底には中手骨頭に対応するややへこんだ関節面がある。また、頭には滑車状の関節面がある。中節骨は基節骨より小さいが、基本的にはよく似た形をしている。中節骨底の関節面は浅いくぼみになっているが、その中央に高まりがみらえる。末節骨は中節骨よりさらに小さく、底には中節骨頭に対する関節面がある。また、近位端はややふくれたのち急に細くなって終わる。遠位端の掌側面には深指屈筋のつく末節骨粗面がある。

 母指3指節triphalangela thumbは正常では基節と末節の2個よりなる母指の指節が、3個存在するものをいう。過剰指節の形成の程度により、第1度(末節の近位端が肥大して変形し、楔状の小骨片が末節と基節との間に現れる)、第2度(末節と基節との間に短い中節が生じたもの。中節には独立した骨端化骨核はない)、第3度(過剰中節が長く、独立した骨端化骨核を有するもの)に分けられる。また単一母指3指節のものと重複母指3指節(軸前性多指)があり、重複した母指に3指節あるもの)がある。過剰指骨が長くてほぼ正常指骨に近く、かつ第1指が他の4指に対向しえない場合は5指手[症](fibe finger hand)という。母指3指節は一般に両側性の場合が多く、性差は認められない。一般に母指では、中・末節骨の癒合により2節が正常形となっているが、ときに先祖返りとして3節を示すという説がある。本症の多くの場合、単純優性遺伝であるがサリドマイド症候群にみられるように環境因子によっても生じる。母指の欠損または3指節と心房心室中隔欠損の合併の特徴とするものとしてHolt-Oram症候群がある。

Phalanx proximalis(手の基節骨)Proximal phalanx of hand てのきせつこつ [A02.4.10.002] Feneis: 040 25

 手の基節骨の底には楕円形のくぼんだ関節面があり、また頭の関節面は滑車状になっている。基節骨は第3指のものが最もながい。

Base of proximal phalanges(底(基節骨の))Basis (Phalanx proximalis manus) きせつこつのてい[A02_4_10_002a]→
Shafts of proximal phalanges(体(基節骨の))Corpus (Phalanx proximalis manus) きせつこつのたい[A02_4_10_002b]→
Trochlea of proximal phalanges(指節滑車(基節骨の))Trochlea (Phalanx proximalis manus) [A02_4_10_002d]→

Phalanx media(手の中節骨)Middle phalanx of hand てのちゅうせつこつ [A02.4.10.003] Feneis: 040 26

 手の中節骨は基節骨を小型にしたようなものであるが、近位端すなわち底の関節面はくぼみの中央に軽い高まりがある。中節骨の長さは第3指と第4指のものがほぼ同長で最も長く、第2指のものがこれに次ぎ、第5指のものは最も短い。第5指の中節骨は時として極端に短く、末節骨よりも短いことすらある。このような以上を中節短小症と呼ぶ。

Base of middle phalanges(底(中節骨の))Basis (Phalanx media manus) ちゅうせつこつのてい[A02_4_10_003a]→
Shafts of middle phalanges(体(中節骨の))Corpus (Phalanx media manus) ちゅうせつこつのたい[A02_4_10_003b]→
Trochlea of middle phalanges(指節滑車(中節骨の))Trochlea (Phalanx media manus) [A02_4_10_003d]→

Phalanx distalis(手の末節骨)Distal phalanx of hand てのまつせつこつ [A02.4.10.004] Feneis: 040 27

 手の末節骨の特徴は、小型であるほか、尖端がややふくれたのちに細く終わり、遠位端に関節面がないことである。遠位端の掌側面には馬蹄形をした粗面がみられる。この粗面は深指屈筋腱が付着するためのものである。

Head of distal phalanges(頭(末節骨の))Caput (Phalanx distalis manus) まっせつこつのとう[A02_4_10_004a]→
Shafts of distal phalanges(体(末節骨の))Corpus (Phalanx distalis manus) まっせつこつのたい[A02_4_10_004b]→

Tuberositas phalangis distalis(手の末節骨粗面)Tuberosity of distal phalanx of hand てのまつせつこつそめん [A02.4.10.005] Feneis: 040 28

 手の末節骨の尖端はややふくれて関節面を欠き、末節骨粗面がある。

Basis phalangis(手の指節骨の底)Base of phalanx of hand てのしせつこつのてい [A02.4.10.006] Feneis: 040 29

 手の指節骨の底には近位の骨に対するくぼんだ関節面がある。基節骨のものは中手骨頭に適合する楕円形の凹面であるが、中および末節骨のものにはその中央に基または中節骨頭のくぼみに対する縦の隆起がある。

Corpus phalangis(手の指節骨の体)Shaft of phalanx of hand てのしせつこつのたい [A02.4.10.007] Feneis: 040 30

 手の指節骨の体は掌側面が扁平、背側面がゆるく隆起してその断面は半球状であり、かつ、全体として掌側に軽く弯曲する。

Caput phalangis(手の指節骨の頭)Head of phalanx of hand てのしせつこつのとう [A02.4.10.008] Feneis: 040 31

 手の指節骨の頭は基節骨と中節骨では縦の溝をもった滑車状で、関節面を帯びる。

Trochlea phalangis(手の指節骨の滑車)Trochlea of phalanx of hand てのしせつこつのかっしゃ [A02.4.10.009]

 基節骨と中節骨の頭では縦の溝をもった滑車状をなしている。

Ossa sesamoidea(手の種子骨)Sesamoid bones of hand てのしゅしこつ [A02.4.11.001] Feneis: 040 32

 手の種子骨は第1中手指節関節掌側面の両側、まれに第2中手指節関節の母指側、第5中手指節関節の小指側に小さな種子骨をみる。

最終更新日: 16/07/20

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